昨年11月、井上拓真(左)に敗れて初黒星を喫した那須川天心(右)。再び世界の頂点を目指すための闘いを迎える
「こんな危険な相手と復帰戦を行なうのか」
4月11日、那須川天心(帝拳)がファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)と復帰戦を行なうと聞いて、「リスキーだ」と感じたのは日本のファンや関係者だけではなく、米メディア関係者も同じだった。
『BoxingScene.com』のジェイク・ドノバン記者が「正直なところ、私は少し驚いた」と語れば、『The Ring』の編集人を務めるトム・グレイ氏は「これは本当に大きな賭けだ」と述べる。
さらに、『FightsATW.com』の創始者であり、The Ringのランキング選定委員も務めるエイブラハム・ゴンサレス記者の「キャリアのこの段階においても、那須川にとってエストラーダは決して楽な相手ではない」という言葉に、誰もが同意するはずだ。
キックボクシングからボクシングに転向し、デビューから7連勝(2KO)と無敗街道を突っ走っていた那須川。抜群の格闘センスとスピードを持つ〝神童〟も、昨年11月のWBC世界バンタム級王座決定戦で、井上拓真(大橋)に判定負けを喫した。
その試合の中盤以降、井上の技巧に翻弄された戦いぶりはキャリア不足を感じさせた。だとすれば、復帰後は少し力の落ちる相手と数戦こなす、というプランでもよかったのかもしれない。
しかし、那須川はいわゆる〝チューンナップファイト〟を挟まず、復帰戦で強敵とWBC世界バンタム級挑戦者決定戦を行なうことになった。
35歳のエストラーダは、過去にフライ級、スーパーフライ級を制したメキシコのレジェンドで、通算戦績は45勝(28KO)4敗。〝ロマゴン〟ことローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)とのライバル対決シリーズで2勝1敗と勝ち越すなど、闘ってきた相手の質も高い。
多彩なコンビネーションと試合運びのうまさはエリートレベルで、紛れもなく軽量級の歴史に名を残す偉大な選手だ。
那須川戦の決定後、メキシコのメディア取材を受けたエストラーダは、3階級制覇への意気込みを熱く語った。
「これが私にとって50戦目になる。
百戦錬磨の強者は、現時点での最高のコンディションをつくってくるだろう。前戦でキャリア不足を痛感させられた那須川は、それから約5ヵ月で、実績のあるメキシコの英雄との一戦を突破できるのだろうか。
那須川の復帰戦の相手は、元世界2階級王者のメキシコの英雄、エストラーダ(左)。35歳という年齢がどう影響するのか
「格闘技人生だけでなく、人生において試される〝崖っぷち〟な状態。心身共に成長している。次戦は覚悟を見てほしい」
那須川はエストラーダ戦の発表会見でそう語ったが、2連敗となったらダメージは大きい。これまでAmazonプライム・ビデオの大興行でメイン格を任されてきたが、評価と商品価値が一時的に暴落することは必至。そういった意味で〝崖っぷち〟という言葉は大げさではあるまい。
前出のドノバン記者は、それでも那須川陣営がエストラーダとの対戦に踏み切った理由は「ふたつある」と指摘する。ひとつは「那須川の成長」、もうひとつは「エストラーダの衰え」だ。
「那須川は発展途上だが、私の見方では成長している。
一方、エストラーダは〝終わった選手〟と呼ばれるべきではないが、バンタム級では実績のない彼が、キャリアの黄昏期に差しかかっているのも確かだとみている」
誰もが認める才能を持つ那須川が、初黒星の経験を糧に大きく成長することは十分に可能だろう。同時に、2024年6月のジェシー〝バム〟ロドリゲス(アメリカ)戦で初のKO負けを喫したエストラーダは、那須川戦の3日後に36歳になる。少なくとも、前戦からの上積みが大きいのは那須川のほうに違いない。
若さの利点がある日本のスピードスターが大きく飛躍する可能性を認めているのは、前出のゴンサレス記者も同じだ。
「那須川はおそらく、エストラーダを〝バム〟ロドリゲスが破った試合を見て、自分にも同じようなことができると考えているのだろう。エストラーダに勝利すれば、那須川の〝レジュメ(戦歴)〟は大きく強化される。再びタイトル挑戦の有力候補となるか、あるいは井上との再戦に近づくことになる」
この試合の行方は、ボクサーとして右肩上がりの那須川と、徐々に下降線をたどるエストラーダが描く曲線がどこで交わるか次第。那須川が再びの大一番で、そのポテンシャルを開花させるのか。それとも、歴戦の雄が若武者を相手に底力を見せつけるのか。どちらが勝つかを断言するのは難しいが、目が離せない闘いになるだろう。
最後になるが、ここでゴンサレス記者による試合の展開、結果予想を記しておきたい。
「ここ39ヵ月で3試合しか行なっていないエストラーダに対し、序盤は那須川がポイントを奪うだろう。一方、エストラーダは那須川の経験不足を突き、ボディ攻撃で反撃するはずだ。
そこでエストラーダがプレッシャーをかけきれるか、那須川がディフェンスの弱点を露呈せずに対抗しきれるかがポイントになる。最終的にこの試合は、前半と後半で様相が変わる闘いとなり、結果は引き分けに終わると私は予測している」
ゴンサレス記者以外にも、アメリカでは接戦になるという見方が一般的だ。そんな厳しい試合を明白に制すようなことができれば、那須川の株と知名度は大きく上がる。
井上戦で完敗したことへの雪辱を果たし、海外にも名を売るようなパフォーマンスを見せられるのか。現代格闘技界の風雲児は、キャリアの分岐点となる闘いを迎えようとしている。
取材・文/杉浦大介 写真/アフロ



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