チームパシュートで金メダルが期待される(左から)堀川桃香、野明花菜、佐藤綾乃、髙木美帆。髙木は日本スケート陣の中で最年長
日本の女子スピードスケート界を牽引してきた髙木美帆(TOKIOインカラミ)が、2月に開催されるミラノ・コルティナ冬季五輪で自身4度目の大舞台に挑む。
髙木は中学3年時の2010年にバンクーバー五輪に出場。続く14年ソチ五輪は代表を逃したが、18年平昌五輪ではチームパシュートで金、1500mで銀、1000mで銅メダルを獲得。その約2週間後には、4種目の合計ポイントを争うオールラウンド世界選手権で、欧米以外の選手で初となる総合優勝。
20年には500mと1000m2本ずつの合計ポイントを競う世界スプリント選手権を制覇し、日本人初のオールラウンドとの2冠を達成した。
そして22年北京五輪では、1000mで金メダル。さらに1500mとチームパシュート、専門外の500mでも銀メダルを獲得し、世界をリードするスケーターになった。
ただ、北京五輪は悔しさも残った。大会2種目目の1500mで、それまで4大会連続で金メダルを獲得していたイレイン・ブスト(オランダ)に0秒44及ばず、2位となったからだ。
髙木にとって1500mは、W杯で初めて種目別総合優勝を飾った種目で、世界記録(19年3月のW杯でマークした1分49秒83)も保持している。北京五輪シーズンのW杯でも3戦3勝と強さを見せていただけに、複雑な感情が交錯した。
22年の北京五輪は合計4個のメダルを獲得したが、最重視している1500mは銀。今回の五輪で悲願の頂点を目指す
そこから次の五輪に向けて、髙木はナショナルチームを離れ、代表ヘッドコーチを退任したヨハン・デビットコーチとタッグを組む道を選択した。
チーム運営を自ら担う負担もあり、「『なんで自分が』と思ったことは一度もないけど、『思ったより大変だったな』という感覚はあった」と振り返ったが、W杯では前シーズンに続く1500mの連覇に加え、1000mでも初の総合優勝を果たした。
さらに23-24シーズンに向け、チームパシュートで一緒に戦う佐藤綾乃(ANA)らも加入し、23年5月に「チーム・ゴールド」を創設。また、平昌五輪の以前から使っていたスケート靴のブレードを「アイコン」という種類に変更した。
すると、世界距離別選手権では1000mと1500mでの2冠を達成し、世界スプリントも優勝。W杯では1000mで4勝、1500mは5勝で共に総合優勝を成し遂げた。
「チームも動き出しで、目の前の課題に取り組んでいくのに必死でした。最終的に結果は良かったですし、〝チーム〟のメリットをたくさん感じる一年でした」
だが、記録的には満足のいくものではなかった。特に1500mのシーズンベストは、自身が持つ世界記録より2秒弱遅かった。
不安は翌24-25シーズンになってさらに膨らんだ。1000mはW杯で5勝を挙げて世界選手権も優勝したものの、1500mはW杯の終盤で4戦連続2位。世界選手権は4位でメダルを逃している。
そのシーズン中に口にしていたのは、「スプリント力はついたけど、特に1500mは最後の1周が持たない」という言葉だった。
「1500mはシーズンを通して納得がいくレースができず、最後の世界選手権でもそれ(自己ベスト)を超えられませんでした。私の中では、『1500mで速く滑りたい』という気持ちが常にある。そこがなかなか伸びてこないフラストレーションがたまっている部分はありますね」
髙木は以前から、「1500mにしか目が向いていないという感じではないが、一番ワクワクする種目」と話しており、その魅力を「スピードと持久力の調和をしっかり考え、複雑なジグソーパズルをはめ込んで〝完成品〟を作り上げるような楽しさがある」と語っていた。
前半から突っ込みすぎれば最後まで持たず、かといって抑えて入ればいいタイムが出ない。ゴール時に倒れ込むような絶妙なペース配分を考え、それを体現したときに記録もついてくる〝アート〟のような種目と位置づけていた。
その完成に向け、髙木は五輪シーズンの開幕戦となった昨年10月の全日本距離別選手権の前に、2シーズン使用したブレードを以前のものに戻した。
「(2シーズン使用した)アイコンに関して、『どうしたらここから先にいけるのか』というアイデアが湧かなかった中で、『前のブレードを履いたら何か発見があるかな?』という軽い気持ちで、休みの日に履いてみたんです。それから、そのまま使っている感じです」
その成果がすぐに出たわけではない。全日本距離別選手権は、優勝したものの記録は伸びず「〝突貫工事〟みたいな感じで合わせた部分もあるし、まだモヤモヤしているところもある」と振り返った。さらに、500mや3000mにも出場したW杯も、勝てない時期が続いた。
だが、12月のW杯第4戦で1000mと1500mを制したことで、五輪には以前のブレードで臨む気持ちが固まった。
北京五輪後、練習環境やブレードの変更など、試行錯誤を経てさらなる高みを目指してきた。
そして12月末の全日本選手権で、個人3種目とチームパシュートの出場権を獲得。「まだ改善しなければいけないところがあることを強く感じたが、その中でもどう取り組んでいくべきなのか、という発見もあった」と話し、続けて1500mに対する思いもあらためて述べた。
「スピードも持久力も必要で、短距離を強みとする選手、長距離の選手も滑る複合的な種目。だからこそ面白さを感じているし、純粋に1500mを滑ることが、私がスケートを続けられているモチベーションにもなっています」
五輪に向けては、「平均的に強いのも強さのひとつだと思いますが、私が一番やりたいのは〝ここぞ〟というときに強さを発揮すること。本当に強い選手は、そういうときにどう滑るかを知っていると思います。その意味では、速さを追求するのとはまた別で、五輪に関しては『こういうふうに滑りたい』というものがあるかもしれない」と意気込みを語った。
リザーブ扱いとなった500mの出場は不確定だが、髙木の戦いは1000mから始まり、チームパシュート、最後に1500mが待つスケジュール。過去2大会は届かなかった1500mの金メダル獲得へ、それぞれの種目でどういう結果を積み上げて臨むのか。髙木の4回目の五輪は、長い戦いになる。
取材・文/折山淑美 写真/アフロ



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