川柳。それは季語を必要としない五七五の伝統文芸――。
年始らしく、百花繚乱の作品をじっくり鑑賞しながら、一年の投資計画を立てるなんてのもオツじゃないですか? *データはすべて2025年12月22日時点のものです
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【日経平均は6万円を目指す】2025年の株式市場を振り返ると、「絶好調」のひと言に尽きる。この1年で日経平均株価は22.8%もの上昇を見せ、3年連続のプラスとなった。果たして、日本株は4年連続のプラスとなるのか? そこで本誌『週刊プレイボーイ』常連の"株賢者"5人に、26年の相場予測を題材にした川柳を一句ずつ作ってもらった。
ほとんどの識者が詠み込んだように、キーとなるのはAI・半導体関連だ。ただ、証券アナリストの宇野沢茂樹氏によると、大本命の業界は別にあるという。
「AI・半導体関連銘柄は今年も引き続き有望。ただ、高市政権が推進する防衛力強化の恩恵を受ける造船業や、金利上昇で貸し出し利ざやが拡大する銀行、日本のお家芸となっているアニメなどのコンテンツ産業にも光が当たってくると思います」
26年に日本株が上昇し続けるためにはAI銘柄の勢いに加え、配当や自社株買いといった投資家向けのお金還元も必要。恋愛の悲哀と相場観を重ね合わせた
個別株に投資するなら、株式コメンテーターの岡村友哉(ゆうや)氏は「割安成長株がいい」と言う。
「AI関連銘柄はバブルという声が絶えず、危機感を持っている投資家の資金が、出遅れている割安株に向かう動きが起こりそうです。特に時価総額が小さい銘柄の中には、成長性の割に激安な株がゴロゴロ転がっている。今のうちに拾っておくとよいでしょう」
AI相場が一服し、膨らんだ資金がAI以外の銘柄に流れる「物色シフト」が起こりますように......という切実な願いを込めて詠まれた、魂の一句
続いて、株式市場の予測を聞こう。
「財政支出拡大を柱とする『サナエノミクス』本格始動を受け、今年4月に始まる27年度の国内企業業績は、営業利益で10%を超える増益が見込まれています。これを先取りする形で、日経平均は6万円を目指すでしょう」
株価と物価の上昇は今年も続きそう。インフレ時は現預金の価値が落ちることを踏まえ、株式投資によるリスクヘッジの重要性をストレートに詠み込んだ
【伊予銀行が急成長を見込める訳】
ここからは、お待ちかねの有望個別銘柄を聞いていこう! まずはマーケットを見つめて半世紀の株式アナリスト・平野憲一氏から。
「五大ゼネコンの一角を占める大林組です。同業他社に比べて株価は割安で、配当や自社株買いなどの株主還元に意欲的。以前から推している銘柄で、23年に火がつき株価は3倍になっていますが、むしろここからです」
日本でも、アドバンテストやフジクラなど、AIブームで伸びた昨年。大発会(1年の取引開始日)から株を買う人もいるだろうが、内需株もお忘れなく
*データはすべて2025年12月22日時点 業種の前のアルファベットはP=プライム市場 S=スタンダード市場 G=グロース市場に上場していることを示す
同社に追い風となる都市部の再開発需要はこれからが本番で、長く持ちたい銘柄だ。続いて株式ストラテジストの田口れん太氏は、川柳に「地銀」を詠み込んだ。その真意は?
「国内造船業トップの今治造船は愛媛県が本拠地で、高市政権が造船業再生を掲げたことで注目を集めています。そこで、当地のトップ地銀・伊予銀行を持ついよぎんHDの出番。
AI株に気を取られてやしないだろうか? 「他人と違う道を選ぶ」という株式投資のセオリーを高らかに歌った一句。お買い得な地銀株を見逃さぬよう!
*データはすべて2025年12月22日時点 業種の前のアルファベットはP=プライム市場 S=スタンダード市場 G=グロース市場に上場していることを示す
和島氏は、石油・ガスなどのプラント大手の東洋エンジニアリングを推奨。
「米中・日中関係の緊張が高まり、中国がほぼ独占状態にあるレアアースが、経済安全保障の観点から重要になっています。これなしでは高度な電子部品が作れませんから。そこで同社の、海面下6000mからレアアースを含む泥を回収する資源開発技術に注目が集まっています」
*データはすべて2025年12月22日時点 業種の前のアルファベットはP=プライム市場 S=スタンダード市場 G=グロース市場に上場していることを示す
すでに試験採鉱に成功しており、本格運用が見えてくれば、株価が数倍となっても不思議ではないという。続いて岡村氏は、弁護士マッチングサイトを運営するアシロに着目。
「離婚・相続・交通事故など、さまざまな法律問題ごとに、対応する法律事務所から広告料を得て、マッチングサービスを提供するビジネスモデルです。業績は絶好調ながら、小型成長株に目が向きにくい相場が続き、株価は割安。今が狙い目です!」
*データはすべて2025年12月22日時点 業種の前のアルファベットはP=プライム市場 S=スタンダード市場 G=グロース市場に上場していることを示す
株主配当にも積極的で、お小遣いを受け取りながら株価成長も狙える銘柄だ。最後に宇野沢氏から、日本を代表する"通信業界の雄"を推す訳を聞こう。
「NTTはなんといっても、150円そこそこという低株価が魅力です。1万5000円から投資でき、NISA枠の余りを埋めるのにも好都合。
今年も株価が躍進する一年となりますように!
*データはすべて2025年12月22日時点 業種の前のアルファベットはP=プライム市場 S=スタンダード市場 G=グロース市場に上場していることを示す
取材・文/日野秀規
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