合コンなどでよく出てくる「好きなタイプは?」という質問。定番の質問だからこそ「なんて答えよう」と悩んでしまうことはありませんか?この質問、相手や状況によってベストな答えは変わります。
「好きなタイプは?」と聞く側の心理

「好きなタイプは?」という質問には、一体どのような意図が隠されているのか、まずは聞く側の心理を紹介します。
好意がある
あなたに好意があり、どうすれば効果的に自分をアピールできるか、そのヒントを探っていると考えられます。
外見を重視するのか、性格や価値観を重視するのか。あなたの答えから、相手は今後のアプローチ方法を見極めようとしているのでしょう。
脈ありかどうか確認したい
自分が相手にとって恋愛対象になるのか、脈ありの可能性を探るために質問しています。相手の好きなタイプを知ることで、自分がその条件に当てはまるかどうか確認したいのです。
会話のきっかけにしたい
特に深い意味はなく、単純に会話のきっかけとして質問しているケースも考えられます。また、合コンや婚活パーティなど初対面の相手と何を話せばいいか悩む場面では、定番の質問として投げかけているかもしれません。
あなたの答えから共通点を探したり、さらに話を掘り下げたりと、コミュニケーションのきっかけにしたい意図があるのでしょう。
相手が真剣に婚活しているかどうかを探っている
出会いの場でこの質問をしてきた場合、どれだけ真剣に恋人や結婚相手を探しているか確認しているのかもしれません。
もし、あまりに高望みな条件が返ってきた場合、「まだ交際や結婚を真剣に考えていないのかもしれない」と判断されることがあります。
逆に、地に足のついたタイプを答えれば、「真剣に将来の相手を探している」という好印象に繋がる可能性があります。
気になる人に好きなタイプを聞かれた時の上手い返し方のコツ

「好きなタイプは?」と聞かれた際、答え方次第では相手に対して好印象を与え、会話が盛り上がるチャンスにもなります。ここでは上手な返し方のコツをご紹介します。
程よく具体的な回答をする
「身長〇〇〇cm以上」「年収〇〇〇万円以上」などと具体的すぎず、かつ「優しい人」などと漠然としすぎない回答にしましょう。
具体的すぎると、相手が当てはまらないことでがっかりするかもしれません。結果的にあなたの恋愛の可能性を狭めてしまうことにも繋がります。
一方で、漠然とした回答だとありきたりで印象に残らず、会話がそこで終わってしまうかもしれません。
例えば、「困っている時にさりげなくサポートしてくれるような優しさがある人」のように、程よく具体的に回答にしましょう。そうすることで、あなたの価値観を良いあんばいで伝えることができます。
内面重視の回答をする
人柄や相性といった内面を大切にしていることを伝えましょう。
例えば、「生活や食の価値観が合うことも大切ですが、一緒にいて飾らずに自然体でいられる人がいいですね」といった答えが良いでしょう。そうすることで、相手はあなたの価値観や人間性を知ることができて、より深い関係になれるかもしれません。
また、表面的な条件ではなく、内面を重視する姿勢は、相手に誠実な印象を与えます。
相手を受け入れる前向きな姿勢や柔軟性を見せる
特に好きなタイプがない場合は「人それぞれ違った魅力があると思うので、その人らしさを大切にしている人に惹かれます」や「完璧な人はいないと思うので、お互いの足りない部分を補い合える関係が理想です」といった答えなど、柔軟性のある回答も効果的。
このような答え方は、相手に「この人なら、自分のことも受け入れてくれそうだ」という安心感を与え、心を開くきっかけになります。
回答した後、相手にも質問を返す
自分のタイプを答えたら、そこで会話を終わりにせず「〇〇さんは、どんな方がタイプですか?」と聞き返しましょう。
一方的に答えるだけで終わらせず質問を返すことで、相手への関心を示すことができます。また、相手の価値観を知ることができ、相互理解が深まります。
【相手別】好きなタイプを聞かれた時の上手い返し方

