3月末までに国内の全店舗を閉店するロッテリア
3月末に姿を消すことになったロッテリア。1972年に日本1号店が誕生してから54年の長き歴史を、思い出と共に振り返ってもらいました!
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【ロッテリアはなぜ閉店する?】54年の歴史を持つ大手ハンバーガーチェーンのロッテリアが今年3月末までに国内の全店舗を閉店し、新業態のゼッテリアへ順次切り替えることを発表。
「2023年4月、ロッテリアは店名の由来ともなっているロッテホールディングスを離れ、外食産業最大手・ゼンショーホールディングス(すき家、はま寿司などの運営会社)に買収されました。それに伴って、時代に合った形で新ブランドとして次の一歩を踏み出す判断をしたのだと思われます。
『ロッテ』を冠したブランド名がほかの名称へ変更されることはその時点で予想されており、寂しくはありますが、運営母体が代わっている以上、ビジネスの上で仕方のない切り替えと言えるでしょう」
ゼッテリア
ゼッテリアという響きになじみのない方も多いかもしれないが......実は25年末の時点でロッテリア106店に対し、ゼッテリア172店と転換は着々と進行していた! もしかして名前が変わるだけ? ロッテリアとゼッテリアの違いについて、ハンバーガー探求家の松原好秀氏は語る。
「ロッテリアは安く気軽に楽しめることを重視した従来の王道的なファストフードという業態。お菓子メーカーのロッテが展開するバーガーブランドということで、パイの実やコアラのマーチをのせたシェーキなどなじみのあるお菓子を使ったメニューがたびたび登場することも人気の要素でした。
一方、23年に登場したゼッテリアは少しラグジュアリー感のあるグルメバーガー店に寄っています。今のところロッテリアのメニューを3分の2ほど引き継いでいますが、残りの3分の1となる新メニューはダブル絶品ビーフバーガーなどをはじめ、ちょっと豪華な印象のラインナップです。
引き継いだメニューを含め、価格も少し上がっているものが多いですが、ハンバーガー業界は高級志向のブランドが増えてきているので、そういったライバルと戦っていくためには必要なリブランディングであると感じます」
ロッテリアのすべてがすぐに消えるわけではないが、少しずつ変わっていってしまうことになりそうだ。
【駆け込みで食べたい! ロッテリアの名品】全店閉店まであと残り約1ヵ月と少々......今こそロッテリアで食べておくべきフードを確認しよう! 前出の識者ふたりのオススメは?
エビバーガー 1977年発売開始の超ロングセラー。ロッテリアの代名詞で看板商品
「まずは1977年の発売から世代を超えて愛され続けている看板商品のエビバーガー。サクサクした衣の中にエビが高密度で詰まっていて、そのプリプリ度は他の追随を許していません。
そして、このエビバーガーと双璧をなすもうひとつの商品がこちら。
絶品チーズバーガー 2007年に登場。パティとバンズとチーズのみという潔さに注目が集まった
「約30年間売り上げ1位を独走していたエビバーガーの記録を止めたのが、07年に登場した絶品チーズバーガー。以降、エビバーガーと共にロッテリアの二枚看板となりました。
フレンチシェフが開発し、パティとバンズとチーズのみで野菜などを一切挟まないというシンプルなバーガー。今や似たスタイルのバーガーが全国的にはやっていますが、当時は先進的でかなりとがっていました。
ゼッテリアにも絶品チーズバーガーというメニューは引き継がれていますが、野菜が追加されソースの種類も増えて豪華になっています。この味はロッテリアでしか食べられません」(松原氏)
今のところゼッテリアに引き継がれておらず、消えてしまうかもしれない名作も。松原氏が続ける。
リブサンドポーク 1984年登場の人気商品。今のところゼッテリアに引き継がれていない
「84年登場のリブサンドポークもロッテリアの外せない代表メニュー。
サブウェイやドトールにも近いサンドはありますが、いずれもヘルシー路線な印象。ロッテリアは『ガッツリいこうぜ』というタイプなのが特徴的で唯一無二。限定復活枠としてゼッテリアでの登場に期待したいですが、今のところ予定があるかは不明です」
また、サイドメニューにも名品が。
「チキンからあげっとは唐揚げをスナッキーにした商品で、チキンをダイレクトにむしゃむしゃ食べられる感覚が素晴らしい!
