クレーンゲームのほか、アーケードゲームが設置されている店舗も。どちらも1回100円という手軽さが魅力だ
全国のコンビニで今、続々とゲーム機の設置が進んでいる。
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【ゲーム機設置によるさまざまな反応】コンビニの店内に、クレーンゲーム機やカプセルトイマシンが置いてあるのを見かけたことはないだろうか? 実は2022年頃からファミリーマートやローソンで着々と進んでいるのが、店内の〝ゲーセン化〟だ。
例えばファミマはサンリオキャラのぬいぐるみなどが景品のクレーンゲームや、『ポケットモンスター』のアーケードゲーム『ポケモンフレンダ』を設置。ローソンでは、自社の人気商品「からあげクン」のオリジナルグッズをクレーンゲームで展開している。
ゲーム機設置店は、ファミマでは昨年12月時点で約1600店舗ほど、ローソンでは昨年11月時点で1300店舗以上。ファミマは今後5000店舗まで増やす計画を発表しており、これは全店舗数のおよそ3分の1に相当する。
ファミリーマートに設置されているクレーンゲーム機
ゲーム機設置による変化や顧客の反応について、現場の店員はどう感じているのか?
店員歴10年以上、千葉県のコンビニで働くAさん(30代・女性)の勤める店舗では、2年ほど前にクレーンゲーム機が設置されたという。
「遊んでいるのは親子連れのお客さまや若いカップル、意外と年配の方も多いですね。ゲーム機が設置されてから明らかに客層が広がりました。
お客さまから両替をお願いされた際に、『あともう少しで景品が取れそうで』とか『仕事終わりにここでゲームをするのが楽しみなんです』なんてお声がけをいただくこともあり、お客さまとの穏やかな会話の機会が増えたのはいいことだと思います。
私はデメリットをあまり感じていなくて、ゲーム機にたまった100円玉の回収や拭き掃除といった手間は多少増えましたが、そのほかの業務に支障を来さない程度ですね」
夜の仕事帰りに立ち寄って遊ぶ人が多いそう
続いてはコンビニ店員歴2年半で、愛知県のコンビニで働くBさん(10代・男性)。
「コンビニの近くに図書館や塾があるので、中高生がゲーム目的で来店して遊んでいくことが多いですね。
またお札を崩すためにガムやコーヒー、ホットスナックを購入する方もいて、店の売り上げ的にはプラスになっていると思います。
ただ、ゲーム機の前が〝たまり場〟のような感じになってしまったときは、ほかのお客さまの迷惑になるので注意しなくちゃいけません。少しでも言い方を間違えればトラブルになるだろうし、店員としては気を使う大変な仕事ですね。
また、人気作品の景品が入荷したときに『このキャラの景品はまだあるか』といった在庫確認の電話が多発し、対応に手間取りました。入荷予定のスケジュールなどは基本的に店員には共有されないので、現場は混乱状態でした」
兵庫県のコンビニで約8年働くCさん(40代・男性)も、ゲーム機設置によるマイナス面があると話す。
「うちの店舗ではクレーンゲームとカプセルトイマシンが複数台設置されていて、親子連れや外国人観光客の方が主に利用されていますが、トラブルが増えてしまいました。例えば利用者の子供同士がケンカになったり、『景品が取れない』と親からクレームが入ったりです。
ゲーム機の操作方法を聞かれることや、混雑時にはレジ前の動線が詰まることもあり、本来の業務だけでもやることが多いのに、ゲーム機の対応まで増えて負担に感じます」
Bさん、Cさんいずれからも「ゲーム機を設置するなら、現場での対応方法について詳しくマニュアル化して共有してほしい」との声があった。
【ゲーム機設置の理由】コンビニジャーナリストの吉岡秀子氏は、ゲーム機設置の流れをこう分析する。
「最近では、スーパーやドラッグストアなどに客が流れているとの指摘もありますよね。
例えば人気アニメとコラボした商品を展開したり、『一番くじ』を実施したり。今回のゲーム機設置もそういった戦略の一環で、ゲームセンターのように大胆に変えていくことを狙っているのではなく、これまでのキャラクタービジネスの延長線上にある取り組みではないかと思います」
コンビニの集客にはいくつかの課題があったという。
「コンビニはほかの小売店に比べて価格が高い傾向があるので、10代、20代の支持層が弱いこと。そして急増しているインバウンド需要をまだそこまで多く取り込めていないこと。この2点を踏まえて、新しい収入源となる商品やコンテンツを生み出すことができる形が、ゲーム機設置だったのかもしれません。
さらに店内の空きスペースの有効利用という側面もあったのでしょう。私が取材する中で、ゲーム機が設置されたスペースにもともと何があったかを調査すると、コロナ禍で数が減る前のイートインスペースや雑誌コーナーだったケースが多かったのです」
ちなみに、夜間のゲーム機稼働が風営法違反になるのではという指摘もある。しかし、風営法にはいわゆる〝10%ルール〟というものがあり、ゲームに利用するのが店舗の床面積の10分の1以内で付属的な扱いであれば、問題はないのだという。
法律問題はクリアしているが、肝心の売り上げに変化は表れているのだろうか?
「ゲーム機を設置したある店舗では、それ以降、売り上げ目標を3割以上も上回っているというデータが出ているそうなので、集客効果が出る場合もあると言えるでしょう。
一方、ゲーム機設置で現場負担が増しているという問題については、個々の店舗のオーナーが設置するかどうかを決定していることもあるので、本部が店員の負担を完璧に把握するのは難しいという実態があります。
ただ、今の状況はコーヒーマシンが導入されたときに似ているんです。
〝ゲーセン化〟の行方はどうなるのか、注目だ。
取材・文/瑠璃光丸凪(A4studio) 写真/時事通信社 Adobe Stock
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