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4月3日(金)に発売するJC『キン肉マン』第92巻

『週刊プレイボーイ』および『週プレNEWS』で連載中(毎週月曜発売および更新)の漫画『キン肉マン』(ゆでたまご作)のジャンプコミックス(以下、JC)各巻の中から、ゆでたまご先生ご自身にお気に入りの原画を選んでご紹介いただくシリーズ企画"ゆで原画"第40回。 

新勢力・時間超人の幹部集団"五大刻(ごたいこく)"と、正義超人や完璧超人といった既存勢力の超人たちの大熱戦が続くなか、我らがキン肉マン&新生グレート組"マッスル・ブラザーズⅢ(スリー)"の劇的勝利により、この一連の対抗戦の勝ち越しは残り一戦を闘うテリーマンの双肩に託された! 『キン肉マン』最新JC92巻が、まもなく4月3日(金)発売に! 

それを読む前におさらいを兼ねて......発売中の前巻JC91巻から作者・ゆでたまごの両先生に、思い入れの深い漫画原稿1枚をそれぞれ理由も添えて選んでもらった。

 

まずは原作シナリオ担当・嶋田隆司先生に選んでいただいたのがこの1枚(JC91巻/カバーイラストより)。 

"ゆで原画"第40回! まもなく発売『キン肉マン』最新JC92巻を読む前に......前巻91巻をベストシーンでおさらい!!

今回、嶋田先生があえて選ばれたのはコミックス内のページではなく、このコーナーでは初となるコミックスのカバーイラスト。この91巻で大活躍を見せるキン肉マン&新生キン肉マングレートのふたりが大きく描かれた、その一枚を選ばれた理由とは? 

――嶋田隆司先生(ゆでたまご・原作シナリオ担当)コメント 

毎回、コミックスの作業が始まるたびに、まず中井くんが主導でカバーイラストの構図やアイデアのラフ画を複数出してくれまして、それらの候補を見ながらふたりで話して決めていくんですが、いやぁ......今回はどうしようか本当に悩みました! 

もちろん、その巻で大活躍する超人を中心に見せるのは基本なんですが、そこに対戦相手となる新超人を絡めるかどうか、対立の構図を見せるかどうか、場合によっては技の描写なども入れて、展開をひと目でパッと想像してもらいやすいものにするかどうか、さらにはキーパーソンとなるサプライズ的な超人もそこで先に見せてしまおうかどうか。そんなことを考えながら、お互い意見を出し合って最終的に絞っていきます。 

それでいうと、この91巻はまずタッグマッチがメインですから、そもそも登場人物が多い。しかも主役のキン肉マンの試合で、おまけにマッスル・ブラザーズの復活という大きなネタもある上に、グレートの正体もわからないという謎解き要素まで含んでる。 

いろんな要素の足し引きを考えてはみたんですけど、それでもやっぱり最終的に中井くんも僕も、たどり着いたところとしては『このふたりをしっかり見せるだけで絵として充分強いやろ!』という結論でした。 

結果的にシンプルだけどものすごくキャラクターの魅力あふれる、パワーを感じるいい絵に仕上げてもらえたと思ってます。中井くん、いつも本当にありがとう!

そして作画担当・中井義則先生に選んでいただいたページはこの1枚(JC91巻/150ページより)。 

"ゆで原画"第40回! まもなく発売『キン肉マン』最新JC92巻を読む前に......前巻91巻をベストシーンでおさらい!!

親子のような強い絆で結ばれたエクサベーター&ガストマン組の鋭いコンビネーションが、同時になぎ倒されたマッスル・ブラザーズのふたりにトドメを刺すべく上空高くから狙い定めて降ってくる。しかし最大のピンチともいえるこの瞬間こそが、反撃のベストタイミングであることを彼らは共に理解していた。ここで"あの技"の名を同時に叫んだ、彼らの次なる一手はもちろん!? 

――中井義則先生(ゆでたまご・作画担当)コメント 

これ、ある回のラストの引きのページでして、もちろん相棒から届いた原作も『マッスル・ドッキングだ!!』というこの一言がその回の最終セリフだったんですけど、こういう印象的な場面で最後がバシッと決まってると、その1話まるまる全体のネームを組み立てていく作業がものすごくやりやすいし、またやってて楽しいんですよね。

 

僕らの『キン肉マン』は毎週18ページが基本なんですけど、文字で書かれた相棒の原作を解釈しながら、全体のネーム、コマ割りを決めていくのは、僕としては毎週、パズルをやってるような感覚でもあるんです。 

そこにも僕なりの攻略法というのがありまして、話の順番どおり正直に前から作っていくと失敗しがちで、むしろ、後ろからしっかり逆算しながら固めていくんです。そうすると、気持ちいいくらいにどんどんピースがハマっていきます。 

だから相棒の原作で毎回、最も気になるのはラストなんです。この回のラストを見た時は胸が躍りました。『よし、今週はこれで大丈夫だ!』って。 

しかも、最後がバシッと決まってると何がいいって、その時点で、すでに翌週の展開まで、あれこれ想像が膨らむんですよ。そうなると次回原作が届くのを待たずして、その週の空き時間に前倒しで準備できることだってたくさん出てくる。 

しかも、マッスル・ドッキングというこの技名ですからね。そこに描かれるべきは、ただの三次元の技モーションだけではない、時代すら超えた四次元的な様々な背景もその描写には込められるべきで、それをどうやったら漫画という二次元の制約の中で表現できるのか。そういうことをじっくり考える時間があると、仕事もどんどん楽しくなってきます。だから、このラストは僕にとっていいことずくめ(笑)。

まさに記憶に残る一枚でした」 

アメリカ・カリフォルニアのモハーヴェ砂漠の激闘は、キン肉マンと新生キン肉マングレート組"マッスル・ブラザーズⅢ"の勝利で幕を閉じ、いよいよこの対抗戦も残り一戦。 

正義超人軍屈指の実力者テリーマンが、全宇宙の命運を背負って大勝負を挑む時間超人"五大刻"エンデマンはしかし、過去の対戦者たちに勝るとも劣らぬ巨躯の持ち主で......!?

取材・文/山下貴弘 ©ゆでたまご/集英社

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