今回は、コンビニで購入できる定番人気と新商品のグミ7種類を徹底比較! どのコンビニにも必ず置いてある『グミ』。多くの人から愛され、新商品も次々に発売されている。
■現在人気なグミのタイプは? 世界で最初のグミが作られた理由は噛む力をつけるため?

現在、販売されているグミには沢山の種類があり、変わり種には、紐状や、カラフルで原色のものなど「これもグミなの!? 」という驚きのものも。コンビニでよく見かけることが多いタイプは、弾力が弱いソフトタイプ、弾力が強いハードタイプ、まわりをすっぱいパウダーで覆っているもの、周りを砂糖でコーティングしているものなどがある。
グミとは、簡単にいうと果汁などをゼラチンで固めたもの。なので、ゼラチンの比率が少ないとゼリーになる。世界で最初のグミは、1920年にドイツで作られたハリボーの商品だ。当時、ドイツでは固い食べ物が少なくなり、歯に関する病気にかかる子どもが多くなった。それを解決する為、噛む力がつくように固いお菓子が発売された。
■グミを選ぶ時のポイントになる弾力と歯切れ感を確認

グミの食感の決め手となるのは、弾力とは別に、歯切れ感も重要なポイント。歯切れ感とは、噛むとすぐに噛み切れるもの、噛み切るまでに何度か噛む必要のあるものだ。今回、記者が実際に食べて比較した7種類の商品を、弾力と歯切れ感で比較するとこのようになった。
2番と3番のグミは歯切れ感が強く、反対に歯切れ感が弱く何度も噛む必要があるのは5番と4番だった。例えば、弾力は強いけど、噛み切るのに何度も噛む必要がないグミを食べたい場合は2番の『コーラアップ』。弾力も強く、何度も噛むタイプのグミが食べたい場合は5番『男梅グミ』ということになる。
■比較するのはこちらの7種類!

比較するのは、コンビニで購入できる人気のグミ7種類。購入は、会社の近くのコンビニ、セブン、ファミマ、ローソンの3店舗で。2~4番の3種類は全てのコンビニに置いてあり、その人気の高さがうかがえる。

今回、比較したグミで一番内容量が多いのは、2番『コーラアップ』の100gで、個数も一番多くて23個入っていた。反対に一番内容量が少ないのは、7番『至福の桃グミ』の36gで、個数は9個。大人数でワイワイとシェアして食べるなら、『コーラアップ』や、内容量が二番目に多い1番『ハリボー ハッピーコーラ』が良さそう。
6番と7番のグミはどちらも果物の味が本格的なタイプで、値段も1粒2ケタとやや高めの設定。この二つの共通した特徴は、袋を開けた時の香りが豊かということ。本格的でフルーティーなグミを求める方にはオススメ。
■各商品を実際に食べてチェック! あなたはどれにする?
HARIBO(輸入者 三菱食品)『ハリボー ハッピーコーラ』は意外にも合成着色料不使用のグミ

HARIBO(ドイツ)(輸入者 三菱食品(東京都))の『ハリボー ハッピーコーラ』(80g・参考価格 税込192円・発売中)は、グミがコーラの瓶の形になっていて、まるでコーラが入っているような透明と茶色の配色になっている。意外にも、こちらの商品は合成着色料が不使用だ。弾力が強くて噛み応えがあり、むっちりしているのが特徴的だ。何度も噛む必要があるグミを食べたい方にオススメ。
日本で最初に発売されたグミ明治『コーラアップ』は歯切れの良い食感が面白い

明治(東京都)の『コーラアップ』(100g・参考価格 税込204円・発売中)は、最初に食べた時の感想は、小さい頃に駄菓子屋さんで飲んだ粉を溶いて作るタイプの懐かしいコーラの味。見た目がハリボーと同じようなコーラの瓶になっているが、一つひとつの瓶の形がこちらの商品の方が緻密な作りで立体的なのが面白い。また、コーラアップの方がグミに厚みと、味に特徴がある。弾力があるハード系グミだが、ハリボーと大きく異なるのは、歯切れ感が強いので噛み切りやすいところ。その独特な食感にハマる人も多そうな印象。コーラグミが好きな人は、ハリボーと食べ比べながら楽しむのもオススメ!
当時の女子中高生の間で流行った明治『果汁グミ ぶどう』は今も大人気商品

明治(東京都)の『果汁グミ ぶどう』(51g・参考価格 税込108円・発売中)は、1988年に発売したところ、当時の女子中高生の間で流行り、市場が大きく拡大したという。現在、30代前半の記者は、子どもの頃に良く食べたグミという印象がある。大人になってから、なかなか食べる機会はなかったが、今回、久しぶりに食べると「そうそうこの感じ!」が沢山。ぶどうの形になっているグミはコロンとしたフォルムで、柔らかいのに程よい弾力があり食べやすいタイプ。歯にまとわり付かない歯切れの良さもあり、頑張らなくても噛み切れる柔らかいこちらのグミは、子どもからの人気も高そうだ。
見た目も味も甘酸っぱい! カンロ『ピュレグミ グレープ』はモチっと食感がたまらない

