呂布カルマ、バレンタイン唯一の自慢「ひとつの頂に旗を立てた」...の画像はこちら >>

『週刊プレイボーイ』でコラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」を連載している呂布カルマ

ラッパーとしてはもとより、グラビアディガー、テレビのコメンテーターなど、多岐にわたって異彩を放っている呂布(りょふ)カルマ。『週刊プレイボーイ』の連載コラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」では『週刊プレイボーイ』について語った。

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★今週のひと言「ある意味バレンタインデーにドキドキしていた思い出」

皆さん、例年のバレンタインデーの成果はどうでしょう? そして今年の予想は?

と言いつつ、ぶっちゃけ週プレを読んでる世代がいまだにバレンタインデーで一喜一憂していてもらっちゃ困るってのもあるが。

まぁ学生ぐらいまでよね、女のコからチョコレートをもらえるかなってドキドキすんのは。ある程度大人になったら、彼女や嫁さんからもらえるのはある意味確定していて、むしろお返しに悩むぐらいであってもらわないと。

かくいう俺自身も、大学生以降は今の嫁さんとずっと付き合ってきたから、それ以外からのチョコレートを期待してバレンタインに心躍らせたりした覚えもない。

とはいえラッパー、人気商売ですから、ファンや思わぬ人からのラッキーチョコをいただくことがなかったわけでもない。

ラッパーでなかったらなかったであろう収穫だが、それでどうなるわけでもなく、くれた人には申し訳ないが持ち帰り、家族でシェアすることがほとんどだ。

そんな中でも唯一自慢しても構わないだろうと思えるのは、数年前バレンタインの時期にテレビ収録でご一緒した叶姉妹の妹、美香さんからいただいたチョコレートだ。

日本語ラッパーで叶姉妹からチョコレートをいただけたのは、おそらく俺ぐらいではないだろうか。ひとつの頂に旗を立てたというわけだ。

その後、なかなかお会いできるようなお方でもなく、いまだに何もお返しできていないことに気づいた。これはバッドフィーリングガイですね。

というわけで、まだ何者でもない、大学生以前の、未熟で、童貞で、そのくせ2月14日前は一丁前に心を躍らせていた頃を思い出してみよう。

当時の俺はごく限られた何人かのちょっと話せる女子を除いては、ほとんどクラスの女子とひと言も口を利けないぐらいの筋の通った童貞で、基本的にバレンタインになんの望みもなかったはずなのだが、やはりそれなりに、純粋で無垢な俺は奇跡を期待していたような気がする。当然そんなものはそう簡単に起こらないからこそ奇跡なのであって、俺は毎年「やっぱそーだよね......」を味わっていた。

その上、俺にとって2月の14日はもうひとつの意味を持っていた。母親の誕生日なのだ。バレンタインデー生まれのチョコレートママ。

孝行息子である俺は母親の誕生日プレゼントを用意するのだが、その時期にプレゼントを買おうとするとバレンタインデー用のラッピングにされてしまう。しかも今と違って、男性からチョコを贈るのもまぁあるよね~って時代でもなかった。

今考えると、当たり前に時期を選ばずおのおのプレゼントが必要なタイミングがあって、バレンタインの時期にプレゼントを買う男も普通にいただろうし、店員さんもそんなもんいちいち気にしてはいまい。

エロ本を買うのと同様だ。本屋で働いていたら毎日さまざまな人がエロ本を買っていくのが日常で、なんとも思わないはずが、童貞ボーイたちはエロ本を買うとき、前後をいりもしない別の本で挟んでみたり、キョロキョロとレジへ行くタイミングをうかがったりする。

そんな肥大した自意識にさいなまれている思春期真っただ中の俺にとっては、毎年母の誕生日プレゼントは勇気のいるイベントだったのだ。

逆に学生時代、毎年バレンタインには持ち帰れないぐらい大量のチョコレートをもらって困った、なんておとぎ話みたいな青春を送っていたヤツはいねぇよな? まあ、そんなヤツは週刊誌のモノクロページの小さなコラムなんか読まないか。

撮影/田中智久

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