レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏
記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。
さて、平成の象徴であるガラケーで主に使われた3G回線が、3月31日のFOMA停波により終了します。FOMAは「Freedom Of Mobile multimedia Access」の頭文字で、2001年にサービス開始。今でこそ4G、5Gという言葉は一般化していますが、当時はauのcdmaOneなど各キャリアで通信規格のブランド名を打ち出していました。
ドコモショップに置かれていた宇多田ヒカルさんの等身大パネル
ドコモのイメージキャラクターは、ポケベルからiモードまで広末涼子さんが長く務めていましたが、FOMAでは宇多田ヒカルさんを起用します。
宇多田さんは、1999年の『First Love』が国内CDアルバム売り上げ記録を大幅更新し、CMには最新シングル曲『traveling』が採用。ドコモショップには等身大パネルが置かれ、FOMAをPRしていたのです。
契約した携帯電話の箱を入れるビニールバッグ
胸と背中にFOMAのロゴが入ったスタッフジャンパー
FOMAのロゴが入った携帯電話
ショップで契約後にケータイの箱を持ち帰る紙袋も、当時の定番は黒地に旧DoCoMo(現在はdocomo)ロゴでしたが、FOMA専用のバッグがありました。スタッフ用ジャンパーも、DoCoMoでなくFOMAと書かれたものがあり、積極的にブランド名をPRしていたことがうかがえます。
また、FOMAに対応する携帯端末の中には、本体の外側にメーカー名でもキャリア名でもなく、「FOMA」と文字を入れた機種も一部ありました。
トーフ親子のランチボックスセット
FOMAのノベルティとしては「トーフ親子」とのコラボ「FOMAトーフ親子」の弁当箱が見つかっています。トーフ親子は、日本の5人組デザインチームDEVILROBOTSが手がけたキャラで、ドコモメニューサイト『プレイトイズ』で待ち受け壁紙やデコ絵文字が人気でした。
通信規格のブランド名で周辺アイテムが存在したということは、それだけ期待が大きかったということであり、実際FOMAは四半世紀ほどサービスが続けられました。
撮影/山下メロ
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