ウーバーイーツで需要爆増中の買い物代行サービス「PPP」を上...の画像はこちら >>

ウーバーイーツ配達で感じた上手なPPP活用法を紹介します

連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第141回

ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!

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スーパーマーケットの「ライフ」がウーバーイーツの買い物代行サービスPPP(ピックパックペイ)を3月から開始するというメールが先日、ウーバーイーツの運営から届きました。

ライフは関東、関西で店舗を展開する大手スーパー。

これまでPPPの主な買い物代行先は「まいばすけっと」「マルエツ」でしたが、それらのスーパーよりも店舗面積が広く、取り扱う商品も多めで、利用者が一気に増えると予想されます。

そこで今回は、これまでの配達で感じた上手なPPPの活用法やウーバーイーツ配達員にとって恐怖を覚えるPPPの注文について書こうと思います。

PPPでよくある注文は重たいもの。2Lの水や5kgの米などの商品をよく運びます。こういったものに関しては「ま、スーパーの販売価格より高い料金を払っているのだから、家まで持って帰るのが大変なものを注文するのは当然でしょう」と割り切って運んでいるので、上手だなと感じることはありません。

「なるほどな」と感心したのは、スーパーの棚のどこにあるのかわからない商品の注文。

1月のある日、スマホの画面を見ながら店内で指示された商品を探していた時、豆腐やニンジン、2Lの水などの食料品と一緒に出てきたのは「かんずり」というビンに入った調味料。

写真を見ると「塩ウニ」のビン詰めと似たようなビンに入っているので、魚介類の並ぶ冷蔵棚を探しましたが見つかりません。そこで、ネットで「かんずり」を検索。どうやら唐辛子や味噌を使った調味料だということがわかり、それらがありそうなコーナーを探すも見つかりません。

メンマなどビン詰め商品が並ぶコーナーにもなく、いろいろ探した結果、焼き海苔が並ぶ棚の下の方で発見。探し出すまで5分以上かかってしまいました(PPPでは可能な限り店員に手間を取らせず、自力で探すことが推奨されています)。

私にとっては大変な出来事でしたが、注文する側になって考えてみると、どこの棚にあるのかわからない商品でもネットの画面上では簡単に見つけることができ、スーパーの中で右往左往することがないPPPはとても良いサービス。これは上手な使い方だなと思いました。

2月の平日、菓子やカップ麺、ボックスティッシュなどを買ったときのこと。買い物完了、代金支払い完了手続きをしてスマホ画面の「完了」ボタンを押すと、出てきた配達先はグループホーム。指示された建物へ行き、受付で「〇〇号室の△△さんへのお荷物です」と言って係の人に手渡しました。

ちょうどインフルエンザ流行の時期ということもあり、グループホームへの出入りは身内でも気をつかい、部屋に入っている方のお子さんが差し入れをしているのでしょう。こちらも上手い使い方だと感じました。

このように使い方によっては便利なPPPですが、ときには恐怖を感じる配達もあったりします。例えば、缶チューハイ3ケースの注文にはゾッとしました。

1月中旬の土曜日、3km先にあるスーパーでのPPP案件を受けた時のこと。指示された商品はりんご味の缶チューハイ。

20分ほどかけて店に到着して、お酒のコーナーへ向かうも商品が見当たりません。

冷蔵棚や普通の棚もくまなく調べたのですが見つかりません。このままではらちがあかないので仕方なく店のスタッフの方に聞くと......。

「その商品、お正月までは扱ってましたが、今はありません」

私のスマホの画面に指示されている購入商品はこうなっています。

「缶チューハイ りんご味 ×12」

他の商品はありません。つまり、これがないと買える商品がなく、20分かけて自転車を漕いできたのがムダ足となります。

大きなため息をついた後「商品が見つかりませんでした」のボタンを押すと、注文された方から、商品がなかった場合の代替品が出てきたので、収入を得ることができました。それ以来、商品ひとつだけとか、商品1種類だけという買い物依頼が出てくるとゾッとします。

おにぎりやサンドイッチ、カット野菜といった日持ちしない商品も恐怖を感じます。

PPPは値引きシールが貼られている商品を買うことが禁止されているため、17時以降の買い物で、このような商品ばかりの注文が入ると、遠くまで行ったのに収入ゼロのリスクが高まります。

幸い、遠くのスーパーへ行ったのに商品がなく、収入がゼロということはこれまで一度もありませんが、PPPは常にこのような可能性が秘められているので、注文内容によってはドキドキします。

文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明

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