史上最強の市販ポルシェと名乗るタイカンターボGT。その実力をリアルワールドで実際に体感してみた
ポルシェのEVスポーツ・タイカンの中で、歴代市販車の頂点と噂される"最強・最速モデル"が、ターボGT。
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【ポルシェ最強のEVは〝レベチの加速〟】EVの怪物降臨!!
ポルシェのEVといえば、タイカン。その頂点がターボGTで、ポルシェEV史上、最も激ヤバなモデルである。何しろ最高出力は1034馬力、最大トルクは1240Nm。時速100キロ到達は、ワープとしか思えない2.3秒を誇る。
車両本体価格は3144万円だが、取材したクルマはオプションがギガ盛り状態で4115万円! 庶民にとっては、宝くじでも当たらない限り遠いお値段である。
ポルシェ タイカンターボGT 価格:3144万円 外観はダイナミックなラインとスポーティなプロポーションで、止まっていても目を引く
ボディサイズは全長4970mm×全幅2000mm×全高1380mm。ポルシェらしい姿だ
そんなタイカンの成り立ちを、自動車ジャーナリストの桃田健史氏が説明する。
「出発点は2015年のフランクフルトモーターショーで披露されたコンセプトカー、ミッションEです。当時は欧州を中心にCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)の変革が一気に加速し、『ポルシェが本気でEVを造る』と世界中が注目しました。
その思想とデザインを色濃く受け継いだのがタイカンです。当時、私も現地でポルシェ関係者を取材しましたが、『スポーツカーをEVで再定義する』という強烈な意思を感じました」
では、このターボGTはどう解釈されているのか。
「世界中の自動車メーカーが〝EVのベンチマーク〟として意識する存在です。制御技術、プラットフォーム設計が非常に高い次元で成立している。エンジンが存在しないEVでありながら〝ターボ〟という名称を成立させる商品企画も含め、スポーツカー市場を牽引してきたポルシェらしさを象徴しています」
低く構えた車体が音もなく目の前に現れた。まず視線をかっさらうのは、そのカラー。エヴァ初号機かよ......この紫、反則だろ。
【爆速の秘密は、床下にアリ!!】ターボGTの心臓部は、床下に隠されている。総容量105kWhの大容量リチウムイオンバッテリーは、特性ごとに最適化された33個から成るモジュール構成により、高出力と航続性能を両立している。満充電での航続距離はWLTPモードで最大約555km。800Vテクノロジーにより高速充電にも対応するという。
高級感あふれる近未来デザインと、ポルシェ伝統の操作性が融合したコックピット
ドアを開け、シートに滑り込む。カーボン製バケットシートは驚くほど低く、そして硬い。運動不足の腹周りには、乗り降りだけで軽いトレーニングになる。
いざ公道へ出る。アクセルにわずかに力を込めた瞬間、世界は一瞬で後方へ。背中がシートに吸い込まれ、身動きが取れない。EV特有の無音の加速。しかし、これまで数え切れないほどEVに乗ってきた週プレ自動車班だが、これは明らかに別格。まさに〝レベチの加速〟であった。
さらにステアリング右下のボタンを押すと、一時的に出力を引き上げる「アタックモード」が起動する。だが、日本の公道ではその真価を完全に解き放つことはできない。このクルマの本気が炸裂するのは、サーキットだろう。
フロント81リットル、リア326リットルのラゲッジスペースを備え、遠出の荷物も余裕で収納できる
では、この怪物マシンを手にするのはどんな人たちなのか。桃田氏はこう語る。
「購入層は富裕層が中心ですが、年齢や性別は幅広いです。見た目ほど扱いにくいクルマではなく、日常使いも可能な〝デイリースポーツEV〟として評価されています」
そして今後のポルシェのEV戦略について、桃田氏は冷静にこう分析する。
「一部で報じられているように、当初掲げていたEV化のスケジュールを若干見直す可能性はあります。欧州のグリーンディール政策の見直しや、米国の環境政策の変化など、EVを取り巻く環境に逆風もあるためです。
ただし中長期的に見れば、高級スポーツカーブランドであるポルシェにとってEVは重要な柱のひとつ。市場動向を見極めながら、慎重に展開していくでしょう」
EVシフトが逆風にさらされる今でも、ポルシェの電動モンスターはその進化をやめない。
取材・文/週プレ自動車班 撮影/山本佳吾
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