では、優れたトレーダーたちは右脳と左脳をどう使い分けているのでしょうか。タートルという名の伝説的シカゴ証券取引グループで成功し、自身の経験を基に執筆した『Way of the Turtle』の著者として知られるカーティス・フェイス氏が書いた“Trading from Your Gut : How to Use Right Brain Instinct & Left Brain Smarts to Become a Master Trader(脳機能を使って、株取引の達人になる方法~右脳的直感と左脳的知性を駆使する方法)~”(有料Podcast番組「エグゼクティブ・ブックサマリー」にて邦訳要約版を配信中)からご紹介します。
バージェス氏は、証券トレーダーは2つのカテゴリーに分類することができるといいます。右脳的考えを持つ傾向がある「自発的トレーダー」は売買する際、特定の常套手段に従いません。なぜなら、投資は芸術であると考えているからです。一方の「システム的トレーダー」は投資を科学のように扱い、ルールに基づいて決定を下します。
しかし、この2つのタイプが使う戦術には欠点があります。それぞれに特化していることです。分析、直感がかみ合わなければわずかな利益しか生み出せません。
一方、「バランスを取れた」取引ができるトレーダーは、脳全体を使って取引をします。
左脳は特定の取引が過去に成功した理由を理解することに長けており、右脳はどの取引が将来成功するか予測することを得意としています。つまり、良い投資を行うために右脳思考は必須であり、右脳が得意とする直観力を身につけることが成功の鍵を握っています。
よりバランスの良い意思決定ができる人は、左脳だけでなく右脳も発達しています。よりしっかりした意思決定をするためには、普段から右脳、左脳ともに鍛えておくことが大切なのです。
(新刊JP編集部/金井元貴)
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