『賞金1億円の人脈&人望バトル トモダチ100人よべるかな?』主催者のバナナマン・設楽統とバカリズム
8月1日からPrime Videoで配信中の新番組『賞金1億円の人脈&人望バトル トモダチ100人よべるかな?』。賞金はAmazonのオリジナル番組史上最大の1億円! 「より多くの友達を呼び出し、待機してもらう」というシンプルな企画だが、プレイヤーの3人は友情が試されるマネーゲームにみるみる翻弄されていく。
これを見届け、プレイヤーを追いつめる主催者のバナナマン・設楽 統とバカリズムのふたりに、番組や"友達"にまつわる話をじっくり語ってもらった!
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■呼ぶ側でもあんま呼べないし、呼ばれても行かないかも
――お笑い芸人、アイドル、俳優、インフルエンサーなど豪華な参加者が勢揃いしていましたが、おふたりはあの空間に長時間いられると思いますか?
設楽 これ、ふたりでも話したんですけど、呼ぶ側になってもあんま人を呼べないし、呼ばれたとしてもまず行かないんじゃないかっていう(笑)。
バカリズム 呼べないし、行かない(笑)。
設楽 でも、ヒデ(バカリズム)に呼ばれたら行くと思うし、ヒデも俺に呼ばれたら行くかもって。
バカリズム 本当に電話を掛けてくる人次第というか。電話で呼ばれてる時点で「何かの企画だろうな」とは思うじゃないですか。それが設楽さんからなら「たぶんそんな変な企画じゃないな」ってなるけど、人によっては「ろくな企画じゃないな」って思っちゃうだろうから(笑)。
設楽 でも、行ったとして、あの場に居続けられるかなあ。ずっと何も起きなくても、事の真相がわからないままだったら、けっこういる可能性はあるかもね。
バカリズム 行ったとしたら、わかるまでいるかもしれないですね。
設楽 知り合いがいる、いないもすごい関わってきますよね。Mattの知り合いは、マジで立食パーティみたいに紹介し合ってましたから。「彼は〇〇をやっててる人で~」って。
バカリズム "芸能人の変なパーティ"みたいな時間帯がありましたよね(笑)。

「自分だったら呼べない」と語るバナナマン・設楽統とバカリズム
■木村拓哉さんの登場でこの番組の勝ち戦が決まった
――最も印象的だったシーンはどのあたりですか?
バカリズム 序盤で言うと、プレイヤーの人たちが高級なお寿司を食べている姿を見たときの参加者の皆さんのザワつき。本当にイラっときてるときの表情というか。あれはすごい面白かったですね。
設楽 僕は、前半で皆があっちゃん(前田敦子さん)を囲み始めるところかな。芸能界のパワーバランスが働いて、その時間ごとに中心になる人が変わって来るんだよね。もっとオーラがある人が来ると、一気にそっちに行くっていう(笑)。
超大物に芸人とかがすり寄って行くと、その方が冷ややかな目をしたり......。そんな感じで、時間帯によって人間模様が変わっていくのが面白かった。
バカリズム 芸能界の縮図が見えましたよね。
――とくに木村拓哉さんが登場したときの空気はすごかったですよね。
バカリズム 正直、引いちゃいました。想定してなかったので。
設楽 木村さんが帰るとなって参加者がいる部屋を出た後、一瞬だけ俺らがいたモニタリングルームに来たんですよ。
バカリズム 本当はルール上ダメなんでしょうけど、大物すぎてスタッフさんも想定外なんですよ(笑)。
設楽 そうそう(笑)。もう仕方ないってことで、スタッフさんが木村さんを案内して来たんでしょうね。なんかすごい周りがザワついてて、「これは番組的にありがたいぞ......!」みたいな。
バカリズム あれでこの番組の勝ち戦が決まった感じありましたね(笑)。にしても、いまだに「そもそもなんで来たんだろう?」って思いますけどね。
設楽 ホント、ホント。だって、得ないもん。
バカリズム そうなんですよ(笑)。僕が木村さんだったら来ない。
設楽 同じ参加者でも「得がある人」と「得がない人」がいるよね。
バカリズム 芸人にはけっこう得だったと思いますけど、木村さんぐらいのぼりつめてる人があそこで何か変わることなんてないじゃないですか。だから、本当に友情で来てくれたってことですよね。

予想外のゲストについて語るバナナマン・設楽統とバカリズム
■芸人になって最初に泊まったのが設楽さんのアパート
――おふたりの中で、「これができれば友達」という基準はありますか?
設楽 俺は、一緒に町中華に行ける人が友達......ですかね。ご飯に行くっていってもいろいろあるけど、「ラーメン食べに行こう」って言って食べ終わったらバイバイできるような関係性かなあ。
バカリズム それありますね。あとは、泊まりに行けるとか。
設楽 それは友達だねえ! でもさ、この歳になると泊まりに行くってないよね。
バカリズム 本当にないですね。
設楽 そういえば、ヒデ(バカリズム)って最初は俺ん家に泊まりに来てたよね。後に日村(勇紀)さんと仲良くなって一緒に住むけど、実はそれより前に俺の家に泊まってるっていう。
バカリズム そうなんですよ。僕、芸人になって最初に泊まりに行ったのが下北沢にあった設楽さんの風呂なしのアパートで。あの頃、一緒に銭湯に行ったりしたのは、ずっと思い出として残ってます。

