レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏
記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。
さて、昨年から「ラブブ」という中国発祥のキャラクター商品が話題になっています。現在品薄となり、ある種ステータスアイテムにもなっているほどです。しかし、ラブブが平成時代の日本にも存在していたのをご存じでしょうか。今回は、そんな「平成日本のラブブ」についてご紹介いたします。
そのラブブは新潟県発祥のチェーン店で誕生しました。新潟のチェーンといえば「くいどころ里味」や「三宝亭」など飲食店が浮かびますが、ローカルチェーンのひとつに「くすりのコダマ」(または「クスリのコダマ」)があります。
くすりのコダマは児玉薬局をルーツに持つドラッグストアチェーンで、新潟県を中心に事業を展開。現在は運営会社がココカラファインヘルスケアに吸収合併されてブランド転換が進んでいます。
印象的なローカルCMソングも県民に刷り込まれているくすりのコダマ。その看板を飾る天使のイラストが、2000年に誕生したマスコットキャラクター「アブブ」です。
アブブのボックスティッシュ。裏には季節感あふれる月ごとのイラストが描かれている(表)
裏
アブブはやや1980年代を感じさせるようなタッチと色使いで、00年においては少しレトロな雰囲気に感じられたのではないかと思います。
アブブの妹、ラブブのポケットティッシュ。商品を購入した人に無料で配布されていた
ラブブのランチボックス。特別なノベルティとして配布されたものと思われる
そして、肝心の「ラブブ」ですが04年に、アブブの妹として登場します。この妹こそ、現在流行している中国のラブブと同じ名前を持つ、いわば〝元祖〟でした。
ただし、地元の人にとってはなじみ深くとも、全国区の知名度はありません。新潟県出身者からの反応は多いものの、それ以外の方からの反応はほとんどないのです。
ラブブが買えなくて困っている新潟県民の方は、ぜひコダマのラブブを探してみましょう。こっちの値段も上がるかもしれません。
撮影/榊 智朗
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