4年総額約94億円で巨人からブルージェイズへポスティング移籍した岡本
このオフに新天地を求めた有力選手たちの現時点での実力、今後の活躍期待度などを全力診断!
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【ポスティング移籍組、本当の評価と期待度】4人の選手がポスティングシステムでのMLB挑戦を目指した今オフ。村上宗隆は2年総額約54億円でホワイトソックス、今井達也は3年総額約85億円でアストロズ、岡本和真は4年総額約94億円でブルージェイズ、髙橋光成は西武残留という結果になった。
MLBが発表した「FA選手ランキング」では、村上が日本人最上位だったが、結果的に最も長期の契約を獲得したのは岡本だった。現役投手を指導するピッチングデザイナーで、『週刊プレイボーイ』本誌おなじみの野球評論家・お股ニキ氏が解説する。
「のほほんとした親しみやすい雰囲気ですが、岡本は史上最年少で『3割・30本塁打・100打点』を達成するなど、球史に残る才能の持ち主。今年30歳になる成熟した選手であり、全盛期であることに対する評価です。対して、村上は来月26歳になる発展途上の選手という評価。生涯年俸では村上のほうが高くなる可能性は十分にあります」
岡本は打撃以上に守備面の〝使い勝手の良さ〟が高く評価されたはず、と分析する。
「まず、サード守備が非常にうまい。主砲のブラディミール・ゲレーロJr.が休む際に任されそうなファーストでも、スクーピング(ワンバウンド送球をすくい上げる捕球動作)は安定感抜群。もちろん、レフト守備もうまい。この使い勝手の良さは相当評価が高いでしょう。巨人でプレッシャーに慣れ、メンタルが強く、チームへの忠誠心が高い点も高評価されたと思います」
もちろん、肝心の打撃に関しても通用する、とお股ニキ氏は太鼓判を押す。
「岡本の魅力は速い球に対応できること。
前回WBC決勝でMLBの投手相手に特大弾を放ったようにパワーも申し分なし。鈴木誠也(カブス)のMLB1年目(打率.262、14本塁打)以上の成績も期待できます」
一方、村上は速球を苦手としており、この点が一部で不安視されている。
2年総額約54億円でヤクルトからホワイトソックスへポスティング移籍した村上
「誤解してほしくないのは、村上はただ速い球への数字が悪いのではなく、打撃スタイルがNPB特化型であること。MLB投手は球が速いだけでなく、モーションが速いので、タイミングの取り方を変える必要があります。
大谷翔平(ドジャース)はMLB1年目のオープン戦で気づいて調整できた。青木宣親(当時ブルワーズ)もすぐに対応していましたね。一方、筒香嘉智(当時レイズ)はスイングを変えなかった。MLBで生き残るには柔軟性が求められます」
では、どのような打撃スタイルにすればいいのか。
「カッターやスライダー、スプリットなどの半速球待ちをしつつ、速球はやや差し込まれながらも反対方向へ打つ打撃スタイルが昨今の主流の打ち方。村上もその打撃スタイルですが、今のままでは徹底して速球攻めをされる上に、変化球もとらえきれない。
この対応ができるようになれば、パワーはMLBでも上位なので期待は高まります。今のままなら打率.229、22本塁打。適応し、成長できれば打率.250、29本塁打も狙えます」
課題はもうひとつ、守備への対応だ。
「そもそも村上のサード守備は2022年をピークに伸び悩んでいる上に、MLBのサードは左打者へのシフト対応でショートのような動きも必要になるため、難易度が非常に高い。打撃も守備もポテンシャルはあるけどまだ粗削り、というのが現段階での村上の評価。
ただ、まだまだ若いし、チーム再建中のホワイトソックスという選択も、村上自身が試行錯誤する上では良かったと言えます」
投手では長期契約も噂された今井が3年契約にとどまった。実際の評価はどうなのか?
