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『キン肉マン』最新JC89巻が9月4日(金)に2冊同時発売! 前巻87巻からゆでたまご先生が選ぶ名シーンは?

『週刊プレイボーイ』および『週プレNEWS』連載中(毎週月曜発売、および更新)の漫画『キン肉マン』(ゆでたまご作)のジャンプコミックス(以下、JC)各巻の中から、ゆでたまご先生ご自身にお気に入りの原画を選んでご紹介いただくシリーズ企画"ゆで原画"第37回。 

新勢力・時間超人の主力組"五大刻(ごたいこく)"と、正義超人、完璧(パーフェクト)超人ら既存の超人勢力が大激突! 世界に散らばる4つの地点で同時にゴングが打ち鳴らされた全面対抗戦の行方から目が離せない『キン肉マン』最新JC89巻が、まもなく9月4日(木)発売に! 

それを読む前におさらいを兼ねて......発売中の前巻JC88巻から作者・ゆでたまごの両先生に、思い入れの深い漫画原稿1枚をそれぞれ理由も添えて選んでもらった。

 

まずは作画担当・中井義則先生に選んでいただいたページはこの1枚(JC88巻/60ページより)。

"ゆで原画"第37回! まもなく発売『キン肉マン』最新JC89巻を読む前に......前巻88巻をベストシーンでおさらい!!

アメリカ西部の人里離れたモハーヴェ砂漠までやってきたキン肉マンは、時間超人"五大刻"のひとりエクサベーターと遭遇。だが、その地ではすでに新たな時間超人ガストマンもエクサベーターの手により生み出されており、キン肉マンの闘うべき相手はふたりに増えていた。想定外の連戦を持ちかけられ、戸惑うキン肉マンだが、突如としてそんな彼を援護するという超人が出現。それはなんと、あのキン肉マングレートのマスクをつけた男だった!? 

――中井義則先生(ゆでたまご・作画担当)コメント 

相棒との打ち合わせで先々の物語の展開を話していく中で、今のシリーズの目玉のひとつとして正体不明のキン肉マングレートの活躍を描いてみたい、というのは実は僕のほうから希望したことなんです。それはもうずいぶん前から、オメガ・ケンタウリの六鎗客(ろくそうかく)編の決着がそろそろ見えてきて、今の新しいシリーズの構想をはじめたくらいからそういう話は出ていたと思います。

その際、彼の正体についての話やら、どういう秘密を抱えててどんな登場の仕方をするのか、というところまでおぼろげに相談はしていて、あれからかなり時間は経ちましたけど、まさにこのページは待ち焦がれたその機会がようやくめぐってきた、という感覚で非常に楽しんで描きました。

今回選ばせてもらった原稿はこの1枚ですけど、気持ち的にはその前からの数ページ、あえて贅沢に枚数を使って余韻を持たせたコマ割りの登場シーンにさせてもらったのも、僕の期待感の表れだと思っていただければと思います。

とはいえ、彼の物語はまだ続いているので、詳しいところまで話せないのがもどかしいですけどね(笑)。僕としては、この先も彼の活躍を描けるのが楽しみですし、それが読者の皆さんにも同じように楽しみにしてもらえるような原稿になれば嬉しいですね」

そして原作シナリオ担当・嶋田隆司先生に選んでいただいたのがこの1枚(JC88巻/132ページより)。

"ゆで原画"第37回! まもなく発売『キン肉マン』最新JC89巻を読む前に......前巻88巻をベストシーンでおさらい!!

ソ連のシベリアの深い森の中で、時間超人"五大刻"ペシミマンとの決戦に挑むのは正義超人ウォーズマン......なのだが、彼はかつてこのすぐ近くに存在する秘密の超人養成機関"狼の部屋"を脱走した過去を持ち、正体を隠すためその施設の警備にあたるアンドロイド超人の姿に扮したまま闘うことを選択。試合進行の必要上、宇宙超人委員会から名前を問われた彼は、自身の名を高らかにこう宣言した。

「クロエ」であると。 

――嶋田隆司先生(ゆでたまご・原作シナリオ担当)コメント 

「『キン肉マンⅡ世』の時に登場したクロエとはどういう超人だったのか。それがウォーズマンの変装であることは、『Ⅱ世』から読んできてくれている読者の方々ならもちろん知っている話ではあるんですけど、あの時は唐突に現れて唐突に去っていったまま、誕生の経緯などそのルーツについては全くといいほど触れていませんでした。

じゃあ、そのルーツを明らかにするようなエピソードを入れ込んでいけば、ウォーズマンという超人をさらに深掘りできるんじゃないか、ということで今回のシリーズでは取り組みはじめて、この姿に変装するところまではうまくいきました。

僕が一番やりたかったのは、この姿のまま彼にクロエとしての試合をさせることだったんですが、試合に入ると必ず実況が入ってきます。そこでふと「そういえば、まだ名前の件に触れてないぞ」と(笑)。

名無しのまま試合に入って「謎の超人」と実況に呼ばせ続けることもできますけど、やはり彼には、クロエというその名前で存分に闘ってほしかった。そこでこの直前のシーンでようやく名前の由来のエピソードも明かして、万全の状態で試合に入ってもらいました。

ペシミマンも指摘したとおり「クロエ」というのは女性に多い名前だというのは『Ⅱ世』の頃からもたびたびファンから指摘されていたので、彼は誇りを持ってそう名乗っているんだということがわかってもらえるエピソードを紹介できてよかったです」 

全宇宙の存亡をかけた時間超人"五大刻"との4試合同時対抗戦、まず大きな動きを見せたのは「クロエ」に扮したウォーズマンとペシミマンの一戦。だがその試合の中で激しくぶつかり合うのは、お互いの鍛え抜かれた技の数々だけではなかった!

ふたりの超人、それぞれの悲哀に満ちた人生観が、やがては闘いの行方も左右する!?

取材・文/山下貴弘 ©ゆでたまご/集英社

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