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【SUV部門】PHEVのEV走行は問答無用の150㎞!! トヨタ「RAV4」価格 450万~630万円/昨年12月に6代目がデビュー。PHEVはハイブリッド走行時、WLTCモード燃費で22.2㎞/Lを誇り、高い実用性能が魅力

新生活スタートの春こそ、クルマ選びを見直すチャンス。

物価高&ガソリン高の今、選ぶのはチョームズい。本当にコスパが良くて、しかも楽しいクルマはどれ!?

燃費性能と実用性、そして走りの楽しさなどを基準に、専門家が各カテゴリーから"今、選ぶべき7台"を厳選大放出!!

【世界で爆売れ中の、〝新たなドル箱〟】

山本 大人気のSUVは、トヨタの新型RAV4のPHEV(プラグインハイブリッド車)で決まりです。価格はそれなりにしますが、EVモードで約150㎞走れるのは大きな魅力です。日本の自家用車の平均走行距離は1日100㎞未満。つまり、日常使いのほとんどをEVモードで完結できる。

――そして、いざというときはエンジン走行もできるのが魅力なわけですね。

山本 さらにプラットフォームはTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)の〝2巡目〟に入り、走りも非常に成熟。キープコンセプトではありますが、単なる現状維持ではありません。

――どういうこと!?

山本 佐藤恒治前社長が掲げた「継承と進化」。具体的には電動化・知能化・多様化ですが、そのすべてが最もわかりやすい形で具現化されたのが新型RAV4です。

――知能化?

山本 トヨタの新OS・アリーンを初採用しました。全貌はまだわかりにくいですが、ナビや運転支援など、交通事故ゼロに向けた活用という点で、方向性にブレはナシ。

多様化の面でも、都会派の「Z」、オフロード志向の「アドベンチャー」、オンロードスポーツの「GRスポーツ」という3本立てで用意。

――RAV4は1994年に初代が登場しました。

山本 初代は木村拓哉さんのCMが話題になりましたよね。都市型モノコック構造SUVという新ジャンルを切り開いた〝挑戦者〟でした。ただし、売れるにつれて、どうしても〝普通の存在〟になっていった。それを先代の5代目で見直し、「SUVとは何か?」を改めて問い直した。

そして、デザインとコンセプトを大胆に刷新した結果、世界的ヒット。年間100万台を超える販売台数で、カムリを上回るトヨタの新・主力車種になりました。ちなみに100万台という数字は、スバルの年間販売台数とほぼ同じ。

――つまり、次世代技術を量産モデルに落とし込んだと?

山本 そういうことです。一部の高級車ではなく、普及させる役割を担うクルマ。実はかなり攻めています。

――RAV4の対抗馬は?

山本 ホンダのCR-Vです。同じ都市型SUVで、ホンダ独自のハイブリッドe:HEVを搭載し、トーイング(牽引)を想定してハイ/ロー直結ギアも用意。海外での実用性という点で完成度が高い。

――ただ、グローバルのデビューは2022年。

山本 細かい部分で古さを感じないと言えば嘘になりますが、パワートレーンの仕上がりは日本のハイブリッドの中でも随一。個人的には、CR-VのパワートレーンにRAV4の車体が載ったら最強だと思っています(笑)。

【コンパクトカーに、ミニバン、軽!】

――続いては、コンパクトカー部門です。

山本 あまり元気がないジャンルですが、その中ではトヨタのアクアが群を抜いています。何しろ実用でリッター30㎞という無双状態の燃費性能を誰でも出せる。言うまでもなく世界トップです。

――高燃費の秘密は?

山本 アクアは〝燃費王〟プリウスの一族。ハイブリッドをもっと身近に、よりアフォーダブルにという思想で開発されました。

現行は2代目で、昨年9月のビッグマイナーチェンジで、トヨタとしては珍しくデザインを大きく変更。前期と後期で印象がガラリと変わり、「プリウス顔」に!

