『週刊プレイボーイ』に登場する女性たちに「初グラビア」にまつわるエピソードや当時の想いを聞く連載、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。前回に続いてはアイドルグループ「テラテラ」の紫色担当・池本しおり(いけもと・しおり)さんによる後編。
池本さんは『週刊ヤングジャンプ』2020年19号で初の水着姿を披露し、翌年、『週刊プレイボーイ』2020年36号でソログラビアでデビュー。「ミニマムグラマラスの新星」として注目を集め、以降、多数の漫画誌や週刊誌の誌面を華やかに賑わせている。
2021年からは"太陽"をコンセプトにしたアイドルグループ・テラス×テラスのメンバーとなり、グラビアとアイドル活動を中心に活躍中。今回はそんな彼女に週刊プレイボーイのグラビアや、グラビアへの想いを語ってもらった。

『週刊プレイボーイ』2025年3・4合併号(撮影/カノウリョウマ)より
ーー前回、週プレでの初グラビアのお話を伺いましたけど、その続きを。初グラビアは「自分はまだまだだなと思った」と言っていましたけど、満足できなかった?
池本 はい。撮影自体は楽しかったんですよ。初めてだったからすべてが新鮮だし、スタッフさんとのおしゃべりも面白いし。でも誌面を見たら、他の人に比べて自分が見劣りしちゃって。
ーー一冊の中にいろいろな人が載ってるから、他に目がいった?
池本 そうですね。「みんな、すごく可愛いな」って思っちゃいました。その後、いろいろな雑誌に出させていただいたんですけど、なかなか満足いくことはなくって。
ーーグラビア撮影に慣れてきたのはいつ頃ですか?
池本 2年ほど経った頃かなぁ。何があったというわけではないんですけど、回数を重ねていくうちに、こうすればキレイに映るんだとか、こういうポージングはイマイチだなとか、段々わかってきて。次回はこんな感じで撮ろう、こんな表情をやってみようとかワクワクした気持ちが増していきました。
あと定期的にジムに通うようになったり、食事に気をつかったりしているうち、体型にも変化が出てきたりとか。撮影の度に自分が更新されるのが、楽しくなってきたんですよね。
ーーなるほど。週プレは初グラビアから現在までの5年間、集合グラビア含め、定期的に出ていただいていますけど、見比べると確かに違いますよね。特に好きなグラビアは?
池本 「ふわりふわり」(週刊プレイボーイ2025年3・4号/1月6日発売)ですね。扉のカットは髪の毛が茶色じゃないですか? それが気に入っています。
ーー髪の毛が茶色なのが? というと?
池本 私、グラビア撮影は黒髪でって決めているんです。なので毎回、髪を黒に染めてから撮影に臨むんですけど、直前にチェックしたら、色落ちしていたんです。

ーーで、茶色の髪で撮影した感想は?
池本 へー、こんな感じなんだって(笑)。雰囲気がまったく違っていて、すごく新鮮でした。なんだか少し大人っぽくも見えました。
ーーなぜ「撮影=黒髪」と?
池本 清楚なグラビアが好きなんですよ。それに私自身もそういうグラビアのほうが合うと思うし、ファンの方も求めているのかなって。なので、これまで髪の毛を明るく染めたことはないし、ネイルもしていません。もちろん明るい髪に興味はあるし、ネイルも好きだし、あとピアスにも憧れますけどね(笑)。
ーーそれが池本さんのピュアなイメージにつながっているんですね。もしかしたらまた茶色い髪で撮り下ろすことも?
池本 どうでしょう。あるかもしれないけど、いまのところはわからないですね。

