あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第169回】先日、気になる馬がいました。競馬仲間も同じ意見だったのですが、鞍上がマイナスだなと言いました。具体的には逃げを得意とする騎手だったのですが、実際にその悪い予感は的中してまったく馬券に絡みませんでした。馬が気になっても騎手次第で切ろうと思いました。この買い方はどう思いますか。じゃいさんのご意見が知りたいです。(30代男性派遣社員)
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クイーンステークスは本命のココナッツブラウンが2着。堅かったですが、推奨馬4頭での決着でした。アルジーヌは強かったですね。
アイビスサマーダッシュはピューロマジックが勝利。本命のカルロヴェローチェは4着。対抗のテイエムスパーダが2着。

では質問へ行きましょう!
競馬において騎手は切っても切れない存在です。
ドックレースのように馬だけで走らせたらどんなことになるのだろう? たまに落馬でカラ馬が1着でゴールするなんてシーンもあるけど、まあコーナーとかは外に膨らんだり、騎手が抑えてもかかる馬がいるくらいだから、いきなり猛スピードで走り出す馬がいたり、おそらく収拾がつかなくなるんでしょう。
まあ斤量0なのでタイムはもしかしたら速くなったりするのかな? 未知の部分はありますが、やはり騎手が乗ることによってレースの格好がつくというのは間違いないと思います。
そして、騎手にはやはりテクニック、経験値などがあって、例えば斤量は無視して僕が乗ったとしても、イクイノックスも勝たせることは出来ないでしょう。
やはり、それを専門としてる人ですから、騎手の中で成績が良くない人でも素人とは雲泥の差があるくらい上手いはずです。
将棋の棋士でも、仮にプロで最下位だとしても一般の人に負けるなんてことはないでしょう。
なので、僕は騎手の方は誰であろうとリスペクトしています。
そして、その中でもやはり一流と呼ばれる人がいて、そこにはテクニックの差はあります。一般的には馬と騎手は7対3くらいの割合と言われてますが、競馬ファンによっては、その割合も違うでしょう。
僕は騎手は10%くらいの割合で考えています。たまに馬の名前ではなく騎手の名前で表現する人がいますが、そんな人は50%くらいは騎手なのかもしれません。
当然、鞍上は予想をする上で大事なファクターになります。なので、質問者のご意見はもっともです。

今週のギャンブル格言【全ての人をリスペクト出来る人でありたいし、そういう世の中でありたい】
予想をする上で色々なファクターがあります。成績、調教、スピード指数、コース適正、距離適正、馬場適性、期待値、調子、血統、展開などなど。
その中の1つに鞍上があります。継続騎乗、乗り替わり、テン乗り、鞍上強化、減量騎手などなど。その前に同じ騎手が乗っていた馬が複数いる場合は、その騎手がどの馬を選んだか?などもあります。2頭は乗れませんから。
このように、騎手も大事なファクターなのです。
なので、最終的な判断は騎手を加味した結論になります。そのファクターにどこまでの重要度を持つかは買う人によって様々で良いかと思います。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。
構成・撮影/キンマサタカ