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最近CMでよく目にするロケットナウ。ウーバーイーツとの違いなどを現役配達員にインタビュー!

連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第135回

ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!

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関東や大阪エリアでは松重豊さんやのんさんが出演するテレビCMが流れ、新たなフードデリバリーサービスとして定着した感のあるロケットナウ。

ネットはもちろん、マンションなどのエレベーター内のモニターでもCMを流していて、ウーバーイーツ配達の際、初めてエレベーターでCMを見た時は「家に着く直前のタイミングでこのCMを見たら頼んでみようと思っちゃうな」と感心しました。

このロケットナウが売りにしているのが送料・サービス料が0円という点。

画期的なサービスで、配達エリアは都市圏を中心に拡大中ですが、都内を歩いていてもウーバーや出前館のようにロゴ入りリュックを背負った配達員を見かけることはほぼありません。

送料・サービス料0円ということは配達員が手にする金額も少ないのか。会社名の入ったリュックを背負っている人を見ないのは、送料0円が影響しているのか。サービス開始当初から配達を行なっているロケットナウ配達員の方に話を聞いてみました。

――配達を始めたのはいつですか?

「2025年1月5日。国内でロケットナウのサービスが始まった日です」

――開始当初、サービス提供エリアはどのあたりでしたか?

「東京都港区の六本木、赤坂ぐらいでしたね。初日は1回も配達依頼が来ませんでした」

――ということは、収入はゼロ?

「私は委託業者から時給制で仕事を受けるというスタイルで配達を行なっていたので、待機時間分のお金もいただきました。当初は配達依頼の数も少なかったので、私のような委託業者経由の時給制で配達する人が多かったと思います」

――現在も配達する人の多くは時給制?

「今はウーバーイーツと同じ報酬体系で、委託業者経由の人は少数派ですね。他のロケットナウ配達員の人に聞くと『配達でもらえるお金は1回あたり、1時間あたりの配達など、短期的に切り取ると差が出るけど、長期的に見ればウーバーイーツと大きく変わらない』そうです」

――送料・サービス料が0円なのに、配達員が手にするお金はウーバーと変わらない!?

「詳しい仕組みはわかりませんが、運営会社がそのあたりを負担していると思います」

――サービスを展開するエリアが1年で13都道府県に拡大しました。

「ゴールデンウイークに入る前までに東京23区のすべてが配達エリアとなって、そのあとは東京都の他のエリアや川崎、横浜、さいたま、千葉と一気に広がって行きました」

――ウーバーイーツはマクドナルドからの配達依頼が多いですが、ロケットナウはいかがでしょうか?

「ロケットナウはマクドナルドと契約していないようなので、ハンバーガーの配達依頼といえばバーガーキングですね。

都内のバーガーキングではウーバーイーツよりロケットナウからの注文が多い店もあるそうです」

――ウーバーイーツには、ウーバーだけで稼ぐ専属のような働き方をする人がいますが、ロケットナウにもそんな人がいる?

「それは聞いたことありませんね。多くの人がウーバーと兼業です。ロケットナウにはウーバーがやっている現金決済がないので」

――ウーバーは現金決済する人が結構いて、その人たちからの配達依頼も多いから専業が成り立つ。でも、現金決済の配達をするためには、手元にたくさんの釣り銭を用意しなければならない。

「そこが面倒ですよね。だから、キャッシュレスの配達依頼だけで多くの収入を得られるよう、ウーバーとロケットナウを兼業する」

――ウーバーの配達員用アプリには「現金決済を受け付けない」という機能がありますからね。

「雨の日に現金決済の配達をするのは大変ですからね」

――街を歩いていると、ウーバーのロゴのリュックを背負った配達員は見かけるのですが、ロケットナウの配達員は見かけません。大々的にCMを出しているだけで、利用する人はまだまだ少ない感じなのでしょうか?

「ロケットナウにもロゴの入ったリュックがあるのですが、正直大きすぎて使い勝手が悪いんですよ。クッションのような素材をふんだんに取り入れているので、大きな見た目のわりに意外と商品が入らないとか、底の部分の面積がウーバーのリュックより広くなっているので、配達中に商品を倒さないように入れている緩衝材をウーバーのものより多くする必要があるなどですね」

――では、どのようなリュックを。

「私もそうですが、ロケットナウで配達する人のほとんどがウーバーと同型で、企業ロゴの入っていないものを使っています」

――配達員はバイクが主体ですか?

「配達員のLINEグループに入っているのですが、それを見る感じ、自転車で配達する人はウーバーより少ないかなと。サービス開始当初は『配達の速さ』もウリにしていたので、バイク配達員が多くなったのかと」

送料・サービス料が0円なので、配達依頼の数が期待できるロケットナウ。今後はバイク配達員だけでなく、ウーバーと兼業する自転車配達員も増えていきそうです。

文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明

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