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ファミリーマートでの買い物が最大5%割引になる神クレカが爆誕!!

ファミリーマートでオトクに決済できる新クレジットカード「ファミマカード」。ただし、こちらを活用するには複雑な条件や設定がいろいろとあり......。

そんなクレカの正しい使い方を紹介します!

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■5%オフだが利用手順が複雑すぎる新クレカ

ファミリーマートの買い物で5%割引というファミマ民が大歓喜の新クレジットカード「ファミマカード」(年会費無料)が登場! ただし、この5%割引を獲得するためには、ユーザー自身が行なう設定や条件が必須!?

オトク度が高い一方で、謎仕様が多いという新クレカの正しい使い方を、ポイ活情報サイト『ポイ探』代表で、100枚以上のクレカを所有する菊地崇仁さんに解説してもらいます!

ポイ活しない(!?)「ファミマカード」の正しい使い方

――まず、ファミマカードのスペックはどうでしょうか? これはポイント還元のないクレカなんですよね。

菊地 ファミマカードを発行する「ポケットカード」は、ポイント還元よりも「請求時に◯%割引」というサービスを重視してきました。ファミマカードもそれを踏襲し、ファミリーマートでの買い物だと最大5%割引。その他の実店舗やEC、公共料金の支払いでも1%割引になっています。

この割引以外にもETCカードの無料発行、「ポケットカードトラベルセンター」でのパッケージツアー代金が最大8%割引といった特典があります。日常の支払いがオトクで、〝ポイ活めんどい!〟というユーザーにはぴったりのカードです。

ポイ活しない(!?)「ファミマカード」の正しい使い方
ファミマカードとファミペイ。これらはどう連携するのが正解なのか?

ファミマカードとファミペイ。これらはどう連携するのが正解なのか?

――そこで、気になるのがファミマカードの5%割引特典を受けるための設定や条件。まず、何をすればよいのでしょうか?

菊地 ファミリーマートの独自決済アプリである「ファミペイ」との連携を行なう必要があります。これはファミペイのアプリから【マイページ→設定→アカウント設定→Famima Card連携】の順に設定します。この連携設定を行なわないと、ファミマでの支払いは3%割引になってしまいます。

――ファミマでの支払時の注意点はどうでしょう。

ほかのコンビニ系クレカのように、独自決済であるファミペイにチャージをして決済をすれば5%割引でOK?

菊地 ファミペイでは支払いません。支払時はファミペイを提示して会員コードを読み込んでもらうだけ。支払いにはファミマカードを利用します。タッチ決済、もしくはICの暗証番号での決済のみが5%割引の対象となります。

ファミマカードはAppleの「Apple Pay」のタッチ決済にも対応していますが、これで支払いをした場合は1%割引になってしまうので要注意です! 

ポイ活しない(!?)「ファミマカード」の正しい使い方
「ファミマTカード」のユーザーにも、新クレカの5%割引をはじめとする新クレカの特典が適用。ただし、こちらも各種条件のクリアや設定がマストです!

「ファミマTカード」のユーザーにも、新クレカの5%割引をはじめとする新クレカの特典が適用。ただし、こちらも各種条件のクリアや設定がマストです!

――独自のコード決済やスマホのタッチ決済に対応済みなのに、それらを台無しにする謎仕様! ところで、ファミマには緑色の券面の旧クレカもありましたよね?

菊地 旧カードの「ファミマTカード」ユーザーにも新カードの割引や特典が適用されます。こちらも、ここまでの設定や支払い方法を行なうことでファミリーマートの買い物で5%割引となります。

――とにかく、クレカ本体での決済を心がけることですね。では、ファミペイはクレカとの連携以外にどう使うべきですか?

菊地 基本的にはクーポンになります。ファミペイのクーポンは食料品や日用品を中心にオトク度が高く、コーヒーなどの回数券クーポンもあります。支払時はこれらを提示するのも忘れないようにしましょう。ただし、クーポンやキャンペーンには「ファミペイでの支払いが条件」というものもありますので、ここも要注意です。

ポイ活しない(!?)「ファミマカード」の正しい使い方
dポイント、楽天ポイント、Vポイントの3種類の共通ポイントに対応し、こちらはファミペイアプリから設定できる。途中から切り替えも可能だ

dポイント、楽天ポイント、Vポイントの3種類の共通ポイントに対応し、こちらはファミペイアプリから設定できる。途中から切り替えも可能だ

――注意点が多すぎ! このクレカは基本的にポイ活を行なえないのですか?

菊地 ファミペイには共通ポイント機能があり、「dポイント」「楽天ポイント」「Vポイント」からひとつを選ぶことができます。

また、ファミマには「ファミマポイント」という独自ポイントもありますが、このポイントはファミペイでの決済で利用するもの。なので、ファミマカードではこのポイントを消費する機会が激減することも覚えておきましょう。

――何かと複雑な面が多いですね。

菊地 実はファミマカード以外に、「ファミペイカード」というカードも発行されています。こちらは、ファミペイの「ファミペイ翌月払い」と連携することで、ファミマポイントを最大5%還元。その条件として「ファミペイローンの契約」「ファミペイ翌月払いの利用」などがあり、より複雑な仕様です(笑)。

ポイ活しない(!?)「ファミマカード」の正しい使い方
(右)ファミペイは食料品やドリンク類の強力なクーポンが常に配信されているのが特徴。(左)人気の「1個買うと、1個もらえる」キャンペーンだが、こちらは「ファミペイでの支払い」が条件となっており、新クレカでの決済だと対象外になるので要注意!

(右)ファミペイは食料品やドリンク類の強力なクーポンが常に配信されているのが特徴。(左)人気の「1個買うと、1個もらえる」キャンペーンだが、こちらは「ファミペイでの支払い」が条件となっており、新クレカでの決済だと対象外になるので要注意!

――菊地さん的にはファミマカードとファミペイカード、どちらがオススメですか?

菊地 ファミマ以外での利用を考えると、どこでも1%割引のファミマカードです。ただ、ファミペイ内にはファミペイカードの新規加入リンクが設置してあるので、ファミマカードと勘違いして加入しないようにしましょう。

――5%割引は魅力ですが、このほかにも注意点はありますか?

菊地 ファミマカードは「自由返済型のリボ専用カード」です。

新規加入でカードを利用する場合は、標準の支払い設定が〝リボ払い〟になっています。そして、リボ払いのショッピングでは手数料として実質年率18.00%かかるのは要注意点ですね。

――それ、トンデモ仕様にも程がありますって!

菊地 リボ払いの設定は変更することが可能です。新規加入したらブラウザやアプリで、口座引落しコースを「ずっと全額支払い」に変更しましょう。これで、その月の利用残額を一括で支払うことができ、手数料も発生しません。

――強力な5%割引がある一方で、注意事項が満載のファミマカード。各種設定を必ず行なって、正しく使いこなしましょう!

取材・文/直井裕太

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