『火の華』評点:★2点(5点満点)
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一体誰が何に「目覚め」なければいけなかったのか?
シリアスなものから食人映画まで、戦争のトラウマに苦しむ軍人を描く映画はこれまで多く作られてきた。
本作は元自衛官を主人公にそのようなジャンルを成立させようとした試みで、きっかけは南スーダンでの平和維持活動中に起きた戦闘である。
襲撃を受けて少年兵を射殺、自衛隊員にも犠牲者が出たこの事件はしかし隠蔽され、彼らの一部はテロにより「日本」の「目を覚めさせよう」とする。が、この「日本」が国家を指すのか国民を指すのかそのときの政権を指すのか、はっきりしない。
はっきりしないといえば彼らがテロに向かう理由も曖昧で、トラウマはあるにせよ、ほかに示される理由が「日本人が腑抜けにされている」「税金が海外に投入されている」(大意)というのは、あまりに情緒的でロジックを欠いているように感じられる。
理由としてもっとふさわしいのは国家による隠蔽行為とそれがもたらす負の影響のはずだが、そこに関して深く掘り下げられることがないので、一体何が彼らを決死のテロ活動に駆り立てているのか、焦点がぼけてしまっている。
あるいは、きっかけの事件がもっと残酷な映像として表現されていれば、トラウマの重みも変わってきたのかもしれない。
STORY:2016年、南スーダンに派遣された自衛官・島田は、現地傭兵との銃撃戦に巻き込まれるも、この「戦闘」は政府によって隠蔽されてしまう。2年後、戦闘による心の傷を少しずつ癒やしていく島田だったが、そんな彼に過去の闇が迫る......
監督:小島央大
出演:山本一賢ほか
上映時間:124分
全国公開中
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