キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)では、2011年春入社の新卒採用活動を8月まで延期すると異例の発表をしたばかりだ。
キャノンの語り口はユニークだが、実際には事実上の新卒採用の見送りという深刻な事態だ。キャノンのような大手がこういった状況であるということは、他の大手企業も同様だろうし、日本経済の見通しが厳しいことを如実に表している典型的な例だろう。
就職活動中の学生には難しい時代になってきた。
企業に求められる新卒学生の傾向
そんな中でも内定を多く獲得する学生はいる。今企業が求めている新卒の学生とはどんな人なのか?
学生が人事担当者の前でプレゼンテーションを行う「逆求人」というイベントを株式会社ジースタイラスは定期的に開催している。
この独自の新卒採用支援は、ベンチャー企業を中心に需要が高かったのだが、最近では上位層の学生を獲得するために大手企業の参加も目立つようになってきた。逆求人に参加する学生は主体性を持ち、入社後も同期のリーダーとなる人材になるケースが多いという。
年間600人以上の学生に会い、スカウトをしている株式会社ジースタイラスの三宮美帆さんにお話しをうかがった。
内定のもらえる学生とは?
―多くの学生と会っている中で、内定を「もらえそうな学生」と「もらえなそうな学生」はわかるんですか?
印象だけではわかりませんが、話をしているとなんとなくわかります。主体性のある学生は内定をもらえることが多いです。
―具体的にどんな違いがあるのですか?
入社試験に受かりやすい人は、学生時代に自分の短所や弱みを認識し、問題意識を持って改善しようとしている人が多いですね。
私たちは逆求人というイベントを行っていて、そこでは学生が自らを企業に売り込むんです。プレゼンの仕方も内容も自分で考えないといけないので、モチベーションの高い学生じゃないとなかなか参加できない。そういうイベントに自分から参加するような学生は、内定をもらう確率が高いですね。実際に学生に会う中で、参加しようとする学生より参加に至らない学生の方が多いですし。
企業ウケがよい学生とは?
―どういう学生が一般的に企業受けが良いですか?
主体性を持っている・論理的思考力がある人かな。第一印象では笑顔も大切です。面接に時間をかけない大手企業では印象に残るような人、自分の見せ方が上手な人だと思います。
―やりたいことを明確に持っている学生の方が、内定はもらいやすいのでしょうか?
一概にそうとは言えないと思います。
最近、「自分らしさが発揮できる仕事」、「自分と相性が100%ぴったりの会社」があると思いこんでいる学生が多いです。
でも実際はやりたい仕事だけをさせてもらえるわけではないし、会社には良いところも悪いところもある。理想通りでないのは、いろんな「人」が集まって会社を作っているのだから当然ですよね。その自分にとって良くない部分だけを見てしまって、「他の環境に行ったらもっと輝けるはず」とか「自分の良さがもっと活かせる」と思いこんですぐに転職したり、辞めたりしてしまう学生が多いんですよ。
やりたいことがない学生へのアドバイス
―では「やりたいことが特にない」、「自分には何が向いているかわからない」という学生にはどんなアドバイスをしていますか?
そういう学生は、そもそも基本的な情報・知識が足りていないことがほとんどです。自分について、会社・仕事と、どちらについても同じですね。だからまず自分の過去を振り返って、何を原動力に生きてきたか、頑張ってきたかを言語化してみて、と提案しています。あとは社会人と接点を持って、仕事に対しての考え方などの話を聞いて情報を集めることをお勧めしますね。
―この会社に就職してよかった!と思っている学生は、職種や環境など、どの部分に重きを置いて就職先を選んだ学生が多いのでしょうか?
入社後満足度が高いのは、自分なりのビジョンや使命感などを持っていて、それが会社のビジョンと一致している人が多いです。そういう人は活躍するし、長い間その会社に残っています。
就活生がするべきこと
―これから就活動する学生に伝えたいことはありますか?
「やりたいこと」を探してそれが実現できるかどうかを考えることも大切ですが、小さな違和感に重きを置きすぎて「この会社は自分には合わない」とか、「本当にこの会社に入りたいのかわからなくなった」と選考や内定を辞退してしまう人が最近は多いように感じています。結局フリーターになって自分探しを続ける人もいます。
でも私は「とりあえずやってみたら」と思うんです。本気で頑張ると、どんな仕事でも得られることは絶対にあります。
仕事上、経営者の方にお会いすることが多いのですが、そういった方たちの話をお聞きしていると、「20代のうちに壁にぶつかって、踏ん張って乗り越える経験を絶対にするべき」だと感じています。苦労した量、その質の高さによって、30代以降の仕事の幅も変わってくると思います。
―三宮さんが考える20代のうちに考えること、すべきことって何ですか?
抽象的ですけど…「人間性を高める努力をすること」、「がむしゃらに何かをやってみること」だと思います。
自己分析や適性検査などで、自分には「何がむいているか」や「やりたいこと」を無理やり考え出すのでは意味がない。実際に働いてみないとわからないことも多いはず。その仕事が「やりたいこと」なのかはわからなくても、全力を尽くして頑張ってみることが大切なのではないだろうか。
就職活動生におすすめの本
すでにどんな仕事に就きたいか決まっている人、ワークライフバランスを重視したい人など、就職先を考える時の条件は人によって様々だ。そこで、新刊JP編集部では就職活動中のみなさんに志向別に3冊の本を紹介したい。
まず1冊目は 仕事で成功をつかみたいキャリア志向の人向けとして、勝間和代さんの『起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術』(ダイヤモンド社)
経済評論家であり、公認会計士でもある勝間和代さんの代表すべき1冊。
勝間さんが実践してきた戦略的に運をつかむ4つの技術を紹介している。「努力すれば成功する」という勝間さんの考え方に賛同し、努力を重ね成功を目指す人々は「カツマー」と呼ばれ、勝間さんは多くのビジネスパーソンの目標である。
一方で反カツマー精神科医、香山リカさんの『しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール』(幻冬舎)
勝間さんとは対称的に、平凡で穏やかに暮らすことが「最大の幸せ」と考える香山リカさん。「努力」することがそもそも正しいのか、を問いている。最終章では、「勝間和代を目指さない」と真っ向からカツマーをの生き方を批判し、反勝間本として40万冊を超える大ヒットをした1冊。
2人の対決は雑誌や年明けのテレビでも対談が特集され、注目を浴びている。
しかし…両極端の2人の中間くらいの考えを持つ人は多いと思う。そんな人には國貞克則さんの新刊『20代に考えるべきこと、すべきこと』(日本能率協会マネジメントセンター)はどうだろうか。
仕事や生き方について、漠然としていて定まっていない人に考え方を教えてくれる。努力をし続けるわけではなく、やさしい道ばかり選ぶのでもない。そのバランスを見極められるようになることを意識するべきだと書いている。
希望した会社の内定がもらえるように、まずは自分の仕事に対する考えをじっくり固めてみてはどうだろうか。
(新刊JP編集部/川口絵里子)
【関連リンク】
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