『週刊プレイボーイ』2025年3・4合併号(撮影/カノウリョウマ)より
ーー最新の週プレのグラビア(2025年33・34合併号/8月4日発売)はいかがでしょう?
池本 これは三浦海岸で撮影しました。日中は結構、暑かったんですけど、夕方に海に入ったら、想像していた以上に冷たかったのを覚えています。「ひゃ~っ!」ってびっくりしちゃいました(笑)。
ーー見て思いますけど、このグラビア、随分と落ち着いた雰囲気ですね。
池本 そうなんですよ。しっとりして、ちょっと大人っぽいイメージというか。ロケ場所として使った古民家の、時間が止まったような雰囲気もまたいいし。このグラビアも気に入っています。
以前は、明るく元気なイメージが多かったんですけど、ここ数年はこうした大人っぽいグラビアを撮っていただくことは増えましたね。笑顔ではなく、何かを言いたそうな、ちょっと物憂げな表情を求められたりとか。そういう表現って結構、難しいんですけど、写真を見てできていると嬉しくなりますね。
ーーなるほど。池本さんがグラビアで楽しいと感じる瞬間は?
池本 う~ん。そうですねぇ。撮影中、スタッフさんがモニター見ながら「可愛い!」とか、度々言ってくださるんですけど、「どれどれ......」って覗き込んで、本当に盛れていたりするとめちゃくちゃアガります(笑)。やっぱり自分のグラビアをみんなと見て、喜んでもらえるのが最高ですね。

『週刊プレイボーイ』2025年33・34合併号(撮影/オノツトム)より
ーーグラビアデビューして5年。現在の自分を見てどう思われます? 私、キレイになったな~なんてとか(笑)?
池本 いやいや(笑)。キレイになったとかまったく思わないけど、最近、いい具合に力が抜けてきたかなと思いますね。昔みたいに無駄に力んでいないというか。
ーー事務所に入った当初はこうなりたい、こういう仕事をしたいとか目標があったってわけじゃなくて、まずはグラビアをみたいな感じで始めたじゃないですか? いまはどうですか?
池本 目標かぁー。正直なところ、それはいまもぼんやりしています。将来こういう仕事したい!ってなかなか思いつかないかも(笑)。ただ、いまテラテラってアイドルグループをやらせていただいているんですけど、グラビアもテラテラも可能な限り、ずっと続けていきたいと思ってます。どちらも本当に楽しいし、いまの自分の一部になっていますから。
ーーおーっ! グラビアをそう言ってもらえて嬉しいです。あと仕事を始める前、身内以外の前では人見知りだなんて言っていましたけどそれは?
池本 随分と変わりました。オドオドしなくなりました(笑)。グラビアをやって、いろんな人に自分を見てもらう機会が増えたので、その分、少し自信がついたんだと思います。自己肯定感もあがりましたね。
ーー最後に自分の初グラビアを見返したりすることはありますか?
池本 自分が出た雑誌は、実家に全部置いてあるんですけど、行ったとしても、見るのは最近のものばかりで、古いものは見ないです。別に見たくないわけじゃないんですけど、だいぶ量も増えてきたので。今回久々に見ましたけど、やっぱり若いし、垢抜けていない。「大丈夫?」とも思っちゃいました(笑)。でもこの時の自分みたいなグラビアは、もう2度と撮れないわけで。そう考えるとなんだかすごく愛おしいです。

●池本しおり(いけもと・しおり)
2002年12月15日生まれ 兵庫県出身
身長150cm 血液型=A型
趣味=都市伝説を見ること
特技=百人一首
〇アイドルグループ「テラテラ」の紫色担当として活動中。昨年末に新メンバー3人が加入し、今年からグループ名も「テラス×テラス」から現在の形に改名され、新体制を敷いている。
公式X【@teratera_shiori】
公式Instagram【@shiori_ikemoto】

『ふわりふわり』 撮影/カノウリョウマ 価格/1,100円(税込) 22歳の誕生日を迎えたタイミングで撮り下ろし。幼さを残すルックスとふとした瞬間に見える大人びた表情が、ふわりふわりと行ったり来たり。あどけなさだけでなく、色っぽさが増した姿から目が離せない。

『なつのね』 撮影/オノツトム 価格/1,100円(税込) 池本しおりの最新デジタル写真集。神奈川県・三浦海岸を舞台に、はつらつとしたビキニ姿をたっぷりと披露。麦わら帽子を被ったり、海へと入ったりと、たくさんの夏と愛らしさたっぷりの姿がつまった一冊だ。
取材・文/大野智己 撮影/荻原大志