3年総額約85億円で西武からアストロズへポスティング移籍した今井
「妥当だと思います。山本由伸(ドジャース)は投手最高額での12年契約を結びましたが、オリックス時代に3年連続で沢村賞とパ・リーグMVPを受賞し、日本シリーズ、ワールドシリーズ、東京五輪、WBCでチームを優勝に導くなど、球史に残る水準の投手で別次元。
今井はもともとずばぬけた才能を持っていて、あらゆる動きができるがゆえに何が正解かわからず、プロ入り当初は迷走。しかし、ここ2、3年は球筋が定まり、制球難も克服して安定。小柄で細身ながらも、その低いリリースポイントから伸びる速球が投げられるのが魅力です。ここ数年でスピードはさらに上がり、軽く投げても相当な球威を誇ります」
ストレート以外でもMLBで戦う上での武器がある。
「今井は私が『スラッター』と呼ぶジャイロ回転がかかったスライダーを武器にしています。ジャイロスライダーは変化量だけを見て過小評価されがちですが、実際にはシュート回転のストレートとの対比で、変化量以上に鋭く曲がって見えます」
この「ジャイロスライダー」は、アストロズで活躍したジャスティン・バーランダー(ジャイアンツFA)や菊池雄星(エンゼルス)にも仕込んできた〝球団のお家芸〟とも呼べる球だという。
「バーランダーはこの球があったからこそ、20年近くトップクラスを維持できた。今井のスライダーもMLBで通用するでしょう。さらに今井はスライダー一辺倒ではなく、フォークとチェンジアップもここ数年で向上し、かなりの威力を発揮しそうです」
では、どのくらいの数字を期待していいのか?
「球団はエースのハンター・ブラウンに次ぐ2番手として、活躍を期待しているはず。昨季、防御率3.54で11勝を挙げたルイス・カスティーヨ(マリナーズ)に似ており、同程度の数字を残せる可能性はあります。パ・リーグのエースという点では、千賀滉大(メッツ)がMLB1年目に残した12勝も目指せるでしょう」
一方、髙橋はなぜ契約に至らなかったのか?
「全盛期の髙橋であれば、一昨年にドジャースで11勝を挙げたギャビン・ストーンのような投球が可能ですが、ここ2年は球の強度がやや落ちた。オファー自体はあったようですが、厳しい内容だったのでしょう。球の力が戻れば、MLBを目指せると思うので、復活に期待したいです」
【国内FA移籍組、今、旬なのは誰だ?】国内に目を向けると、今オフは5人の選手がFAでの移籍を果たした。中でもお股ニキ氏が注目するのは、日本ハムから西武に移籍した31歳の内野手、石井一成だ。
「過去の名声ではなく、今の実力で選ぶなら、石井はかなり魅力的。日本ハムでは絶対的なレギュラーではなかったですし、好不調の波も激しかったものの、パンチ力は相当ある。
同様に、新天地に西武を選んだのは、DeNAからFAで加入した32歳の外野手、桑原将志だ。
DeNAから西武へ移籍した桑原(右)。「猪突猛進型のプレースタイルで勢いがあります」(お股ニキ氏)
「若い頃に比べ、30代に入って成熟した選手に。走力は落ちても外野守備はうまいですし、攻守共に猪突猛進型のプレースタイルで勢いがあります。2年前のソフトバンクとの日本シリーズでMVPを受賞しましたが、ソフトバンクにとっては嫌なイメージがあるでしょうね」
同じくDeNAからパ・リーグへFA移籍したのが、36歳の捕手、伊藤 光。楽天入りを決断した。
DeNAから楽天へ移籍した伊藤。「双方にとってメリットのある移籍と言えます」(お股ニキ氏)
「楽天は捕手の層が薄かった。逆にDeNAは山本祐大、松尾汐恩、戸柱恭孝と12球団随一の捕手層を誇り、伊藤も出番が限られていただけに、双方にとってメリットのある移籍と言えます。とはいえ、主戦捕手としてバリバリ出るというよりも、巨人の小林誠司のように要所での守備固めとして重宝されそうです」
