レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏
記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。
さて、最近は連日クマ出没のニュースが続いています。今回は、主にクマを狩猟対象とする伝統的な猟師「マタギ」の発祥地といわれる秋田県におけるクマの「ファンシー絵みやげ」を探していきます。
ファンシー絵みやげとは1980年代、90年代に日本中の観光地の土産店や施設の売店で売られていた子供向け雑貨土産。ご当地の動物を擬人化したり、地域の著名人を2頭身で幼く描いたイラストが特徴です。それをローマ字の地名と共に実用品に印刷した商品群でした。
登別をはじめ、地域固有の動物であるヒグマが有名な北海道では、全域でクマのお土産が見られます。しかし、地域に特徴的な動物がいない場合は、キャラのイラストに困ります。その場合は「たぶん山にはいるだろう」として、日本全国でキツネやクマのイラストが使われるケースが多くありました。では、秋田県はどうなのでしょうか。
竿燈まつり、ナマハゲ、フキ娘と秋田県のいろいろな要素が詰まったキーホルダー
横手のかまくら
小野小町
角館の殿様
鹿角の観光施設「あんとらあ」
秋田のファンシー絵みやげの定番キャラは、かわいいナマハゲ。秋田全域でナマハゲの絵に「AKITA」と書かれたものが売られており、体感で全体の9割はナマハゲです。
ほかにも伝統行事である竿燈まつり、横手のかまくら、名産の秋田フキと秋田おばこも見受けられます。
田沢湖のたつこ姫
そこでたどり着いたのが秋田県の湖「田沢湖」。田沢湖には「辰子と八郎の伝説」があり、湖畔には「たつこ像」があります。そのため「たつこ姫」のお土産もありますが、種類はかなり少なく、一緒にナマハゲが描かれているものくらいです。田沢湖であってもナマハゲのお土産だらけなのです。
「TAZAWAKO」のクマのキーホルダー。地名だけ変えて全国で売られているタイプ
そんな中、田沢湖でクマのキーホルダーを2種類だけ発見できました。これぞ「たぶん山にはいるだろう」解釈の商品です。秋田県で、これほどまでクマが商品化されなかったとは......秋田の文化の幅広さに驚きました。
撮影/山下メロ
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