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『週刊プレイボーイ』および『週プレNEWS』連載中(毎週月曜発売および更新)の漫画『キン肉マン』(ゆでたまご作)のジャンプコミックス(以下、JC)各巻の中から、ゆでたまご先生ご自身にお気に入りの原画を選んでご紹介いただくシリーズ企画"ゆで原画"第39回。 

時間超人の幹部集団"五大刻(ごたいこく)"との対抗戦で苦戦が続いていたザ・マン陣営。

しかし、ようやくネプチューンマンが一矢を報い、反撃の狼煙(のろし)を上げたところで、いよいよ復活した我らがキン肉マン&新生グレート組"マッスル・ブラザーズⅢ(スリー)"の闘いも本格化! 『キン肉マン』最新JC91巻は現在好評発売中! 

そんな最新刊をより楽しく読めるよう、おさらいを兼ねて......その前巻JC90巻から作者・ゆでたまごの両先生に、思い入れの深い漫画原稿1枚をそれぞれ理由も添えて選んでもらった。 

"ゆで原画"第39回! 好評発売中『キン肉マン』最新JC91巻をより楽しむために......90巻をベストシーンでおさらい!!

まずは作画担当・中井義則先生に選んでいただいたのがこの1枚(JC90巻/131ページより)。

"ゆで原画"第39回! 好評発売中『キン肉マン』最新JC91巻をより楽しむために......90巻をベストシーンでおさらい!!

近くで大量噴出するマグネット・パワーを自在に操り、水を得た魚のようにやりたい放題の大攻勢を展開するネプチューンマン。そのなかで見せつけた、特大級の度肝を抜くマグネット・パワー活用アイデア、それは砕けた大量の砂鉄を磁力で操り、シングルマッチのリング上にかつてのタッグパートナー、ビッグ・ザ・武道(ブド―)の人形を作り上げて共闘させるというものであった! 

――中井義則先生(ゆでたまご・作画担当)コメント 

ネプチューンマンはシングルマッチの単独バトルも描いてて楽しいんですけど、ただ改めてこのページ、ビッグ・ザ・武道を引っ張りあげて同じ一枚の絵の中にふたり描き上げていくうちに、武道のビジュアルによってネプチューンマンがさらに輝いて見えるような感覚が、自分のなかで強烈にこみあげてきたんです。

実際に、現実世界のプロレスラーでも、シングルだと地味な印象なのにタッグになった途端、異様に輝く選手ということはけっこうあって、ネプチューンマンはシングルでも充分に華はあると思ってたんですけど、それでもこの後のページから決着に至るまで、ネプチューンマンのセリフのひとつひとつが妙に生き生きとしてて、なんかいつにも増して楽しそうなんですよね。たとえるなら学生時代とかの若い頃に一緒にバカやってた古い友達に久しぶりに会って、当時を思い出しながらウキウキしてるような。そんな彼の思いにつられ鼓舞されて、僕自身もどんどん筆が乗ってくるような、本当に不思議な感覚で(笑)。

試合としては、この後すぐ決着を迎えてしまうんですけど、僕としてはもうちょっと長くこのふたりのツープラトンを描いていたかったなぁと思うくらい。改めてヘル・ミッショネルズは名コンビだったんだなぁと思えましたし、ネプチューンマンの魂をしっかり受け取って、それを絵に込めるという仕事もできたように思います

 そして原作シナリオ担当・嶋田隆司先生に選んでいただいたページはこの1枚(JC90巻/137ページより)。

"ゆで原画"第39回! 好評発売中『キン肉マン』最新JC91巻をより楽しむために......90巻をベストシーンでおさらい!!

大量の砂鉄で作り上げたビッグ・ザ・武道の人形を操り、まるでタッグマッチのような連携プレイの準備に取り掛かったネプチューンマン。試合の最中、マスクマンであることが判明したパピヨンマンに彼は得意の"マスク狩り"を宣言。そして放ったのは、かつて世界中のマスクマンを恐怖のどん底に陥れた至高のタッグコンビネーション、クロス・ボンバーだった! 

――嶋田隆司先生(ゆでたまご・原作シナリオ担当)コメント 

僕のなかでは、やっぱりネプチューンマンといえばクロス・ボンバーという印象があって、前戦の超神リヴァイアサンとの闘いではコーナーポストを使ってそれに近いことを彼にやってもらったんですけど、今回はそこからもう一歩踏み込んで、どうしてもオリジナルを出してみたい!...というのはこの試合を始める前からずっと考えていたことでした。

ただ、それにはパートナーが必要で、それもできれば武道が欲しかった。でも出し方までは、当初どうしようかと思いながら始めたんですけど、話を進めていくうちに、ちょうど相手のパピヨンマンが大量の鱗粉でアバターを作る、という技を持ってて、それで逆にツープラトンを仕掛けてくるという流れができたんです。

そうなると、『ああ、これをネプチューンマンがやり返せばいいんだ』と。そうすればクロス・ボンバーにまで持っていけるぞというのが見えてきて、それでパピヨンマンの鱗粉の代わりにネプチューンマンは、砂鉄を使うということでなんとか実現に漕ぎつけました。

そもそも、この試合の序盤でパピヨンマンをマスク超人ということにしたのも、今から思えば見切り発車もいいところで、最後はマスクを狩って終わる、というのだけは僕の中で決めてたんです。それだけにもう後戻りできない中で話作りを進めていったので...ラストにたどり着く前に解決法が見えた時は自分でもホッとしましたね(笑)

何より今の中井くんの絵でオリジナルのクロス・ボンバーを見たいというのが僕の中では大きかったんですけど、実際、期待を超えるいい絵に仕上げてもらえたと思ってます!」 

ネプチューンマンの圧倒的な勝利により、希望を取り戻したザ・マン陣営。続いて動き出したアメリカ・カリフォルニアのモハーヴェ砂漠のリングにて、キン肉マンと謎の新生キン肉マングレートは"マッスル・ブラザーズ"としてどんな新たなコンビネーションを発動するのか!?

今回ゆでたまご先生におさらいしてもらったJC90巻の続き、JC『キン肉マン』91巻は現在好評発売中! ぜひご一読を!

取材・文/山下貴弘 ©ゆでたまご/集英社

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