盲目のお笑い芸人・濱田祐太郎、『M-1グランプリ』の令和ロマ...の画像はこちら >>

盲目のお笑い芸人・濱田祐太郎さん

『R-1ぐらんぷり』第16代王者にして、盲目のピン芸人・濱田祐太郎のコラムが週刊プレイボーイで好評連載中! その名も「盲目のお笑い芸人・濱田祐太郎の『死角からの一撃』」。

第10回は、昨年末の『M-1グランプリ』と年末年始の過ごし方。

* * *

皆さんこんにちは、濱田祐太郎です。今回は、僕がこの年末年始をどう過ごしたかという話をしたいと思います。

まずは、12月21日に決勝が行なわれた『M-1グランプリ2025』について。

僕は当日、大阪の大きな劇場で『M-1』のライブビューイングのお仕事でした。はりけ~んずさんやガクテンソクさんたちと一緒に、客席の皆さんと敗者復活戦から決勝までモニター観戦するという内容です。

敗者復活戦から決勝が終わるまで約7時間。お客さんは自由にトイレに行ったりできますが、出演者である僕らは基本的に舞台上に座り続け、出場者のネタの感想をあれこれ言い合い続けます。

何が一番キツかったって、7時間イスに座りっぱなしだったこと。数年前にぎっくり腰をやって以来、長時間座ると腰がしんどくなるんです。

その日も、3時間を過ぎたあたりで「誰が優勝でもいいから早く終わってくれ~!」という気持ちになっていました。

それならまだ7時間、セクシー女優に乳首をつままれ続けるほうがマシですよ。あれ? それはむしろご褒美かも。

いや、僕はややSなので責められ続けるのはつらいです。そっちの意味の「M-1グランプリ」があっても、僕は予選落ちでしょうね。たぶん2回戦の「女王様の靴を3分間舐め続けろ」ってところで脱落します。

さて、本家の大会結果はというと、2本とも爆笑をかっさらった、たくろうが優勝。予選から見事な靴の舐めっぷりも話題でしたよね。あれ? どっちの『M-1』の話でしたっけ。

今回の『M-1』で僕が一番良かったと思ったのは、豪快キャプテンのネタ後のやりとり。

ゲストの令和ロマンの(髙比良)くるまが相方(の松井ケムリ)に「松井ギャンブルゴリラさんはどうですか?」と話を振ったところ、周りから「ギャンブルはおまえだろ」とツッコまれた場面です。

あの瞬間の会場の爆笑が良かった。令和ロマンはオープニングから登場していましたが、オンラインカジノに関してはスルーで進行していたことへのモヤモヤが一気に解消された感じ。これぞお笑い。

そして年を越して1月2日には『新春! オールよしもと初笑いスペシャル』(ABCテレビ)に出演し、ネタをやりました。

十数組の漫才コンビの中でピン芸人は僕ひとり。自画自賛になりますけど、これはけっこうすごいこと。漫才にも負けない漫談をやれている証しだと思っています。お客さんのノリも良く、たくさん笑っていただけました。

最後に、差し入れでもらったお酢の使い道に悩んでいる話。

僕はひとり暮らしで、お米を炊いたり味噌汁を作ったりはしますが、それ以外の料理はほぼしません。なので家にある調味料は味噌と醤油くらい。塩も砂糖もないんです。

そんな僕がファンの方からお酢をいただきました。「どれだけ健康を心配されてるねん」と思いましたよ。ただ、そのお酢をどうしたらいいかわからない。

野球部の部室にサッカーボールが来たら、取りあえずリフティングすると思うんですけど、味噌と醤油しかない家にお酢が来たら?

取りあえず容器に「寒くない?」と声をかけてみました。

残念ながら返事はなかったです。

その後しばらくは毎朝、お酢をひと口ずつそのまま飲んでいました。そして今はお米を炊くときに水と一緒に混ぜています。ご飯が傷みにくくなるらしいです。

これが僕の年末年始の生活です。お正月らしいことは何もしなかったなあ。

●濱田祐太郎(はまだ・ゆうたろう) 
1989年生まれ、兵庫県神戸市出身。2013年より芸人として活動を開始し、『R-1ぐらんぷり2018』(フジテレビ)で優勝。関西の劇場を中心に舞台に立つほか、テレビやラジオなどでも活躍。公式X【@7LnFxg25Wdnv8K5】

撮影/梅田幸太

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