レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏
記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。
さて、平成レトロ時代といえば、暮らしの中にハイテク機器が入ってきて、ペットに関する電子機器までも登場したのが特徴です。
1996年発売の「たまごっち」など液晶画面上のバーチャルペットを育成する流行もありましたが、ハイテク化は仮想現実にとどまらず現実世界にも波及しました。99年にはファービーやaiboなどインタラクティブに反応するペットロボ的な存在も話題になります。
しかし今回紹介するのは、さらにその先。実際に現実世界で飼っているペットとのコミュニケーションを助ける「バウリンガル」です。
2002年9月発売、犬語を翻訳できる「バウリンガル」。ワイヤレスマイクと本体が分かれている
2002年にタカラ(現タカラトミー)から発売されたバウリンガルは、犬の鳴き声を読み取って何を伝えたいのか教えてくれる電子玩具。ケーブルが絡まる危険のないワイヤレスのマイクを犬の首輪に装着し、そこで拾った鳴き声を本体で受信し、犬語を日本語に翻訳して液晶画面に表示します。
実際の愛犬の気持ちと違っていてもそれはそれで楽しめるため、1万数千円程度の価格ながら数十万台の大ヒット。同年イグ・ノーベル平和賞を受賞しました。
2003年12月に登場した携帯電話向け「バウリンガル コネクト」
翌03年には携帯電話版の「バウリンガルコネクト」が登場。対応するボーダフォン(現ソフトバンクモバイル)の携帯電話端末V601SHに専用のSDカードを挿入すれば、アプリが動作する仕組みです。
その後もシリーズは続き、09年には後継の「バウリンガルボイス」、10年にはiOSアプリの『バウリンガル』が発売されました。単体のバウリンガルが発売された後に、携帯電話版が発売されるのは初代と同じ展開です。
2003年11月発売、猫語を翻訳できる「ミャウリンガル」
初代バウリンガル発売の翌年には、猫の鳴き声を翻訳する「ミャウリンガル」も発売。マイクと本体が一体化し、価格も1万円未満とお手軽でこちらもヒットしました。
AI技術が進化を遂げた今こそ、あえて平成のペット語翻訳機で愛犬・愛猫とコミュニケーションを取ってみるのはいかがでしょうか。
撮影/榊 智朗
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