主催者のバナナマン・設楽統
――逆に「こういう人とは絶対に距離を置く」というタイプは?
設楽 俺、中学からの親友がいるんですよ。いまだによく遊んでて家にも来るんですけど、この前発覚したのが「家でおしっこを立ってしてる」ってことで。俺の家って、もう家族全員が便座に座ってしてるから、「マジ!?」って思って。
ちょっと距離を置きたくなったんですけど、本人に「座ってして」って言ったら受け入れてもらえて(笑)。そういうときに頑固になって、ずっと立ってされたりとかしたらイヤですね。ヒデは座ってしてる?
バカリズム 座ってしてます。そこは、はっきり結婚してから変わりましたね。僕は、謎の社長とよくご飯に行ったりしてる人は苦手ですね。ギャグやってお金もらってるのか、ただの友達なのか......(笑)。僕の交友関係にはいないんですけど、なんか怖いんですよね。
設楽 自分の子供に対しても思うけど、友達は少数精鋭でいいかな。
バカリズム 親としてはそうですよね。変な友達に影響を受けないでほしいし。もちろんこっちでコントロールできないですけど、そこは。
設楽 やっぱ自分がそうだからだろうね。あんまいっぱいと友達じゃないから。
バカリズム すごく友達が多い人のことを、たぶん僕らはあんまよく思ってないんですよ(笑)。こんな企画をやっておきながら、そもそもどっかで「ああなりたくない」って感じてますね。
設楽 でも、「すごい」とは思ってる。
バカリズム そうそうそう。「俺らとは別だな」って、どっかで線を引いてる。特に自分の子供には「ああはなってほしくない」っていうのがありますね(笑)。

主催者のバカリズム
■芸能人がいるだけでずっと見れちゃう
――設楽さんとバカリズムさんは、お互いを友達だと思っていますか?
設楽 先輩後輩ではあるけど、友達の要素はあるんじゃないですかね。
バカリズム 付き合いも長いですからね。でも、友達よりももうちょっと近い感じというか、若手のときからずっとお兄ちゃん的な感覚があって。
設楽 たしかに(笑)。親戚の兄貴みたいなね。でも、そんな年齢は変わらないんだよな。
バカリズム ふたつ違いですね。
設楽 昔から知ってるから、芸人の後輩ってだけじゃなくて、友達とか弟みたいな感じがありますね。俺よく「ヒデぐらいだぞ、ずっとそんな尖ったまんまなの」って言ってたもん(笑)。それこそ、エレベーターホールで偶然ヒデを見つけたら、後ろから近づいてって「うえぇ~い!」って肩に腕を回す、みたいな。
バカリズム お互いに仕事がない時期から知ってるので、テレビ局とかで会ったりすると、「あー、よかった」って思いますよね。
設楽 だから友達ってだけでは収まらない部分もあるかな。
バカリズム 身内かも?(笑) ともかく、こういう大きい仕事で一緒になると、普通の先輩と会うのとはちょっと違う感覚がありますね。

主催者のバナナマン・設楽統とバカリズム
――もし第2回があるとしたら、どんなプレイヤーに期待しますか?
設楽 今回は男性だけだったので、女性プレイヤーが見たいですね。
バカリズム アンミカさんとか(笑)。でも、収拾がつかなくなりそうだな。
設楽 ただ、1回やっちゃってると、もう内容を知られてるから同じルールではできないじゃないですか。だから、工夫してやらないと。
バカリズム もっとうまくやらないとね。意外と皆、残れちゃうから。
設楽 もうすでに2回、3回やろうってことで、そこも考えてますよ。反響がよければ次につながるので、まずは今回の配信を楽しんでほしいですね。
バカリズム 「友達を呼ぶ」っていうシンプルな企画ですけど、芸能人ってずっといるだけで見れちゃうんですよ。すごいことになってるので、ぜひ期待してもらえたらと思います。
●『賞金1億円の人脈&人望バトル トモダチ100人よべるかな?』
8月1日(金)より世界独占配信中。Amazon MGMスタジオ製作のオリジナル作品『賞金1億円の人脈&人望バトル トモダチ100人よべるかな?』は、日本のAmazonオリジナル番組史上最大の賞金1億円を懸けた、壮大なスケールのバラエティ番組。3人のプレイヤーが、制限時間内に最も多くの友達を集めた人が1億円を手にできるゲームに挑み、総勢100人以上の芸能人・著名人が参加。本物の友情が試される、究極のマネーゲームがいま始まる。

『賞金1億円の人脈&人望バトル トモダチ100人よべるかな?』 8月1日(金)より世界独占配信中
取材・文/鈴木 旭 撮影/鈴木大喜