災害レベルの暑さに見舞われた日本列島。熱中症患者の数も急増した。
■暑さで補給サインが浮き出たり、ブドウ糖までフォローしたり、梅干しそのものだったり……、それぞれ特徴のある、なめてかかる熱中症対策!
熱中症予防のためにはエアコンをつける、屋外だったら日差しを避ける、水と塩分を補給するなどが基本だが、ペットボトルのスポーツドリンクを常に持ち歩くのも大変だ。そしてもちろん水分補給も大事なのだが、水分自体はお茶やコーヒー、ジュースなどで摂取しやすい一方、不足しがちなのが塩分。

涙と同様汗はしょっぱい。つまり汗をかけば塩分が大量に逃げていってしまう。そんなとき役立つのがタブレット&キャンディー。塩分を取り入れたいわゆる熱中症対策の塩タブ、飴が最近はたくさんある。そこで数ある中からオススメの熱中症対策モノを3つピックアップしてみた。
■自然派ぶり極まる混ぜもの無しの紀州産梅干し100% 乾燥してぺったんこにしたおいしいやつ!
味覚庵/マルヤマ食品『紀州産乾燥練り梅「梅と塩」』

少々取扱店を見つけにくいけれども、梅の本場・紀州みなべ町の梅干メーカー「マルヤマ食品」が自家農園と契約農家のみから調達した紀州産梅干し100%の平べったい乾燥梅干しは、ナチュラリストにうってつけ。タブレットというには不恰好(?)な、梅干しそのものの形がナイス。

化学調味料、保存料は一切使用せずに、梅干しの味だけで勝負しているのだが、これが梅干し好きにはたまらない美味しさ。目の冷めるような酸っぱさと塩分が、暑さでぼんやりしてきた頭と体をすっきりさせる。

もちろん梅干しなので、疲労回復に良いと言われるクエン酸(1袋で900mg)もたっぷり。

塩むすびおにぎりの中に入れて食べたくなるくらいそのものずばりの味わいで、1袋で梅干し2個分。軽くて薄くて持ち運びにも便利なパッケージは、チャック付きなのもうれしい。
次はキャンディーだ。
■気温が上がると文字が浮かび上がる特殊包装でタイミングを知らせてくれる積極的な飴
佐久間製菓『応塩飴(おうえんあめ)』

愛され続けて「サクマ式ドロップス」が110年を迎えた老舗・佐久間製菓による美味しい個別包装キャンディー。中に入っているのは赤い「スイカ塩味」緑の「レモンライム塩味」黄色の「グレープフルーツ塩味」の3種類で、飽きずに楽しめるのもいい。

使用している塩分は、味わいのある淡路島の「藻塩(もしお)」を使用。砂糖と水あめを使用した通常の美味しいキャンディーに塩分と果汁を盛り込んであるので、1袋あたり338kcal/糖質82.7gあるのは、まあそれどころじゃない熱中症タイミングなので、致し方ないか。

特筆すべきはやっぱり浮き出る「文字でわかる補給サイン」。温度が変わると(約25℃を越えると)「水と塩分補給を!」というメッセージが、何も書いてなかったはずの個別包装の袋に浮かび上がる。


■ビタミン~カルシウム、ブドウ糖まで全方位で対策!
森永製菓『inタブレット塩分プラス』

近年は夏の風物詩のように店頭にたくさん並ぶ定番商品。いわゆる”塩タブ(塩タブレット)”系であり、同時に全方位的な栄養成分を含んでいるのが特徴。

塩分はもちろんのこと、精神を落ち着ける作用もあるカルシウム、疲労回復などに良いクエン酸(25mg)、7種のビタミンB群、日光対策にもなるビタミンC、さらには点滴としておなじみのブドウ糖(1.9g)も含んでいる、スペシャルな構成。1粒あたりは9kcal/糖質2.1g。暑い日にうれしい王道のレモン味で仕上げている。

普通に美味しいのでパクパク食べてしまいがちだが、いざという時「ない!」とならないように注意。熱中症、特に動いて疲れた時に最適なビタミン剤を兼ねた1袋だ。

いざという時は、予想できない。普段大丈夫と思っている人でも、今年は注意が必要だと言われている。周囲の人の分まで、余計に持ち歩いておいてもいい。