あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第174回】京成杯オータムハンデキャップは13番人気のホウオウラスカーズが勝ちました。斤量の有利はあったとは思いますが、7歳馬で重賞初制覇です。こんな夢のような超万馬券を予想するには、どうしたらいいのでしょう。(30代・男性・会社員)
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紫苑ステークスは本命エストゥペンダは痛恨の出遅れ。追い込んだけど5着が精一杯。対抗のダノンフェアレディは3着と頑張ってくれたので、秋華賞も注目してみようと思います。そしてセントウルステークスは推奨馬3頭で決まり、高めの3連単24,560円的中。カンチェンジェンガが猛烈な追い込みでしたね。そろそろG1も近づいてきて楽しみになってきました。

質問へいきましょう!
京成杯AHは13番人気ホウオウスカラーズが勝利! いやぁ、たまにこういうことが起こるんですよね。競馬に絶対はないし、展開次第で紛れもあるし、トラブルもある。そもそも、犬や猫が走るわけじゃないし、レースに出走出来る時点で優秀な馬。
しかし、実力差もあるので、基本的には人気馬が来ることが多いのは当然といえば当然。馬券の的中率は人気馬が高く、穴馬は的中率は低い。しかし、京成杯AHのような夢馬券は穴馬が作り出すもの。
では、その夢馬券を手に入れる予想とは?
まあ簡単な話、穴予想をすることです。穴予想は基本的には人気馬の欠点、不安材料を見つける作業です。例えば紫苑Sで8着に大敗した1番人気のリンクスティップでいえば、骨折明け、騎手の乗り替わりなど。
そもそも、人気馬から買っても夢馬券は困難です。他の2頭が人気薄なら高配当もあるし、人気薄、人気薄、1番人気という3連単なら結構な夢馬券もありえます。こういうパターンの馬券は1番人気からマルチで多めに流すと取れたりしますが、的中してもガミ馬券は多いし、正直あまり回収率は上がらないような気がします。
そして、大切なのは穴馬を見つける作業です。僕の今年の穴馬推奨でいえば、NHKマイルの13番人気チェルビアット、オークスの10番人気タガノアビーなど。
僕の予想パターンはまず消す馬を探します。同時に穴馬を探します。色んなファクターから探っていくと、案外来る可能性を見出せるものです。そして、人気馬の不安点を探します。ただ、いくら不安点が見つかったとしても、結局人気馬が勝ったりします。そして馬券はハズレます。
夢馬券を取る上で1番大事なことは、ハズレを恐れないことです。人気馬が来たらどうしよう? 切った馬が来たらどうしよう? 1着に固定して2着に来たらどうしよう? ガミでもハズレるよりマシ! 正直、そんな人は勝つことは出来ないと思います。
切った馬が来たらしょうがない。人気馬で決まったらしょうがない。1着じゃなかったらしょうがない。
大切なのはハズレを恐れない心の強さです。
相対的に見て、やはりハズレを恐れる人の方が多いですね。そういう人は予想は違えど、なんとなく似たような馬券を購入します。そうなると人気以上にオッズに妙味がなくなります。逆に誰もが買わないような馬のオッズは爆上がりです。
ちなみに9月7日の3場で行われた36レース。そのうちなんと6レースが10万馬券以上でした。実に6分の1も出てるのです。もちろん、穴を狙ったところで違う穴が来てしまったらハズれますが、それでも穴を狙った方が良いと思いませんか?

今週のギャンブル格言【夢も夢馬券も臆病者は手に入れられない。】
回収率を上げるなら的中率より回収率です。
僕のオンラインサロンの会員さんの中にはたった1レースの的中で、過去30年間の負け分を取り返しました人がいます。これは極端な例ですが、本命ばかり買っていてはこんな芸当は出来ません。
僕もこの先一生負け続けても勝ちが確定しているくらい勝っています。それもこれも、穴馬券、総取りを意図的に狙っているからだと思うのです。
的中はニの次。なんなら皆さんよりハズレてます。予想も大切ですが、ハズレを恐れない鋼のメンタルが1番大切なんです! 皆さん、是非夢馬券を手にしてください。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。
構成・撮影/キンマサタカ