そして、新天地に巨人を選んだFA組がふたり。日本ハムから移籍してきたのは4年前の首位打者、32歳の松本 剛だ。
「私が2017年頃から『巨人がトレードで獲得したらおもしろい』と提言してきた選手で、前回WBCのメンバーに選出されてもおかしくないほど、打撃に関しては天才肌。
ただ、ここ数年はケガで思うように活躍できず、外野の守備範囲も狭くなっています。フィジカルさえ万全であれば野球センスは高いだけに、復調してほしいです」
そして、〝楽天の顔〟だった則本昂大はMLBからのオファーを受けつつも、巨人入りを決断。35歳の投手に対して3年13億円という高額オファーも注目を集めた。
楽天から巨人へ移籍した則本。「登板間隔も空けながらどれだけ投げられるか」(お股ニキ氏)
「全盛期に比べれば球威の衰えは否めませんが、先発も抑えも経験した投球術をフル稼働し、登板間隔も空けながらどれだけ投げられるか。それにしても、岩隈久志、田中将大、そして則本と、楽天の歴代エースを集めるのは、2013年日本シリーズ敗戦のトラウマなのでしょうか」
【最多勝・有原航平、電撃移籍の余波】最後に、FA権を行使しながらも残留を決断した選手たちについて掘り下げたい。35歳の左腕、松葉貴大は中日残留を選択した。
「飛ばないボールの恩恵を受け昨季は7勝、防御率2.72と活躍。今季はバンテリンドームにホームランウイングができて球場が狭くなる点は不安材料ですが、それでも残留はいい決断だったと思います」
同じく35歳の東浜 巨は、ソフトバンク残留に。人的補償が必要なBランク選手だったことがネックになった、とも報じられている。
「もしCランクだったら、1年前に移籍市場をにぎわせた石川柊太(ソフトバンク→ロッテ)と同程度の評価は受けたはず。
ただ、昨季チームの勝ち頭だった有原航平が日本ハムへ移籍し、狙っていたジョン・デュプランティエ(阪神→DeNA)も逃しただけに、結果的には残留して活躍の場が増えそう。
野手では、29歳と年齢的に脂の乗った時期とも言える辰己涼介が楽天残留となった。
楽天残留を決めた辰己。「外野守備はいいだけに、まだまだできるところを見せてほしい」(お股ニキ氏)
「一昨年は158安打で最多安打のタイトルを取ったのに、昨季は88安打とほぼ半減。試合中に目をこする場面が増えたのは気がかりです。外野守備はいいだけに、まだまだできるところを見せてほしい」
そして、FA選手ではないものの、番外編として触れたいのが33歳の有原だ。2年連続最多勝にもかかわらず、ソフトバンクを自由契約になると、MLB移籍や巨人入りが噂された中、最終的には6年ぶりに古巣・日本ハムへの復帰を決断した。
ソフトバンクから日本ハムへ電撃復帰した有原。「打たせて取る投球を淡々とできる」(お股ニキ氏)
「有原の直近2年の活躍は、フォークの質が以前よりもぐっと良くなったから。日本ハム時代から馬力は折り紙付きでしたし、フォークという武器を投球の半分以上の割合で投げるようになった今、『打倒ソフトバンク』に燃える球団にとって、これ以上ない頼もしい補強でしょう。有原と共に最多勝に輝いた伊藤大海もいますし、このふたりをカード頭に投げさせられるのは非常に贅沢です」
4年契約で年俸は5億円+出来高払い。この大きな期待に対し、懸念はないのか?
「〝打たせて取る投球〟を淡々とできるのが有原の魅力。ただ、昨季まではソフトバンクの鉄壁守備陣がバックを守っていたからこそ、そのピッチングスタイルが生きたとも言えます。日本ハムの守備陣はまだまだ粗さがあるため、そこは心配です」
キャンプインも迫る中、ようやく陣容が固まった今季のプロ野球。いったいどんなドラマが生まれるだろうか。
文/オグマナオト 写真/時事通信社



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