こういう人は“セクシーな男性”といわれますが、女性は彼らのどんな点に惹かれているのでしょうか。
『精神科女医が本気で考えた 心と体を満足させるセックス』(高木希奈/著、徳間書店/刊)は、心理学の観点から男女が心身ともに満足するセックスの指南している一冊ですが、その中に“女性を欲情させる男”について書かれている箇所がありましたので紹介します。
■思い悩む表情と不精ヒゲ
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のジェシカ・トレーシー教授が、女性に男性の写真を見せ、その表情から感じる性的魅力について質問するというアンケートを行ったところ、女性たちは男性が思い悩んでいる表情や、プライドを示す表情に最も反応したそうです。
また、イギリスのノーサンブリア大学の研究チームが18~44歳の女性を対象に行った実験では、女性は無精ヒゲの男性を「タフで、成熟していて、積極的で、支配的」と好意的に評価し、パートナーとして長期的に付き合いたい相手とみなす傾向が強いことがわかりました。ちなみに、きれいに剃ったヒゲは「性的に未成熟」、長すぎるヒゲは「支配的すぎる」となるようです。
何かに思い悩む表情と、適度なヒゲは女性にセックスアピールを感じさせるということがわかります。
■女性に「セックスしてもいい」と思わせる男とは?
とはいえ、女性は左脳優先で『言葉』に欲情する性質があるため、男性ほど異性の見た目に欲情することはありません。しかし、かといって「この人とならセックスしてもいいかもしれない」と感じる容姿上のポイントがないわけではありません。
その一つが、男性が身につけているブランドスーツやネクタイ、高級腕時計など。つまり、女性はお金を持っていそうな格好をした男性を好む傾向があります。男性にとってはガッカリな傾向ですが、これは逆に身につけるものにお金をかけるだけで女性のガードが甘くなるということも意味します。
女性からの評価をあげるためには、このあたりもポイントになるのではないでしょうか。
■月経周期で変わる“好みの男性”
女性が「セックスしてもいいかも」と思う男性は、時期によっても変わってきます。
東京大学と、イギリスのセント・アンドリュース大学の共同研究によって、排卵前後(生理終了後1~2週間)の妊娠しやすい時期の女性は“男らしくワイルドな男性”を好み、それ以外の時期は“かわいらしい男性”を好むことがわかっています。
これは、普段“かわいい”タイプの男性を好む女性が、妊娠しやすい時期になると、それよりも生存確率の高そうな力強い男の遺伝子を求めるようになる、ということ。
男性は、自分の容姿がどちらのタイプに属するかを確認してから女性にアタックすると、確率が上がるかもしれません。
■女性の性欲を掻き立てる色とは?
女性が欲情する男性の条件を考えるにあたって、「色」も大きな役割を果たします。
女性には、ある種の色で欲情する傾向があるのです。
ひとつ目は「赤」。
赤は感覚神経を刺激する色であり、赤やピンクなどの色をみると、女性はなんとなく興奮を覚えるのだそうです。
もう一つは「紫」で、こちらも理由はよくわかっていませんが、女性をムラムラさせる色だとか。
反対に「黄」「緑」「青」は性欲をそぐ働きがあるので要注意です。
『精神科女医が本気で考えた 心と体を満足させるセックス』は、異性の気持ちを盛り上げるキスの仕方や体の触れ方など、心理学を実践にまで落としこんでセックスについての解説をしています。
恋人とのセックスがいまいち盛り上がらない、マンネリである、気乗りしないという方は、現状を切り開くヒントが得られるかもしれません。
(新刊JP編集部/山田洋介)