気になる相手、職場の同僚など、さまざまな相手から好きなタイプを聞かれることがあるでしょう。この質問は、相手や状況によってどう答えるのがベストか変わってきます。
ここからは、相手別に好きなタイプを聞かれた時の上手い返し方を紹介します。
好きな人の場合
好きな相手への場合は、直接的な好意を伝えるなど、踏み込んだ返しにするのがおすすめです。
1つは、自分が感じている相手の長所や魅力を答えに含めましょう。例えば、相手が聞き上手なら「人の話をきちんと聞いてくれる人」、優しい雰囲気なら「周りへの気遣いができる人」といったように、さりげなく相手を褒める要素を盛り込むと印象が良いです。
さらに踏み込んでアピールしたいなら、「〇〇さんみたいな人」と相手の名前を挙げてみましょう。相手はドキッとして、あなたを恋愛対象として意識し始めるかもしれません。
気になる人の場合
まだ関係が浅い、気になる人に好きなタイプを聞かれた時は、相手との関係性を深めるためのきっかけづくりとして活用しましょう。
その方法の1つとして、相手との共通点を盛り込んで答えて相性の良さをアピールするのが良いでしょう。例えば「私も読書が好きなので、同じように本が好きな人だと嬉しいです」など、趣味や関心事を交ぜながら回答するのがおすすめ。ふたりが同じ興味関心があることを強調でき、相性が良いと思ってくれるでしょう。
「一緒に○○したい」のような、デートを連想させるような答え方もおすすめです。「週末は映画館に行くことが多いので、一緒に映画を楽しめる人がいいな」と答えることで、相手はあなたとのデートを具体的に想像しやすくなります。
合コンなどこれから恋愛に発展する可能性がある場合
まだお互いをよく知らない合コンなどの場では、相手との共通点が見つかったらそれを回答に盛り込み、デートなどを一緒に楽しめそうな未来をイメージさせる回答がおすすめです。
例えば、お互いスポーツ観戦が好きだとわかったら、「スポーツ観戦で一緒に盛り上がれる人がいいですね」など、次回のデートに繋がりそうな回答をしましょう。恋のチャンスが生まれるかもしれません。
興味がない相手の場合
一般的で当たり障りのない無難な答えを伝えましょう。
例えば、「優しい人」「価値観が合う人」など、誰にでも当てはまりそうな無難な表現を使うことで、相手に期待を持たせすぎずに済みます。
会社の集まりなど無難にかわしたい場合
「やっぱり優しい人がいいですね。ところで○○さんのプロジェクトって最近どうですか?」といったように、無難に短く答えた後、すぐに全く別の話題に変えるのが良いでしょう。
その質問で会話を深掘りしたくない意思を自然に出すことができます。
好きなタイプを聞かれた時に避けたい返し方

「好きなタイプは?」と聞かれた時、善かれと思って答えたそのひと言が、印象を下げてしまう可能性もあります。ここでは、特に出会いの場で避けたい返し方を解説します。
具体的な条件を列挙すること
「身長は〇〇〇cm以上で、年収は〇〇〇万円以上で、車を持っていて」のように具体的すぎる条件を列挙するのは避けましょう。
まるで採用面接のような印象を与えてしまい、相手が引いてしまう可能性が高いです。
「○○は嫌」のような否定的な回答をすること
「〇〇な人は無理」「〇〇する人は嫌い」といった否定から入る答えは、あなた自身にネガティブな印象を与えてしまうので避けましょう。たとえ内容に同意できたとしても、愚痴や不満のように聞こえてしまい、相手を不快にさせてしまうかもしれません。
同じ内容でもポジティブな表現に変換することがポイントです。例えば、「食べ物の好き嫌いが多い人は嫌」と伝えるのではなく、「何でもおいしそうに食べてくれる人が好きです」と言い換えることで印象は良くなります。
外見重視の回答をすること
特に婚活や出会いの場では、お互いの人柄や内面、価値観の相性が重視されます。
そのため、「可愛い人が好き」といった外見の好みばかりを語ると、「見た目しか見ていないんだ」「真剣な出会いを求めていないのかも」と判断されてしまうかもしれません。
曖昧すぎる答えをすること
「優しい人かな」「普通の人でいいです」といった、当たり障りのない曖昧な回答は控えましょう。
謙虚に聞こえるかもしれませんが、あなたの個性や価値観が伝わりません。また、「会話を盛り上げる気がないのかな」と受け取られる可能性もあります。
返し方次第で、仲をぐっと深める絶好のチャンスに変わる!

これまで見てきたように、「好きなタイプは?」という質問は、答え方によって受け手の心象が変わってきます。上手な返し方をすればチャンスになりますが、NGな回答でその機会を逃してしまうのは、非常にもったいないことです。
この記事で紹介したコツを参考に、相手に合わせてあなたらしい答えを用意してみてください。
取材・文/NANA
【監修】
澤口珠子さん
婚活コンサルタント。特定非営利活動法人日本教育福祉振興支援協会 少子化対策顧問。理想のパートナーを引き寄せる外見・マインドづくりのプロフェッショナル。これまで8年間で、1000人以上の女性を女子力アップレッスンでサポートし、8000人以上の女性を1対1で婚活コンサルサポート。
公式サイト:https://sawaguchitamako.com/