京都発浜田行(474.9km)、豊岡発門司行(535.2km)など、かつて日本には長距離を走る列車がいくつも存在したものです。
しかし現在、こういった長距離列車は少なくなってしまいました。
これは一体なぜなのでしょうか?
長距離列車の減少には1986年の11月の鉄道ダイヤ改正が大きく関わっています。
前述の1986年11月のダイヤ改正は、翌年に控えた国鉄の分割民営化前の最後のダイヤ改正で、国鉄が列車での郵便・荷物輸送から撤退することが目玉でした。長距離列車は郵便・貨物輸送に便利だったのですが、このダイヤ改正によってトラックに取って変わられることになったのです。
郵便輸送・荷物輸送がなくなると、長距離列車はデメリットの方が大きくなります。
例えば、長時間の運行になるため、乗務員は途中で交代するのですが、列車が遅れたりすると次の乗務員の待機時間が長くなり、非効率です。
また、企業としての利益という点でも長距離列車より短距離列車の方が効率的だといえます。運行区間の中には乗降客数の多い箇所と少ない箇所があるので、区間ごとの利用者数の実態に合わせてダイヤを組める短距離運行の方が、過剰投資を抑えられるのです。
日本から長距離列車が消えつつあるのには、こういった背景があるようです。
『山手線と東海道新幹線では、どちらが儲かっているのか?』(中嶋茂夫/著、洋泉社/刊)は鉄道のマメ知識をJRの経営戦略と共に解説しています。
さて、書籍タイトルとなっている『山手線と東海道新幹線では、どちらが儲かっているのか?』について、どちらだと思いますか?
多くの乗客を乗せる山手線か、客単価の高い東海道新幹線か?
正解は本書を読んで確かめてみてください。
(新刊JP編集部/山田洋介)
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