『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』評点:★2点(5点満点)
©2024 Crow's Nest Productions Limited
「感動の実話」というが実際は......
本作は一見すると「ナチスの暴虐に対してはっきりと異議を唱え、さまざまな形でそれを行動に移し、39歳の若さで絞首台の露と消えた神学者で牧師のディートリヒ・ボンヘッファーの生涯を感動的に描いた作品」である。
最初は見くびられていたナチスが次第に力を増し、差別とヘイトがドイツを席巻する中で、良心的な人々の精神的支柱としてボンヘッファーらが粉骨砕身するさまや、現代でもそのまま通用するような説教の文句は、歴史的・思想的な正確さは別として、確かに一定のレベルの「感動」を保証するものではある。
そして本作の製作意図は、その「感動」を通じて「信仰」をプロモートするところにある。
というのも監督トッド・コマーニキは「キリスト教信仰は100%自分のアイデンティティである」と公言するボーン・アゲイン・クリスチャンであり、福音派メディア『クリスチャン・ポスト』のインタビューによれば、「人を裁くのではなく仕えるという、キリストに倣ったクリスチャンとしての生き方への呼びかけ」こそが、映画自体にも増してボンヘッファーの物語に情熱を傾ける理由なのだという。
すべてが「実話」だと思うと足をすくわれるので気をつけたい。
STORY:第2次世界大戦下、ドイツではナチスの台頭とともに独裁者ヒトラーを神のように崇拝する聖職者たちが現れていた。危機感を抱いた牧師ボンヘッファーはドイツ教会を守るためスパイとなり、「ヒトラー暗殺計画」に加担する――
監督・脚本:トッド・コマーニキ
出演:ヨナス・ダスラーほか
上映時間:132分
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