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【第1位】 ホンダ レブル250Eクラッチ 今年3月13日に発売。レブル250(Eクラッチなどを含む)シリーズの価格は63万8000~73万1500円

今年上半期に取材した話題のモデルの中から、珠玉にも程がある「やりすぎバイク」を選んで勝手に表彰! 選考委員長はモーターサイクルジャーナリストの青木タカオ氏。

それでは、上半期に注目したバイクをドバッと一挙大放出~!

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■カワサキ自慢の新型ニンジャは何位!?

――上半期だけで試乗したバイクは50台以上! そんな青木選考委員長が選ぶ、栄えある上半期第1位は?

青木 2017年のデビュー以来、軽二輪(126~250cc)クラスで7年連続トップ(二輪車新聞調べ)を誇る〝令和の怪物〟レブル250。その新型にEクラッチが搭載され、まさに鬼に金棒状態です。

ちなみにレブル250は都会に映えるシンプルなスタイルで、気軽に乗れる点が人気。シート高は690mmと低く、足つき性も抜群。体格を選ばず、若者や女性の購入者が多いことも販売店の調査で明らかになっています。 

――Eクラッチとは?

青木 左手のクラッチレバー操作を自動制御するシステムで、発進・変速・停止がスムーズに行なえます。開発責任者代行の野島一人氏いわく、

「自動制御ならミスをしない」

つまり、人間よりもうまいということです。実際に乗ってみると、エンストの心配がなく、必要最低限の回転数でクラッチを巧みにつなぎます。アクセルを開けたままのシフトアップも可能で、ツーリングの快適性や街乗りでの疲労軽減に貢献します。

――バイクを操る楽しさは減らないの?

青木 クラッチレバーの操作だけを自動化しているので、シフトチェンジはライダーが行ないます。レバーも残っており、操作すれば従来どおりのクラッチ操作も可能です。

――ユーザーの反響は?

青木 非常に好評で、新型レブルの購入者の約9割がEクラッチ仕様を選んでいます。

気鋭の専門家が徹底取材で勝手に決めた! 決定! 2025上半期『輝く! 週プレやりすぎ・バイク・オブ・ザ・イヤー』
【第2位】カワサキ ニンジャ1100SX/SX SE 今年3月29日に発売され話題沸騰! ニンジャ1100SXの価格は177万1000円。ニンジャ1100SX SEは198万円

【第2位】カワサキ ニンジャ1100SX/SX SE 今年3月29日に発売され話題沸騰! ニンジャ1100SXの価格は177万1000円。
ニンジャ1100SX SEは198万円

――続いて第2位は?

青木 カワサキのニンジャ1100SXです。映画『トップガン』(1986年)でトム・クルーズが乗ったカワサキのGPZ900Rにつけられたペットネーム(愛称)がニンジャ。

その後、カワサキを代表するブランドに成長し、2011年にニンジャ1000がデビュー。カワサキ大排気量スポーツらしいコンフォート性も併せ持つバランスに優れたモデルで一躍大人気に。

――新型はどこがやりすぎ?

青木 モデルチェンジを重ねた結果、ついに排気量が拡大されました。このアップグレードにより、出力に余裕が生まれ、乗り心地が格段に向上しています。

グリップ位置の高いハンドルを採用し、大柄な車体を豪快に寝かせて曲がるという、カワサキの大排気量スポーツならではのダイナミックなハンドリングは健在。まさに〝ニンジャの正統後継モデル〟として、そのDNAを受け継いでいます。

気鋭の専門家が徹底取材で勝手に決めた! 決定! 2025上半期『輝く! 週プレやりすぎ・バイク・オブ・ザ・イヤー』
【第3位】カワサキ Z900SE 今年7月15日発売予定のカワサキのスーパーネイキッドがランクイン。やりすぎ認定されたZ900SEの価格は165万円

【第3位】カワサキ Z900SE 今年7月15日発売予定のカワサキのスーパーネイキッドがランクイン。やりすぎ認定されたZ900SEの価格は165万円

――お次は第3位です。

青木 カワサキの新型Z900SEです。低く構えた姿勢に跳ね上がったテール、そしてカワサキ・スーパーネイキッド共通の「〝SUGOMI〟スタイリング」が特徴的な一台です。

軽量かつ高剛性な高張力鋼トレリス(パイプを格子状に組んだ)フレームに、並列4気筒エンジンを搭載。挑発的な見た目のとおり、走りも非常にアグレッシブです。力強い低速域から、シャープで滑らかなパワーデリバリーへとつながり、6000rpm以降の爽快な吹け上がりは、まさに官能的といえるほど。

さらに、上級グレードであるSEでは、ブレンボ製ラジアルマウントキャリパーやオーリンズ製リアショックを標準装備。走りへのこだわりが〝やりすぎ〟とも言えるほど詰め込まれています!

