AKB48・21期研究生 牧戸愛茉（えま）「令和でも『アイドルといったらAKB48だよね』って広めたい！」【連載 なんで令和にAKB48？ Season2特別編】

あれから20年、数々の伝説を作ったAKB48劇場は昨年末に完全リニューアルされ、それに合わせておよそ9年ぶりのオリジナル公演がスタート。そしてグループとして再び東京ドームに立つという目標が掲げられた。そんななかで現役メンバーはどんな思いで活動しているかにスポットを当てた連載「なんで令和にAKB48？」

今回は特別編、12月4日に日本武道館でお披露目されたばかりの21期研究生5人が登場！　3人めは愛知県出身、18歳の牧戸愛茉（まきと・えま）。

【秋元（康）先生の書く歌詞が大好きで、それを歌えるアイドルになりたいと思いました】

――小さい頃はどんなコでした?

牧戸　5歳から習っていたクラシックバレエが大好きで、スーパーマーケットに買い物に行っても、かかってる音楽に合わせて踊っちゃうぐらい。家族からは「止めて！」といつも言われていました（笑）。

――大会とかにも出場していたんですか？

牧戸　愛知県のコンクールに出て入賞したこともあります。中学生の頃は一番熱心に踊っていて、それ以降は楽しくやるみたいな。

――始めたきっかけは？
 
牧戸　体験しに行ったとき、みんながフリフリのかわいいレオタードを着ていたのがうらやましくて。でも、やっていくうちに奥深さも感じました。全然完成形が見えず、技術の次は表現力を磨いてみようとか、どこまでも探求できるところが面白くてずっと続けていました。 

――学校だとどんな感じですか？

牧戸　今は高校3年生なんですけど、そんなに目立つ感じではなくて......。勉強は英語がすごく得意なんですけど、数学は赤点レベルです。

――英語はどれぐらい得意なんですか？

牧戸　英検の準1級を持っています。親の都合でバンコクや上海にいて、インターナショナルスクールに通っていたので、そのときに英語を勉強して話せるようになりました。

――AKB48はどんなきっかけで知りました？

牧戸　3歳ぐらいの頃にテレビに出ていたAKB48を見て、初めてアイドルというものを認識してからは、お友達とカラオケで『ポニーテールとシュシュ』や『フライングゲット』を踊って歌っていたって、お母さんから聞きました。 

――推しメンはいました？

牧戸　渡辺麻友さんが好きでした。テレビに映ったときに目を奪われるキラキラ具合はもちろん、アイドルに対しての向き合い方もすごいなって。

――オーディションを受けたのは？

牧戸　小さい頃から「AKB48になりたい」と言っていて、大きくなってからも心のどこかでアイドルになりたいという気持ちはあったのですが、なかなか踏み出せず。昨年ぐらいからオーディションをいろいろ受けるようになりました。その中でもAKB48は私の原点でもあり、大好きなグループだったのでオーディションを受けました。

私は秋元（康）先生の書く歌詞が大好きで、それを歌えるアイドルになりたいって思いました。
 
――秋元さんの書いた曲で好きなのは？　AKB48以外でもいいですし。

牧戸　欅坂46さんの『世界には愛しかない』、櫻坂46さんの『隙間風よ』。48グループもありすぎるんですけど、『High school days』が好きです。

――すごく好きなんですね。オーディションの思い出を聞かせてください。

牧戸　最終審査で制服を着させていただいたときに、タグにオサレカンパニー（AKB48の衣装を制作している会社）と書いてあって、それを見た瞬間にすごく感動しました。写真撮影があったんですけど、ニヤニヤしちゃって、後で大反省したのを覚えています。

――ファン心が出ちゃったんですね。今、楽しいなと思うことは？
 
牧戸　毎日楽しいですが、お披露目で歌った『#好きなんだ』の5人バージョンを練習していたのはアイドルらしかったなって。みんなで踊って、「こうしたほうがいいんじゃない？」とか言い合って、作り上げていく感じがすごく楽しいです。

――大変なことは？

牧戸　体力トレーニングですね。毎回ひとりだけヘトヘトになってしまうんです。もともと体力がなくて、学校の体力テストもCとかＤでした。 

――将来の夢を聞かせてください。

牧戸　まずは自分がたくさん救っていただいたように、誰かの明日をちょっとでも輝かせたり、「頑張ろう」というモチベーションを与えられる人になることが目標です。

ゆくゆくは選抜に入って、たくさんの人に知ってもらいたいです。テレビの前で自分を見てくれた人に夢を与えられるアイドルになりたいです。 

――AKB48としてはどうですか？

牧戸　AKB48というグループは、先輩方が築いてくださった歴史や記録がすごい大きいと思うのですが、令和でもそういう存在でありつづけたいなって。それができるグループだと、いちファンの時代から思っていました。

実際に加入させていただいて、ひとつひとつ細部までこだわる姿勢とか、やっぱりすごいなと思いました。「アイドルと言ったらAKB48だよね」というのを、もっと令和に広めていけるように頑張ります。

取材・文／関根弘康　撮影／後野順也