クセの強さで定評のあるハーブ・パクチー好きにとって、今の時代は天国かもしれない。パクチーはブームを通り越して、もはや日常的な食材になりつつあるのでは? 『ポテトチップスパクチー味』などさまざまなパクチー味の商品が続々と登場する中、ついに本物のパクチーそのものを使用した『パクチーチップス』が登場。
■爽やかな香りと、思ったよりもサクサクの食感にとまどう!?
有限会社味源より発売されている『パクチーチップス』(45g・希望小売価格 税別 350円・発売中)は、本物の香菜(パクチー)を使用してチップスとしている。同社ではほかにも『パクチー柿の種』や『パクチーMIXナッツ』なども販売しており、近いところでは『ゴーヤチップス』なる商品も。
メロン味のバナナチップスという変化球の商品も手がけており、メーカーのノリのよさが存分に伝わってくるパッケージだ。ちなみに、『パクチーチップス』は公式HP上の売り上げランキングで第1位に輝いており、人気の高さがうかがえる(2017年4月20日現在)。
さっそく袋から取り出してみる。思ったよりもゴロンとしたチップスだ。そして見た目以上に驚いたのが、香りである。パクチーが苦手な人は、香りが苦手というケースが多いが、この『パクチーチップス』は爽やかなレモンのような甘酸っぱさを感じることができた。
これはパクチーの香りの固定概念を覆してくれる可能性を秘めている。苦手な人にもこれなら勧められるかもしれない。
原材料を確認してみると、パクチーシーズニングが使われている。これが香味にひと役買っているのだろう。
肝心のチップスは、スナック菓子の『カール』より少し大きい程度。細かい衣がパラついてしまうので、袋から取り出す際は気をつけてほしい。
それではついに実食! 半分ほど口に入れてみると、思った以上のサクサク感に驚くも、肝心のパクチー感は少し弱めだと思えた。それでも楽しい食感につられて2口3口と食べていける。
すると、次第に口の中に後味としてじわじわと程よいパクチーの旨味が広がってきた。うすしお味のサクサクの衣と食感を楽しみつつ、噛めば徐々に口の中で姿を露わになっていくパクチーの風味。パクチー山盛りのサラダをガッツリ食すレベルのパクチーファンには物足りないかもしれないが、おやつとしては十分だろう。
ひと口で食べるには、少しチップスが大きいのが玉に瑕だろうか。記者は2口に分けて食べるくらいがちょうど良かった。手や口で分ける際に衣が細かく散らばってしまうので、机のうえにペーパーを敷くなどして頂きたい。
■パクチーファンはぜひ一度食べてほしい。
パクチーをここまで全面に押し出した商品が作られるということ自体、なかなか陽の目をあびることがなかったパクチーファンにとって素直にうれしい。
おやつとして普通に食べやすく作られているので、見た目のインパクトでウケを取りつつ、パクチーになじみがない人に食べてもらってその魅力を知ってもらうのにも丁度いい商品だ。











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