小田原ドラゴン(おだわら・どらごん) 1970年、兵庫県生まれ。『僕はスノーボードに行きたいのか?』でヤンマガ月間新人漫画賞奨励賞を受賞。
2025年も、クルマ&モビリティ界は話題に事欠かなかった。そこで週プレ自動車班が、現場取材をもとにニュースをガチ厳選! 独断のみのランキング形式でお届け! まずは気になる第10位から発表!!
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記者 今回は、2025年に週プレ自動車班が注目した「クルマ&モビリティの重大ニュース」を、ベスト10形式で振り返っていきます。ゲストは、車中泊で日本一周を達成し、これまで11台のクルマを乗り継いできた漫画家・小田原ドラゴン先生です。
小田原 どうも。ちなみにこのランキング、どんな基準で選んだんですか?
記者 週プレ自動車班が、日々の取材をもとに"完全主観で"決めました。
小田原 最高ですね。それじゃあ、第10位からいきましょう! 「無法状態の電動キックボードをどうにかせい(怒)」。
記者 電動キックボード問題です。
第10位 無法状態の電動キックボードをどうにかせい(怒)
小田原 僕は普段あまり見かけないんですが、実際どうなんです?
記者 東京都内、とくに新宿や渋谷の繁華街を中心に取材したんですが......もう無茶苦茶でした。ふたり乗り、信号無視、逆走は当たり前。クルマの前を蛇行したり、後ろからあおったり......。スマホをいじりながら歩道を爆走する人もいました。利用者は若い男女が多い印象ですね。
小田原 高速道路に侵入したってニュースもありましたよね。
記者 はい。高速への不法進入は論外ですし、ドライバーからすれば大迷惑。転倒したら大惨事にもなりかねません。そもそも道路交通法を理解していないケースが多い。専門家からも「なぜ免許なし、ノーヘルでOKにしたのか理解できない」という声が相次ぎました。
小田原 免許更新のときに見せられるあのビデオ、30時間見せた上で免許制にすべきですね。第9位は「スズキがインドで進める"牛糞戦略"」。
記者 牛糞由来の燃料でクルマが走ります。専門家からは"ウンコ戦略"の声も。
第9位 スズキがインドで進める
小田原 なぜ牛糞?
記者 スズキの主戦場・インドは世界有数の牛大国。牛糞には強力な温室効果ガスであるメタンが含まれていて、その温暖化効果はCO2の28倍とも言われています。そこで牛糞からバイオメタンガスを生成・精製し、クルマの燃料に使うことで、メタンの放出自体を抑えようという発想です。
小田原 でも内燃機関で燃やしたら、結局CO2は出るんですよね?
記者 牛のエサになる牧草は、成長過程でCO2を吸収します。つまり全体で見ると相殺される。厄介者の牛糞を有効活用しつつ、ガス放出も防ぐ。問答無用の脱炭素カーです。
小田原 素晴らしいですね。
記者 25年、数々の異常気象がクルマを直撃しました。9月12日夜、三重県四日市市を記録的豪雨が襲い、市中心部の地下駐車場では274台もの車両が水没しました。
小田原 雨もそうですが、今夏は暑すぎた。
記者 8月5日には群馬県伊勢崎市で41.8℃を記録。環境省と気象庁は、過去最多となる44都府県に熱中症警戒アラートを出しましたよね。この高温多湿環境は、エンジン、バッテリー、タイヤなどクルマのあらゆる部品に負担をかけます。
第8位 異常気象でクルマがヤバい!
小田原 僕も夏の車中泊で「これは無理だ」と悟りました。車内で漫画が描けない。
記者 炎天下に停めた車内は、30分で55℃を超えることもあります。ハンドルやダッシュボードは鉄板状態。
小田原 まさに灼熱地獄。僕は都内から北海道に逃げます。第7位は「崖っぷちの日産が放つ逆襲カー」。
記者 24年12月、日産とホンダの経営統合交渉がスタートし、「世界3位のEV連合誕生」と大騒ぎになりましたが、25年2月に破談。そして5月、日産は25年3月期決算で6709億円の大赤字を発表しました。
小田原 かなり深刻ですね。
記者 約2万人の人員削減、27年度までに世界17拠点のうち7工場を閉鎖する方針です。一方で、イバン・エスピノーサ新社長のもと、新型車の投入も進んでいます。
第7位 崖っぷちの日産が放つ逆襲カー
小田原 新型エルグランドがジャパンモビリティショー2025で発表されたとか。
記者 はい。
小田原 ライバルはトヨタのアルファード。新型エルグランドの評判は?
記者 「悪口になるから言いたくない」という専門家もいました(笑)。一方で、反転攻勢の象徴になるという声も。
小田原 今の日産、何が売りなのか見えにくいですからね。EVも世界的に失速気味だし......。
記者 大逆襲なるか注目です。
小田原 第6位は「"EVの絶対王者"テスラ大失速」。
記者 EVの王者テスラが逆風にさらされています。今年上半期、テスラは72万台超を販売しましたが、EVとPHEVの二刀流自動車メーカーの中国BYDは102万台超。年間販売でBYDがテスラを抜くとの見方が広がっています。
第6位
小田原 その背景には何が?
記者 米欧のSNSで「#ボイコットテスラ」「#テスラテイクダウン」が拡散したんです。その背景には、マスク氏の政治への深い関与があります。彼が主導した米政府機関での急進的な改革や、Xでの挑発的な投稿が反発を招きました。
小田原 抗議が暴動化したとも聞きました。
記者 はい。米国はもちろん、欧州やカナダでも施設前で抗議が起き、投石や放火にまで発展したケースも。
小田原 イーロン・マスクはいじめられっ子だった自分が、いじめっ子になってしまっていることを反省すべきですね。そして、第5位は「トランプ関税交渉で話題を集めた"ピストン赤澤"」。
記者 トランプ関税交渉を担当した赤澤亮正経済再生担当大臣(現・経産大臣)が、渡米を繰り返したことで、SNSなどネット上で"ピストン赤澤"と呼ばれました。
小田原 ネーミングが完全に昭和AV男優ですね。
第5位 トランプ関税交渉で話題を集めた「ピストン赤澤」
記者 赤澤氏はSNSで米閣僚を「ラトちゃん」「ベッちゃん」と呼び、フレンドリー外交をアピール。一方で、トランプ大統領からMAGA帽子を受け取り笑顔でかぶった姿が物議を醸しました。
小田原 この人のことはよくわかりませんけど、正直言ってトランプが適当なこと言うたびに株価が下がるのが一番イヤです。前半ラストの第4位は「車中泊で巡った被災地の旅」。
記者 本日、最後は先生ご自身の話題です。
小田原 東日本大震災から14年。今年は阪神・淡路大震災から30年でもあり、岩手県・宮城県・福島県を車中泊で巡りました。福島第一原発周辺も歩きましたが、復興は道半ばの印象。ただ、新しい道の駅も増えています。グルメ旅として訪れるのもいいと思いますよ。僕のおすすめは道の駅おながわです。
記者 というわけで、気になるベスト3は明日発表します!!
第4位 車中泊で巡った被災地の旅
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