レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏
3月31日に3Gこと第3世代携帯電話サービスのFOMAが停波し、モバイルインターネットサービスであるiモードが終了する。2Gのmova、FOMA時代のiモード対応の人気端末、そしてiモードから生まれた平成文化を山下メロさんが解説します!
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【iモードが現在に残した機能や文化とは?】2026年3月末、01年から続いたNTTドコモの3G回線、FOMAが停波します。
昨今〝ガラケー〟と呼ばれているのは、日本の携帯電話が、良くも悪くも独自に進化しすぎた=ガラパゴス化した携帯電話と呼ばれたことに由来します。そんな進化を遂げたのがまさにFOMAの時代でした。
FOMAは携帯電話普及による従来の周波数帯域不足の解消と、iモードでの画像の送受信やテレビ電話など大容量の高速通信を実現するために計画されました。
サービスは01年から始まり、対応エリアや機種を拡大。その後、06年からFOMAハイスピード、10年からLTEのXi、15年に4G、20年から5Gと新たな通信サービスが開始しながらも、FOMA回線は約25年も現役の回線でした。
元祖折り畳みケータイ! Nシリーズ 折り畳みギミックが好評だったパカパカケータイこと、Nシリーズ。FOMA時代に突入した2004年に発売されたN900iSは、ディスプレーの背面にカメラを配置し、大画面を見つつ、より自然なポジションで撮影できるのが特徴だった
Nシリーズが大ヒットして折り畳み型が大増殖! 写メ文化を生み出したシャープのFOMA端末、SH900i(2004年発売)
画面表示部分を反転させて自撮りできるN506i(2004年発売)
らくらくホンシリーズ初となるFOMA端末、F880iES(2004年発売)
Pシリーズが、まさかの折り畳み端末に参入。サイドボタンで展開するP505i(2003年発売)
ディスプレー側にもカメラを搭載し、自撮り端末として人気だった、F504iS(2002年発売)
mova時代からのiモードの普及、カメラ付きケータイの登場により求められていたのは高速回線だけではありません。大きな画面も必要でした。
画面を大きくするため、NECなど一部メーカーが展開していた折り畳み型の〝パカパカケータイ〟が一般化したのもこの頃です。
快適操作のフリップ型! Dシリーズ こちらもmova時代の大定番モデル。通話口部分が開閉して操作するフリップ型を採用したDシリーズ。Dは製造する三菱電機のスリーダイヤ(Three Diamond)のD。写真のD501iは1999年に発売され、後継機種のD502iにはカラー液晶が搭載され大進化
ストレート型の絶対王者! Pシリーズ FOMA以前の第2世代携帯電話であるmova時代から定番だったストレート端末のPシリーズ。写真のP502iは重量約69gで薄型の本体にiモードのテキストをより快適に認識できるモノクロ4階調液晶を搭載。2000年に発売されたベストセラーモデル
上にスライドするとボタンが露出するスライド式、水平に画面部分を回すリボルバーアクション式、物理的なラジオを搭載したRADIDEN、小型化に重点を置いたPreminiシリーズ、さらには音楽再生に特化したモデルなど、ここでは紹介しきれないほど個性豊かな機種が誕生。最終的には地上波デジタル放送のワンセグ受信機能が搭載され、テレビを視聴できる端末にまで発展したのです。
カメラ非搭載のカードサイズ端末、preminiシリーズのSO213iS(2004年発売)
ラジオを搭載したRADIDENこと、SO213iWR(2005年発売)
FOMAと共にサービスを終了するiモードは1999年に登場しました。携帯電話端末からインターネットに接続ができ、専用サイトの閲覧、長文の電子メールの利用、ゲームや各種情報サービス、銀行振り込みなどにも利用できる仕組みでした。
そして、iモード開始時に導入されたのが絵文字です。その後、日本国内にとどまらず広がり、国際的に「Emoji」と呼ばれ、MoMAにも展示されました。
もともとは携帯端末でメールやiモードサイトを閲覧する際、小さい画面の中により多くの情報を表示させようという工夫でした。
端末の画面がカラー化したことで絵文字のグラフィックがより進化。ステッカーや湯飲みなどのグッズも登場した
iモードサイトではホームページ作成サービスの「魔法のiらんど」に代表されるように、若者が中心となり既存のインターネットとは違う文化が生まれました。
そして、以前は「着メロ本」を頼りに1音ずつ入力した着信メロディも、高速回線で即ダウンロードが可能に。これは後に、オリジナル音源を着信音にする「着うた」や、楽曲を丸ごと再生できる「着うたフル」といったサービスから、携帯電話で音楽を聴くという文化にもつながっていきました。
また、支払い方法は銀行振り込みが多かった黎明期のインターネット通販やコンテンツ購入でも、iモードなら通話料とまとめて支払いができ、購入も手軽でした。
ほかにも「iアプリ」は、ゲームやツールをアプリとしてダウンロードし端末上で実行できる仕組みで、現在のスマホアプリの源流となっています。音楽やアプリをダウンロードして楽しみ、その決済も簡単。平成のiモードは、今のスマホと変わらない環境を実現していたのです。
そして当時は、iモードの関連書籍も多数出版されました。便利な公式サイト紹介だけでなく、〝勝手サイト〟といわれる公式メニューからたどれないアダルト関係や闇情報系の裏サイト、ケータイ操作の裏技的なものを紹介する本などが人気でした。
iモード関連書籍の出版ブーム。中でも出会い系やアダルトサイト紹介書籍がコンビニの雑誌コーナーに大量陳列
iモードはその利便性から爆発的にヒットしましたが、ボタンでカーソル移動させる操作性はリッチ化したコンテンツの視聴には不向きでした。なので、より大きな画面をタッチ操作でき、普通のサイトも閲覧できるスマホが普及すると、ガラケー離れが進んでいったのです。
いよいよ長い歴史が終わるFOMAとiモード。今こそ昔使っていたガラケーを引っ張り出して、若者に「昔は良かった」話をしましょう!
取材・文/山下メロ 撮影/榊 智朗
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