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【コンパクトカー部門】WLTCモード最良は34.3㎞/L!! トヨタ「アクア」価格 248万6000~302万2800円/昨年9月の一部改良で電動パーキングブレーキを全車標準装備。高い燃費性能と取り回しの良さを両立したハイブリッド専用モデル

【コンパクトカー部門】WLTCモード最良は34.3㎞/L!! トヨタ「アクア」価格 248万6000~302万2800円/昨年9月の一部改良で電動パーキングブレーキを全車標準装備。高い燃費性能と取り回しの良さを両立したハイブリッド専用モデル

――アクアはヤリスとメカニズムがほぼ同じですよね?

山本 基本コンポーネントは共通ですが、ヤリスはスポーティ寄り、アクアはコンフォート志向ですね。ちなみにアクアはバイポーラ型ニッケル水素電池を採用していて、トヨタのハイブリッドの中でも特に〝電動車感(EV感)〟が強い。

同じ素材を使いつつ、味つけでキャラクターを明確に分けています。これは豊田章男会長がこだわる〝味探し〟の成果ですね。

――激戦区のミニバンは?

山本 三つどもえですが、今回は日産セレナです。正直、純粋な走りだけでいえば、トヨタのノア/ヴォクシーやホンダのステップワゴンが上です。

――でも、ミニバンは走りだけではないと?

山本 家族全員が快適に使えることが重要です。セレナは、日産が持つアセット(資材)を最大限に活用した〝賄い飯〟のようなクルマです。特に売れ筋のMクラスミニバンは5ナンバーサイズが命。エクストレイルのCMF-C/Dプラットフォームを使えば簡単にすべてを刷新できますが......。

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【ミニバン部門】プロパイロット2.0の先進性 日産「セレナ」価格 278万5200~499万8400円/ゆとりある室内と優れた実用性で根強い評価を受けるミニバン。今年2月に最新モデルが発売され、燃費は最大20.3㎞/L(WLTCモード)

【ミニバン部門】プロパイロット2.0の先進性 日産「セレナ」価格 278万5200~499万8400円/ゆとりある室内と優れた実用性で根強い評価を受けるミニバン。今年2月に最新モデルが発売され、燃費は最大20.3㎞/L(WLTCモード)

――それをやると確実にクルマは大きくなってしまう。

山本 国内専用車で新規プラットフォームは難しいため、同じ土台を4世代使い続けています。ただ、e-POWER導入時にフロント、4WD追加時にリアと、実際は大規模リフォームを重ねている。

――今ある資材や技術を使い切っているわけですね。

山本 はい。プロパイロット2.0搭載のためステアリング系も刷新。渋滞時以外でも手放し運転ができるミニバンはセレナだけ。e-POWERも電動車感が高く、発電専用1.4Lエンジンは静かで力強い。マイナーチェンジ後のフロントデザインも含め、先進性を最も感じるミニバンです。

――日本新車市場の4割を占める軽自動車は?

山本 燃費ならスズキ・アルト(WLTCモードで28.2㎞/L)とダイハツ・ミライース(WLTCモードで最大25㎞/L)。背の低い軽は軽量化しやすく、燃費も走りも有利です。

地方ではミニバン+軽の2台持ちのご家庭が多い。価格でアルトやミライースを選び、最初は嫌がっていたお父さんたちが、気づけばカスタムまでして沼る。

ガソリン高時代に"買って納得"のコスパ最強カーBEST7
【軽自動車部門】改良で走りも鍛えた高燃費車 スズキ「アルト」価格 114万2900~163万9000円/1979年の初代登場以来、経済性と実用性を武器に支持され続ける国民的ロングセラー。昨年7月の一部改良で、走りと燃費をアップデート

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――アルトとミライース、推しはどっち?

山本 現時点ではアルト。昨夏の改良で走りをかなり見直しています。「ちゃんと走らなきゃダメ」という方向への進化で、アルトワークス復活の布石かもしれません。地味ですが、基本をきっちり造っているスゴい軽です。

【高額限定も即完売のスポーツカーとは!?】

――ワゴンはどうです?

