昭和・平成の定番おみやげ 上野動物園のパンダキーホルダー【山...の画像はこちら >>

レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏

記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。

さて、中国からレンタルしていたジャイアントパンダが故郷に帰還し、日本はパンダ不在国となりました。最後まで展示されていた恩賜上野動物園のパンダは、常に大行列の人気展示でした。世代交代しながら平成を駆け抜けた上野動物園のパンダを、お土産品から振り返ります。

バブル経済期を中心に、1980年代から90年代前半にかけて日本全国の観光地や観光施設の売店で売られた子供向けのお土産雑貨品が「ファンシー絵みやげ」です。キツネやクマなど、子供が好きそうな動物を擬人化して描いたイラストの商品が多くありました。

中でもコアラやラッコなど、新たに日本の施設で展示され始めた人気動物の商品が多いため、そこから流行を知ることができます。では、パンダのファンシー絵みやげを見てみましょう。

昭和・平成の定番おみやげ 上野動物園のパンダキーホルダー【山下メロの平成レトロ遺産:104】
TONG TONGの文字がある上野動物園公式グッズ

TONG TONGの文字がある上野動物園公式グッズ

昭和・平成の定番おみやげ 上野動物園のパンダキーホルダー【山下メロの平成レトロ遺産:104】
上野動物園の親子パンダ

上野動物園の親子パンダ

昭和・平成の定番おみやげ 上野動物園のパンダキーホルダー【山下メロの平成レトロ遺産:104】
親子パンダがユラユラ揺れる

親子パンダがユラユラ揺れる

実はパンダを描いたものはあまり多くありません。見つかるものは上野動物園が多く、その中に「TONG TONG」と書かれたものがありました。これは、昭和末期から平成のブームを牽引したトントン(童童)のことです。

72年、中国からカンカン(康康)とランラン(蘭蘭)のパンダ2頭が上野動物園に贈られ、日本のパンダブームが始まりました。その後、80年代に上野に来園したフェイフェイ(飛飛)とホァンホァン(歓歓)の間で人工授精が行なわれます。

85年、最初に誕生したチュチュ(初初)は、生まれてすぐに事故死。翌86年に誕生し、日本で初めて繁殖したのがトントンです。バブル景気の波に乗ってフィーバーを巻き起こしました。

昭和・平成の定番おみやげ 上野動物園のパンダキーホルダー【山下メロの平成レトロ遺産:104】
カントリー調

カントリー調

昭和・平成の定番おみやげ 上野動物園のパンダキーホルダー【山下メロの平成レトロ遺産:104】
いろいろな上野要素が集合。旧寛永寺五重塔、新幹線、アメ横、パンダ

いろいろな上野要素が集合。旧寛永寺五重塔、新幹線、アメ横、パンダ

昭和・平成の定番おみやげ 上野動物園のパンダキーホルダー【山下メロの平成レトロ遺産:104】
「母ちゃんと一緒」で、なぜかササでなく南国風の海辺!

「母ちゃんと一緒」で、なぜかササでなく南国風の海辺!

そして、ローマ字で「UENO」と書かれたお土産には、パンダが描かれるようになりました。さらに、親子で描かれたキーホルダーもあり、おそらく母親のホァンホァンと娘トントンの親子をイメージしているのでしょう。

日本に生息していないパンダは、平成初期のお土産においてレアな珍獣でした。今こそ探してみましょう。

撮影/山下メロ

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