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9月22日(月)に最終回を迎える、磯村勇斗主演のドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』(以下、「ぼくほし」)。今後を期待される若手キャストたちが揃うなか、生徒役最年少の16歳、北里琉(きたざと・るう)が注目を集めている。

2023年に『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』でドラマデビューし、今作で初めての連ドラレギュラー出演。今年7月からはファッション誌『Ray』の専属モデルに就任するなど急成長中の北里さんにインタビュー。ドラマ撮影の裏話やリアルな高校生活、今後の目標などについて語ってもらった。

――「ぼくほし」で初の連ドラレギュラー出演。反響はいかがでしたか?

北里 友達から「ドラマ見たよ」って言ってもらえましたし、SNSでコメントをくださる方がどんどん増えていって。私が演じる役がメインの第7話が放送されたあとは、すごく反響がありました。

――同級生の男子と同じ教室にいるのが耐えられなくなり、保健室登校をする生徒・島田聖菜役。教師に恋をする少し大人びた役ですが、共感できる部分は?

北里 自分も大人になろうと意識して育ってきたので、似ている部分は多いです。お兄ちゃんの友達と仲良くなることが多くて、早く大人になりたいってずっと思っていました。小学校の頃は保健室登校をしていた時期もあるので、保健室は居心地がいいと思う気持ちもわかります。

――第7話では感情が爆発するシーンもあり、かなり印象深いお話でした。

北里 「島田ちゃんのことをやっとみんなに知ってもらえる!」という気持ちでした。先生のことが好きで、家庭環境があまり良くないという設定は聞いていたんですけど、どういうストーリーになるのかは知らなかったんですよ。台本をいただいてから島田ちゃんの思いを知って、震えながら読みました。

ドラマ「ぼくほし」生徒役最年少・16歳の北里琉(きたざと・るう)「キラキラJK役や、恋愛ドラマの当て馬役を演じてみたいです」

――学校の先生に憧れる気持ちはわかりますか?

北里 学校にいると、若い先生がカッコよく見えるのはわかります(笑)。恋愛感情とかではなく、私は友達みたいに仲良くなっちゃうタイプなので、「先生、おはよう!」って自分から言いに行っちゃいます。

――先生たちも「ぼくほし」見てくれているんじゃないですか?

北里 「ドラマ見たぞ!」って連絡きました。小学校も中学校も仲いい先生がいるんですけど、2人とも泣いてくれたみたいで。「あんなに問題児だったお前が......」って言われました(笑)。

――問題児だったんですか!? 教室で暴れるとか......?

北里 そういう問題児じゃなくて、提出物を出さないとか(笑)。追試があるのに「今日は本当にごめん! 明日にして!」って帰っていました。でも授業は真面目に受けていましたし、翌日にちゃんと追試を受けましたし。改心しました!

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――北里さん自身も高校生ですが、高校生活はどうですか?

北里 声優の基礎も学べる学校に通っているので、大学生みたいに授業ごとに教室が変わるんですよ。

まだ深く仲のいい友達ができないので、誰と話せばいいんだろうってなっています。

――受験当時は声優になりたかったってことですか?

北里 ドラマや映画も好きですけど、一番はアニメだったので声優さんになりたいと思っていました。でも、初めてのドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ』で演技をやらせていただいて、自分の強みを活かせるのは女優だと思ったんです。できることは多いほうがいいですし、いろんなことを学びたいので同時進行でやってみようと思いました。

――3歳でモデルデビューしたそうですね。

北里 地元のファッションショーのランウェイを歩いていました。あまり覚えていないんですけど、舞台袖で母親とケンカしていたのだけは記憶があって。ショーに出たらおもちゃを1個買ってくれるという条件でやっていたので、終わったらおもちゃ屋さんに行っていました。舞台袖で母親に「ちゃんとしなさい!」と怒られて、「おもちゃー!」って言い返して(笑)。

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――かわいい(笑)。その後、小中学生向け雑誌『Cuugal(キューガル)』の専属モデルもやられていましたが、今年7月からファッション誌『Ray』の専属に。最年少モデルってすごいです!

北里 ファッションが好きでこれからもモデルをやっていきたいなと思っていたので、お話をいただいたときはうれしかったです。

私で大丈夫かなって心配もありましたけど、撮影現場に行ってみると皆さんすごく優しいですし、かわいいって言ってくださって(笑)。

――モデルや女優で憧れの人はいますか?

