萌え文化を嫌う呂布カルマが、コスプレイヤーを歓迎するワケ「自...の画像はこちら >>

『週刊プレイボーイ』でコラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」を連載している呂布カルマ
ラッパーとしてはもとより、グラビアディガー、テレビのコメンテーターなど、多岐にわたって異彩を放っている呂布(りょふ)カルマ。『週刊プレイボーイ』の連載コラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」では『コスプレ』について語った。

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★今週のひと言「萌え文化に否定的な俺だが、コスプレイヤーはウエルカム」

現在、千葉県の木更津市がナイジェリアのホームタウンになるとかならないとか大炎上中だが、わが街名古屋はというと、コスプレホストタウンらしい。なんじゃそりゃ......。

ただ、毎年、名古屋では「世界コスプレサミット」などのイベントが開催されてはいるものの、世界中の無法者コスプレイヤーが集結して街がめちゃくちゃになったり......ということは起きていない。

そんなわけで、今回は昨今グラビアの世界も席巻しつつあるコスプレイヤーについて書いていきたい。

席巻と書いたが、ここ何年もえなこさんを筆頭とした「PPエンタープライズ」メンバーが活躍しており、グラビア各誌の表紙ジャック率を考えても、もはやコスプレイヤーの天下と言っても過言ではない。

一方、俗にいう「萌え文化」などに嫌悪を隠さないことで有名な俺だが、コスプレイヤーに対してはどう折り合いをつけているのか。

結論から言うと、ウエルカム状態だ。

俺が萌え文化を嫌うのは、不自然な2次元であるということと小児性愛のにおいがするからなのだが、成人した女性のコスプレは、当然ながら2次元でも小児性愛でもない。

ただ俺は萌え作品やキャラクターに思い入れがないので、単純にコスプレの露出が高ければ高いほどうれしいし、その半面で青やピンクなど不自然な色のウィッグを装着されれば残念、ぐらいの話だ。

最近のアニメ作品やゲームは知らないが、コスプレの定番である『ストリートファイター』シリーズの春麗(チュンリー)や、『餓狼(がろう)伝説』シリーズの不知火舞(しらぬい・まい)など昔なじみのキャラクターには、それなりのバリューを感じたりもする。

優れたコスプレイヤーは、コスプレイヤーとしてコミケだか撮影会だかのたった一枚の写真がバズり、需要が高まり、めぼしいキャラクターのコスプレをひととおり舐めて、その後、謎の高露出オリジナルキャラを経て、ストレートなグラドルへと変遷していくのだ。

さらに俺が評価している点は、彼女らの自主性にある。

グラドルにももちろんいろんなタイプがいるが、最初からグラビアをやりたがるコはあまりいない。

多くはほかの目的で芸能界に憧れるが、その放っておけないスタイルを見込まれ、半信半疑でグラビアの世界に踏み込む。それも悪くない。

しかし、コスプレイヤー上がりは違う。もともと、勝手に、自主的にコスプレを始めている場合が多い。

最初は好きなアニメやゲームのキャラクターから始まり、撮影会でのライバルへの対抗意識からか、撮影される喜びによるサービス精神かわからないが、自ら進んで露出を高め始めるのだ。

その後、衣装やシチュエーションなど、セルフプロデュースでROMなどを作って販売してみせたりする。そこには一切の搾取がなく、自立したエロい女の姿が立ち上がる。

そしてその自己プロデュース力と主体性を持ったままグラビアの世界でも活躍するようになるのだ。

俺は本質的にはコスプレに興味はない。しかし、多くの女性が奥底にしまっている己の肉体や色気を誇示して称賛されたいという欲を、コスプレを入り口として掘り起こし、いつの間にかキャラクターという言い訳を排してストレートにグラビアでエロさをぶちかますようになるそのシステムにほれているのだ。

俺は今もXで見つけた変な名前のコスプレイヤーを複数フォローし、次のフェーズへ進むその瞬間を見逃さないように目を光らせている。

撮影/田中智久

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