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布製チェーンを巻いたタイヤ。写真は着脱が簡単な「オートソック」のもの

雪道での金属チェーンの取りつけは大変だ。

そんな中、今人気なのが布製チェーン。その特徴や性能を専門家に解説してもらった!

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【着脱が簡単で、乗り心地がいい布製】

最近は金属チェーンなどに代わって、安価で手軽に着脱できる布製チェーンが人気だ。

そこで布製チェーンのメリット・デメリットを「オートバックスセブン」カーライフ商品部の福室 力氏に聞いた。

――布製チェーンはいつ頃から人気に?

「ここ2、3年で一気に注目されていて、今ではチェーンを購入する人の半数以上が布製チェーンを選んでいます。

2018年から始まった大雪時のチェーン規制では、スタッドレスタイヤを履いていてもチェーンをしていなければ通行できません。しかし、布製チェーンをつけていれば走行可能です。これが人気の一因だと思います」

――どのような仕組み?

「布製チェーンはポリエステルやポリプロピレンなどの化学繊維でできています。雪道でタイヤが滑るのは、タイヤと道路の間に水の膜があるからです。

その水を繊維が吸収して雪道をグリップします。濡れた氷を手でつかもうとすると滑りますが、軍手などの布製の手袋をつけるとしっかりつかめるのと同じ原理です。

一方の金属チェーンなどは、路面の雪を直接グリップするので、チェーンとしての仕組みが大きく違います」

――布製チェーンのメリット・デメリットは?

「まず大きなメリットは、取りつけの簡単さです。本体をタイヤの上部にかぶせて、クルマを動かしタイヤを半回転させ、かぶっていなかった下部に残りの部分をかぶせるだけ。

慣れてくると片側1、2分で作業が終わります。そして、車内に入れておいてもかさばらない。だいたいビジネスバッグくらいの大きさです。

それから、タイヤを生地で巻いているだけなので、金属チェーンなどと比べて圧倒的に乗り心地がいい。チェーンをつけていないように感じる人も多いようです。

しかし、その乗り心地のよさがデメリットにもなります。つけていないように感じるので急停車や急ハンドルをしてしまうと生地が破れてしまう可能性があります。スピードは時速40~50キロ以下で走ることが推奨されています。

また、雪のないアスファルト道を走ると生地が破れやすくなります。布製チェーンは基本的に雪道だけで使用すること。雪が少なくなったら外したほうがいいでしょう。

金属チェーンなどと比べて耐久性がないことも大きなデメリットと言えます。

一般的に布製チェーンの寿命は100kmといわれていますが、個人的には安全性のため、定期的に状態を確認することをオススメします」

今やチェーン購入者の半数がコレ! 「布製チェーン」のメリット・デメリット

――どんな人に向いている?

「布製チェーンは、緊急用品や応急安全用品という認識でいたほうがいいかもしれません。都市部などの非降雪地域に住んでいる方がクルマを運転しているときに突然雪が降り出し、道路が滑りやすくなったと感じたら使うとか、たまにスキーやスノーボードを楽しみに山に行く人が、雪道でスタックしそうになったときに使うなど、あくまでも緊急時のものとして考えておくのがいいと思います。

降雪地域にお住まいの方や頻繁に雪山に行かれる方は、金属もしくは非金属チェーンをしっかり携帯していただくことをオススメします」

――最後に価格帯や種類は?

「とにかく価格を抑えたいというのであれば、9000円台後半のものがあります(『京華産業』の『ネットギアデュラーレ』など)。着脱が簡単なものがいいなら『オートソック』。

そして、グリップ力がしっかりして安全性の高いものが欲しいならば、2万円ほどになりますが『スノーソックス』の『スーパーシリーズ』をオススメします」

安心のために、ひとつ持つのはいいかもしれない。

取材・文/村上隆保 写真提供/オートバックスセブン

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