北里 同じ事務所の先輩なんですけど、岡崎紗絵さん。『Ray』の専属モデルでしたし、お芝居でもご活躍されていて。私もいろんなことができる人になりたいので、憧れがありますね。「岡崎さんを超せるくらいに頑張ろう!」という、モチベーションにもつながっています。

――見た目だけでなく中身も大人! ところで「北里琉」ってすごく良い名前ですよね。芸名ですか?

北里 本名です。兄が2人いるんですけど、どっちも二文字で語尾に「う」が付く名前なので、私も「琉(るう)」になりました。唯一の女のコで一番下ってかわいがられるじゃないですか。王様のようにふんぞりかえるほどかわいくなってほしい、自信あふれるコになってほしいという意味で、漢字の"王"を入れたかったらしいです。

――本名だったんですね! なかなか無い響きの名前で素敵です。そんな琉ちゃんのお休みの日の過ごし方は?

北里 とにかく寝ていますね。

16時間とか余裕で寝られるので、いっぱい寝て起きて、ごはんを食べてからまた寝るんですよ。ごはん食べると眠くなっちゃいます(笑)。

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――買い物に出かけるとか、アクティブなのかなって思っていました。

北里 アクティブな期間が1週間くらいあって、2ヶ月くらい引きこもるみたいな感じです。朝が弱くて、本当に起きられなくて! 1回寝ちゃうと物音がしても電話がかかってきても起きないです。

――普段どうやって起きるんですか?

北里 お腹が空いたら起きます(笑)。休みの期間にバーっと寝溜めしていますね。

――ラーメンが好きだそうですね。

北里 はい。熊本出身なので、圧倒的に豚骨です!  いつも仕事の帰りにGoogleマップで近くのラーメン屋さんを調べて、東京でもいろんなところで食べました。ドロドロ系の豚骨も好きです。

ドラマ「ぼくほし」生徒役最年少・16歳の北里琉(きたざと・るう)「キラキラJK役や、恋愛ドラマの当て馬役を演じてみたいです」

――ラーメン大好き北里さん。

最近は女優としての注目度も高まっていますが、お芝居で挑戦してみたい役はありますか?

北里 キラキラなJK役を演じてみたいです。今までは何か問題を抱えていて感情を表に出さないキャラを演じているので、キャピキャピしているような役とか恋愛ドラマの当て馬役とかをやってみたいなと思います。

――当て馬!?  ヒロインじゃないんですか?

北里 ヒロインも挑戦してみたいですけど、当て馬って味が出せるじゃないですか。恋愛作品では一番大事になってくる役だと思うので。

――クールに見えるというか、問題を抱えているような役がハマりすぎますからね。

北里 共演者の方々にも「北里ちゃんって仲良くなるとすごくしゃべってくれるよね。しゃべらないタイプかと思ってた」ってよく言われます。だから、最近は人前でニコニコ笑うことを意識しています。

――健気ですね(笑)。では今後の目標は?

北里 できることを増やすのと、今やっていることをもっとできるようにしていきたいです。お芝居だったらもっと表現の幅を増やして、声のトーンを役に合わせていく演技ができるように。モデルとしては、いろんな服やメイクに挑戦して、新しい一面や成長している姿を皆さんに見ていただけるようになりたいですね。

日々いろんなことに挑戦していきたいです!

――高校生のうちにやってみたいことはありますか?

北里 高校生のうちに挑戦してみたい、声優のお仕事もできるくらいの実力をつけたいなと思います。高校を卒業したら女優やモデル、声優といろんなことができる人になりたくて。今のレベルの底上げと新しいことへの挑戦をして、自分ができることを明確にしていきたいなって思います!

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●北里琉(きたざと・るう)
2009年7月30日生まれ 熊本県出身 身長161cm
◯3歳の頃、地元のファッションショーで初ランウェイ。2024年に雑誌『Cuuga』の専属モデルを卒業し、今年7月から女性ファッション誌『Ray』の専属モデルに。女優としては2023年のドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』で連続ドラマ初出演を果たし、『僕達はまだその星の校則を知らない』で連続ドラマに初レギュラー出演中。公式Instagram【@ruu_kitazato】

取材・文/釣本知子 撮影/三森いこ

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