山本 日本人に最も合う形だと思います。セダンの性能とSUVの実用性を両立しています。推しはスバル・レヴォーグ

日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車だけあって完成度が高く、走りも一級品。1.8Lターボはレギュラーガソリン、2.4Lターボはハイオクです。

今、足りないのはストロングハイブリッド。

ガソリン高時代に"買って納得"のコスパ最強カーBEST7
【ワゴン部門】実用性と一級品の走りスバル「レヴォーグ」価格 363万~536万8000円/優れた走行性能と最先端の安全性能を併せ持つスバルの主力ワゴン。燃費は最大13.5㎞/L(WLTCモード)

【ワゴン部門】実用性と一級品の走りスバル「レヴォーグ」価格 363万~536万8000円/優れた走行性能と最先端の安全性能を併せ持つスバルの主力ワゴン。燃費は最大13.5㎞/L(WLTCモード)

――搭載予定は?

山本 ネット上でも噂されていますよね。実際、基本構造はクロストレックやフォレスターと共通なので、技術的ハードルは高くありません。

――セダン部門は?

山本 レクサスISです。非TNGAですが、それが逆に強み。メルセデス・ベンツのCクラスやBMWの3シリーズが大型化する中で、ISはコンパクトさを維持している。

長年煮詰めたプラットフォームで完成度は非常に高い。実際に走らせると、〝ほぼTNGA〟です。

ガソリン高時代に"買って納得"のコスパ最強カーBEST7
【セダン部門】ハイブリッド搭載の完熟スポーツセダン レクサス「IS」価格 580万~675万円/「熟成」をテーマにビッグマイナーチェンジを受けたばかりのコンパクトスポーツセダン。燃費は17.6㎞/L(WLTCモード)

【セダン部門】ハイブリッド搭載の完熟スポーツセダン レクサス「IS」価格 580万~675万円/「熟成」をテーマにビッグマイナーチェンジを受けたばかりのコンパクトスポーツセダン。燃費は17.6㎞/L(WLTCモード)

――ほかにもポイントが?

山本 今回の改良で、サイバーセキュリティ対応のため電子プラットフォーム(クルマの神経のようなもの)を刷新しましたが、その結果、新しいステアリング機構(EPS)や安全装備(レクサスセーフティシステム+バージョン4.0)が使えるようになった。

要するに規制が進化につながった好例ですね。実燃費もハイブリッドなのでリッター20㎞近い。このサイズで後輪駆動は、今や貴重です。

――最後はスポーツカー。

山本 今回の趣旨からズレるかもしれませんが、マツダ・スピリットレーシングのロードスター12Rです。走りで語れるロードスターの頂点。軽量なので燃費もWLTCモードで15㎞/Lと優秀。

ガソリン高時代に"買って納得"のコスパ最強カーBEST7
【スポーツカー部門】幻のギンギンカー マツダ「スピリットレーシングロードスター12R」価格 761万2000円 200台限定で用意された"究極のロードスター"。昨年10月の抽選予約では応募が殺到し、即完売となったウルトラお宝カー

【スポーツカー部門】幻のギンギンカー マツダ「スピリットレーシングロードスター12R」価格 761万2000円 200台限定で用意された"究極のロードスター"。昨年10月の抽選予約では応募が殺到し、即完売となったウルトラお宝カー

――ちなみにお値段は761万2000円です。

山本 ただし、2Lで200馬力の高回転NA(自然吸気)という〝夢〟をほぼ実現。S耐(スーパー耐久レース)仕込みの技術でエンジンのフィーリングは格別。価格は高いですが、究極のロードスターです。限定200台に約9600人が応募し、実は私も外れて(笑)。第2弾の噂にも注目です。

撮影/山本シンヤ 写真提供/トヨタ自動車 日産自動車 スズキ マツダ

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