近年、植物性代替食品が注目されている。動物性の原料を一切使わずに作られている食品のことで、健康や環境への配慮からも植物性を選択する人が増えている。
■マーガリンと違い、プラントベースで作られたSDGsなバター、その実力は?
マリンフード(大阪府)はマーガリン、チーズ、ホットケーキを主力とする多彩な商品の製造・販売を手掛ける食品メーカーだ。植物代替食品(プラントベースフード)は、健康意識への高まりや、SDGsの観点からも持続可能な食品として注目されることが多い。
当然、乳製品をたっぷりと使うバターは動物性食品。その動物性原料を一切使わずに作ったのが『植物バター』(160g・オンラインショップ価格 税込350円・2022年4月1日発売)である。
実は植物油脂が使われているマーガリンは、ほとんどの商品で粉乳や生クリーム、バターなどの動物性原料で味付けをしており、動物性原料を使用していることが多いのだ。メーカーによると『植物バター』はヴィーガン、フレキシタリアンの人に対応した商品だという。
そして一般的に植物バターと聞くと、マーガリンのようなややあっさりとした味わいをイメージするかもしれない。動物性原料を使ったバターと比べると、どこか物足りなさを感じてしまうものだった。そこを克服したのがマリンフードの『植物バター』だ。
加熱しても濃厚な味わいになるように、使用したのはココナッツペースト。旨味を出すために使われているのが、酵母エキスや発酵調味料。
■まるで本物のバターのようなおいしさ
パッケージの形もあるが、パッと見た感じではマーガリンのよう。
冷蔵庫から取り出してすぐに使えるソフトタイプ。
いつでもスッとバターナイフが入るやわらかさ。
トーストしたパンにたっぷり塗って頂いてみよう。焼きたてのパンに塗ると、熱でじんわりと溶けて生地に「植物バター」が染み込んでいく。
■植物性だからこそ追求した濃厚さ
ひとくち食べてみると、コクのある味わいの中にココナッツの香りがふわっとやってくる。なめらかな口どけと濃厚な旨みで、バターやマーガリンのようなおいしさ。ほんのりココナッツ風味のバターといったイメージで、濃厚でありながら軽さのある味わい。ココナッツの自然な甘みが好きな人にもおすすめできる。
パンに塗るのはもちろんのこと、炒め物やパスタなどにも火が入ってもコクが残る。
■乳製品のバターに比べてコレステロールを98%カット※
■※乳製品のバター(日本食品標準成分表2020)と比較
100gあたり
- エネルギー 758kcal
- たんぱく質 0.2g
- 脂質 83.6g
- コレステロール 2mg
- 炭水化物 1.3g
- 食塩相当量 1.6g
植物バター10gあたりで換算すると75.8kcalになる。一般的な動物性バターも10gあたり約75kcalなので、エネルギー的にはそれほど差がないが、乳製品のバターに比べてコレステロールが圧倒的に少ないのも特徴。健康面を気にする人にも選びやすい。
■食の選択肢が広がる植物性食品
開封後はお早めに。動物性原料を使用していない『植物バター』は公式オンラインショップをはじめ、スーパーなどで購入できる。











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