そしてサイドメニューといえばロッテシェーキ。72年開店当初からの定番のバニラがエースですが、ガーナミルクチョコレートなど人気お菓子とコラボした名作や、ティラミスなどのスイーツを取り入れたシェーキなどが続々誕生しました。
ロッテグループの魅力を楽しむためにも欠かせないメニューなので、ぜひ駆け込み注文してもらいたいです」(白根氏)
ロッテシェーキはさまざまなコラボ商品を生み出した。2002年の100円セールは話題に
【今はなき思い出の品を語る】
感謝を込めて、今は販売していない懐かしのメニューも振り返っておこう。
半熟たまてりバーガー 2005年発売。半熟風の卵(卵加工品)をいち早く導入した
「僕が評価すべきだと思うのは半熟たまてりバーガー。今でこそ月見シーズンに各社が半熟卵を挟んだメニューを出していますが、この半熟風の加工卵を使用したバーガーはロッテリアが元祖。中から半熟の黄身がとろ~りと静かに出てくるのは衝撃的な体験でした」(松原氏)
さらに、商品力だけでなく、ブランド姿勢もファンをうならせてきたようだ。
ロッテリア クラシックバーガー 2018年期間限定で販売。100%ビーフでクオーターパウンド(約113g)のボリューム
「18年に登場したロッテリア クラシックバーガーも忘れられません。絶品シリーズとは違う趣向で〝100%ビーフ〟クオーターパウンド(約113g)のパティのボリューム感、そしてレタス、トマト、スライスオニオン、ピクルスがトッピングされた世界標準のレシピ......ある意味で『ハンバーガーというものの姿勢のあり方』を問いかけるような正統派メニューだったと思います」(白根氏)
また、こんな角度の商品もあった。
さまざまな新バーガーも生み出してきたロッテリア。写真は鹿肉バーガーとその開発者
「16年から22年まで、ほぼ毎年鹿肉を使ったバーガーを出していました。駆除した鹿の肉を有効活用していて、SDGsの観点があったと思われます。
最初は北海道限定で、じわじわと全国展開。新しい試みで苦労もあったはずですが、ロッテリアの真面目な一面も感じられる素晴らしい取り組みであり、語り継がれるべき逸品バーガーでした」(松原氏)
もちろん真面目なだけでなく、トリッキーな企画力でもファンを楽しませていた。松原氏が続ける。
お好み焼きバーガー 2005年発売。上下のバンズがお好み焼きの変化球な逸品
「ハンバーガーとしては異色枠ですが、お好み焼きバーガーは僕の思い出の品。バンズが上下ともお好み焼きに置き換わっていて手で持てないくらい熱いんです。
ただ、間違いなくおいしい。昨年の大阪・関西万博開催に合わせて復活していましたが、こういった遊び心もロッテリアの魅力でした」
最後に、ロッテリアの魅力が伝わるトリビアを紹介!
「22年時点では、日本のサービスエリアにあるバーガーチェーンの数で1位でした。友人の長距離ドライバーはサービスエリアに寄った際、ロッテリアでテイクアウトし、車内で食べていたそうです。ずっとドライバーを支え続けたバーガーチェーンでもありました」(松原氏)
「ロッテグループは韓国が本拠地のため、実は韓国ではロッテリアはマクドナルドやバーガーキングよりも店舗数が多い。72年に東京・日本橋髙島屋北別館1階で誕生し、今ではアジアで愛されるバーガーチェーンとなりました。
ちなみに前出のロッテシェーキですが、『シェイク』でなく『シェーキ』なのは日本語として発音しやすいからだそうです」(白根氏)
今後はゼッテリアという形でそのDNAが継承されていくことを願いつつ、ひとまずはありがとうございました!
取材・文/かくしごと 写真/時事通信社 撮影/松原好秀(商品)
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