「1」。
何の変哲もない1秒だったと思います。ところが、この1秒で、この地球上では様々なことが変化しました。
例えば、人間の体内では、小腸の170万個の細胞が生まれ替わり、ミミズは0.17mgの土を食べました。世界では420万トンの雨が降り、4トンの文章用紙が消費され、世界中のニワトリが3万3000個の卵を産みました。
さっきの1秒間に、です。
そして、今もどんどん変化を続けています。私たちは小腸の細胞が生まれ替わっていることも、世界中で4トンの文章用紙が消費されていることも実感することができません。しかし、自分たちが生きているこの地球上で、そして宇宙で、そういったことが同時的に起きているのは事実です。
1秒の間に起きている様々な変化を60項目集録した本書は、地球で何が起きているのかをミクロとマクロ双方の視点から捉え、「環境問題」に対して新たな視点を提供してくれます。
本書は2003年に刊行されたためデータは古いですが、それを差し引いても今地球で起きている実態を垣間見ることができます。また、昨年12月には続編となる『1秒の世界2』(ダイヤモンド社)が出版されており、こちらは最新のデータで「1秒の世界」が掲載されているため、どちらから読んでも楽しめる一冊です。
(新刊JPニュース編集部)
◆『1秒の世界』
責任編集:山本良一
編集:Think The Earth Project
出版社:ダイヤモンド社
定価(税込み):1000円
発売中