夢や目標に向けて努力しても現実は「やっぱりそう簡単にうまくいかない」と思うことはあるだろう。そんな場合は、思考の見直しをする必要がある。
『すべて潜在意識のせいでした』(宮増侑嬉著、フォレスト出版刊)では、一般社団法人思考の学校校長の宮増侑嬉氏が、怒りや嫉妬、憎しみ、悲しさなど、ネガティブな思考を改善し、自分の潜在意識と仲良くなる方法を紹介する。
潜在意識の中には、ポジティブな思考もネガティブな思考もすべてストックされていて、潜在意識の中に良い思考しか入っていない人はいない。悪い思考もたくさんストックされている。
人生をしあわせで豊かにするためには、まず悪い思考をどのように扱っていくかが重要だという。悪い思考をきちんと扱って悪者にしない、潜在意識の中の宝物の一つにしてあげないといけないと宮増氏は述べる。潜在意識には毎日6~10万回もの思考がストックされ、生まれたときから積み重ねてきたクセのような思考がたくさんある。これが悪い思考であっても、子どもの頃からの思考なのでそれを悪いと思わずに当たり前と思ってしまっているのだ。そのため、当たり前になり過ぎている悪い思考を見抜かなければならない。
その思考を見抜く基本的な考え方は、長く溜めてきた思考は自分のまわりに現れるということ。まわりの人が何を言っているのか、どんな状況なのかを見て、自分の思考を見抜いていく。
まわりの人を見て嫉妬心が湧いてきた時は「良いことを引き寄せて、思考を現実化させているな」くらいに思い、心から「おめでとう。よかったね。次は自分の番。私ってすごいね」と自分自身をほめてあげることが大切になる。
「顕在意識:潜在意識」の割合は、「1%:99%」で、思考のほとんどは無意識の潜在意識に占められている。今まで溜め込んできた無意識の思考を見つめ直すことで、夢や目標に近づけるかもしれない。
(T・N/新刊JP編集部)