カンロ(東京都)の『ピュレグミ グレープ』(56g・参考価格 税込130円・発売中)は、すっぱいパウダーに包まれた、ハートの形をしたグミ。こちらのグミの特徴は、モチっとした独特な食感で、これにより食べ応えがあるように感じる。すっぱいパウダーの刺激と、中のモチっとしたぶどうの味のハーモニーは、甘酸っぱいという表現がピッタリ。仕事で疲れた時など、気分転換したい時に食べるのも良さそう。弾力はそんなに強くないけれど、歯切れ感は弱めなので何度も噛む必要があり、噛む時間をのんびり楽しめる。今回比較した商品の中では、可愛いさレベルが抜群に高く、オフィスなどでカバンから出して食べるのも良い感じ! 大人女子からの支持も有りそうな商品だ。
強い噛み心地を求める人にオススメしたいノーベル製菓『男梅グミ』は味も超美味しい!

カラフルで可愛い見た目のグミが多いなか、長方形で茶色の粉がかかっている、全く飾らない見た目で、他とは一線を画す異質な雰囲気のこちらの商品は、ノーベル製菓(大阪府)の『男梅グミ』(38g・参考価格 税込132円・発売中)だ。商品名さながら、「男は見た目じゃねぇ、中味(味)で勝負だ!」とでも言いたげ。弾力はかなり強く、歯切れ感も弱いので、何度も噛む必要がある。要は、咀嚼力が必要な商品ということ。気になる味は、噛むたびに濃厚な梅干しの味わいが口の中に広がり、そこにちょうど良い酸っぱさも加わり…超美味しい! なんだこれ、グミなのか!? 見事に記者のグミの概念を覆してくれた。甘いものがあまり得意でない人にもオススメできるグミだと思う。
本物志向の方にオススメ! 全国農協食品『ニッポンエール 大分県産 完熟かぼす グミ』

全国農協食品(東京都)の『ニッポンエール 大分県産 完熟かぼす グミ』(40g・参考価格 税込162円・発売中)は、袋を開けた瞬間から、爽やかな、かぼすの香りが広がる。その豊かな香りに驚いた。中がトロッとした形状になっているタイプで、これにより、かぼすらしさをより感じると思う。味にチープさが全くなくて、まるで、フルーツのかぼすを食べているみたい。 他の商品と比較すると、一粒の値段が一番高くて16円となる。入っている個数も10粒と、決して多くはないタイプなので、量より質の本物志向の人におすすめ! フルーツが好きな方には是非一度食べてほしいと思うグミ。
一つの商品で二つの食感が楽しめる!? 味覚糖『至福の桃グミ』は桃好きな人は要チェック!

味覚糖(大阪府)『至福の桃グミ』(36g・参考価格 税込120円・発売中)も、本物志向の人にオススメしたい商品。こちらも、開けた瞬間に豊かな桃の香りが広がる。桃の形をしているのが可愛くて、袋から出した時には「可愛い」の声が思わず漏れてしまう。同じく、本物志向の『ニッポンエール 大分県産 完熟かぼす グミ』との大きな違いは食感だ。こちらは、弾力が強めで、歯切れが良いのが特徴的。また、使用しているゼラチンに工夫があり、口の中に入れていると柔らかくなってきて、とろける食感も楽しめるという。
■記者がおすすめするグミはこちら!

今回、記者はノーベル製菓『男梅グミ』を初めて食べたが衝撃を受けた。他の商品と比較すると、異様な雰囲気を漂わす見た目で、最初、食べることすら躊躇してしまったほどだが、口に入れて一口噛むと衝撃が走った。最初に感じるのは、濃厚な梅干しの美味しさ。そのあとに、ちょうど良い酸っぱさ。噛めば噛むほど、美味しい味が口の中に広がる。あれ? グミって甘いお菓子じゃなかったの?という混乱の中、噛み進め、いつの間にか一粒を食べ終わってしまった…。味を確認したくて、もう一粒、すぐさま口に入れる。あー、やっぱり美味しい! グミの概念が覆った。
記者はこれまで、パッケージで判断して購入をスルーしていたが、今回、こちらの比較記事を執筆するために購入したところ、ドハマりしてしまった。どうして、これまで食べなかったんだろう、これはまさに記者が求めていたやつではないか、と。記者と同じように、見た目などで判断して、まだ食べたことがない人がいたら、ぜひ一度食べるのをオススメしたい。