「堅あげポテト」はタテに口に入れると、時に凶暴な堅さで口内を切ってしまうことがあるほど、堅さが売りのカルビーの人気ポテトチップス。そこから酒のアテ系としてスピンアウトしたのが、セブン&アイ専売の「堅つま」シリーズで、そこに現れたニューフェイスが『堅あげポテト 堅つま 焦がしチーズと黒胡椒味』である。
■ソフトドリンクとともに適当に口に放り込んで盛大にバリバリ食べるのではなくうまい酒とともにゆっくり味わうための「堅つま」
「堅あげポテト」が堅いのは、19世紀半ばにアメリカでポテトチップスが生まれた当時の製法・直火釜あげ製法で低温でフライしているから。きっちり噛んで食べるための、通常の若い世代中心のお手軽にゲームをしながら箸で食べるものとは、ちょっと違う。
口の中が切れやすいという緊張感を与えつつ、噛めば噛むほど味が出てくるこの「堅あげポテト」は通常ポテチよりもじっくり落ち着いて食べるべきものなのだと思う。ただその食べ方は美味しいお酒をちびちび飲むときのつまみにもぴったりだ。
そうして作り上げられたのが、セブン&アイ専売の「堅つま」シリーズ。少し濃いめのスコッチハイボールやクラフトビールなど、こだわりの酒の方が、このシリーズには似合うと思う。今回紹介するカルビー『堅あげポテト 堅つま 焦がしチーズと黒胡椒味』(70g・実勢価格 税抜181円・発売中)もそうしたプロフィールを持った商品である。
パッケージを普通に開ける。何となくパーティー明けは、この商品には向かない気がして。漂ってくる香りは揚げたジャガイモの香ばしさにチーズ、黒胡椒と、あまりジャンクフード的ではない香り。
全体的に平たい円というよりは畳まれているフォルムが目立つ。これ、ただでさえ厚切りなのに畳まれていると、食べ応えがすごいやつ。
怪我しないように、というのもあるが、慎重に食べ進めたくなる味だ。通常の薄手のポテトチップスと同じように食べると、すかさずお腹いっぱいになってしまいそう。そもそもがっちり噛むことで旨味を出す仕組みなので、適当に噛んで飲み込んでしまっては、この美味しさを感じることができない。辛さはそれほどのレベルではないが、舌の真ん中にしばらく居座る。
ビールは喉越しよりも味わい、スモーキーな香りのウイスキーをロックでじっくり舐めていきたいなど、いろいろお酒にこだわりがある人のためのこだわりのおつまみとして優秀なのではないかと思ってしまった。
入手は全国のセブンーイレブン、イトーヨーカドーなどのセブン&アイグループで可能だ。











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