■世界最古のバイクブランドも!

気鋭の専門家が徹底取材で勝手に決めた! 決定! 2025上半期『輝く! 週プレやりすぎ・バイク・オブ・ザ・イヤー』
【第4位】スズキ ハヤブサ 昨年11月にアプデされたスズキの旗艦「隼」の2025年モデルは、カラーリングが大幅に変更された。価格は223万3000~228万8000円

【第4位】スズキ ハヤブサ 昨年11月にアプデされたスズキの旗艦「隼」の2025年モデルは、カラーリングが大幅に変更された。価格は223万3000~228万8000円

――どんどんいきましょう。第4位はスズキです。

青木 フラッグシップのハヤブサの最新モデルです。グラマラスなボディに〝隼〟の漢字が映える堂々たる姿。そして188馬力という圧倒的なスペックは、〝やりすぎの極み〟と言えるでしょう。

気鋭の専門家が徹底取材で勝手に決めた! 決定! 2025上半期『輝く! 週プレやりすぎ・バイク・オブ・ザ・イヤー』
【第5位】メグロS1 カワサキが100年の歴史を持つメグロブランドの新型を昨年11月20日に発売。価格は72万500円。ボディカラーは1色展開

【第5位】メグロS1 カワサキが100年の歴史を持つメグロブランドの新型を昨年11月20日に発売。価格は72万500円。
ボディカラーは1色展開

――第5位はなんだ!?

青木 ビンテージバイクファンもうなるメグロS1。1924年創業の目黒製作所は国産大排気量スポーツの草分け。64年にその歴史に幕を閉じましたが、21年にカワサキがメグロ K3を発売し復活。

新型S1は232cc単気筒エンジンを伝統的なプロポーションの車体に搭載。開発陣はマフラー構造やサウンドにもこだわり、メグロの名にふさわしい〝やりすぎの情熱〟が込められています。

気鋭の専門家が徹底取材で勝手に決めた! 決定! 2025上半期『輝く! 週プレやりすぎ・バイク・オブ・ザ・イヤー』
【第6位】BMW M1000XR 「BMW史上最強!」の声も飛ぶクロスオーバーの2025年モデル。昨年5月24日から発売されており、価格は333万6000円~

【第6位】BMW M1000XR 「BMW史上最強!」の声も飛ぶクロスオーバーの2025年モデル。昨年5月24日から発売されており、価格は333万6000円~

――第6位をどうぞ。

青木 レーシングカーのDNAを受け継ぐBMWの「M」シリーズがバイクにも登場。第3弾となるM1000XRは、驚異の201馬力を誇るハイスペックモデル。前後17インチホイールで旋回力に優れ、長いサスペンションストロークで荒れた路面も快適にこなす、クロスオーバーカテゴリーの代表格!

気鋭の専門家が徹底取材で勝手に決めた! 決定! 2025上半期『輝く! 週プレやりすぎ・バイク・オブ・ザ・イヤー』
【第7位】スズキ バーグマン400 400ccクラスで唯一のスクーターがバーグマン400。最新モデルは昨年9月6日から発売されている。価格は89万5400円

【第7位】スズキ バーグマン400 400ccクラスで唯一のスクーターがバーグマン400。最新モデルは昨年9月6日から発売されている。価格は89万5400円

――第7位はスズキ。

青木 かつてのビッグスクーターブームを支えた400ccスクーターの中で、今も残るのはバーグマン400のみ。余裕あるパワーと大柄な車格で快適な乗り心地を提供し、スポーティな走りも可能。ワインディングを軽快に駆け抜ける楽しさは格別です!

気鋭の専門家が徹底取材で勝手に決めた! 決定! 2025上半期『輝く! 週プレやりすぎ・バイク・オブ・ザ・イヤー』
ロイヤルエンフィールド ベア650 見た目はレトロだが最新装備を搭載する輸入バイクが、今年4月17日に発売されたベア650。価格は99万~101万5300円

ロイヤルエンフィールド ベア650 見た目はレトロだが最新装備を搭載する輸入バイクが、今年4月17日に発売されたベア650。価格は99万~101万5300円

――惜しくも次点は、世界最古のバイクブランド。

青木 イギリスで誕生し、インドで育ったロイヤルエンフィールドのベア650は、60年代のスクランブラースタイル(舗装路だけでなく未舗装路も走れるバイク)をオマージュしたモデルです。

空冷648ccのSOHC4バルブ並列2気筒エンジンを搭載し、クラシカルな雰囲気を持ちながら、ダート走行にも対応できる装備を備えています。

――それでは委員長、最後にひと言お願いします。

青木 下半期も注目の新型が続々登場予定です。試乗次第、すぐにリポートをお届けします。お楽しみに!

撮影/柴田直行 中野英幸 増井貴光

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