評点:★3.5点(5点満点)
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バットマンやスパイダーマンと同様に、現在、スーパーマンの物語はほとんどの人が知るものとなった。
故郷クリプトン星が滅亡する直前、赤ちゃんのスーパーマンを両親がロケットに乗せて地球へ送り込んだこと。クリプトンとは異なる太陽光線が差す地球では超人的な能力を発揮できること。普段はクラーク・ケントという仮の姿で新聞記者をやっていること。弱点はクリプトン星のかけら「クリプトナイト」だということ。
こうした前提が共有されていることで、本作は「スーパーマン誕生編」をスキップして、すぐに本筋に入ることができた。
また、もともと極めてマンガ的な(マンガだから当たり前ともいうが)スーパーマンの世界を、臆することなくストレートにマンガマンガしたテイストでまとめているのも良く、その点においてジェームズ・ガン監督の持ち味も遺憾なく発揮されている。それはスーパーヒーローのチーム戦を小気味よく描いたところも同様だ。
また要所要所でスーパーマンが細かく人助けをする様が挿入されているのも「いかにも」という感じで好感が持てる。
スピーディーで楽しい映画だが、あまり心に残らないのは「マンガ性」を強調しすぎたせいかもしれない。
STORY:大手メディア企業で平凡に働くクラーク・ケントの正体は、人々を守る超人ヒーロー「スーパーマン」。しかし、彼を地球の脅威と見なす天才科学者にして大富豪のレックス・ルーサーは、世界を巻き込む綿密な陰謀を始動させる......
監督・脚本:ジェームズ・ガン
出演:デイビッド・コレンスウェット、レイチェル・ブロズナハン、ニコラス・ホルトほか
上映時間:129分
全国公開中