1967年6月16日生まれのクロップ氏は現在57歳。
そんな中で14日、グローバルサッカー責任者就任会見が実施された。ライプツィヒやザルツブルク、そしてRB大宮アルディージャらからなるレッドブル・グループを統括するクロップ氏は「私たちの試合を見て、シャツに書かれた名前を読まずとも『レッドブルだ』と感じられるようなプレーを目指したい」とビジョンを掲げ、以下のように続けている。
「私はフットボールを進化させたい。クラブ、選手、才能のためだけでなく、フットボールそのもののために進化をもたらしたいんだ。誰かがそれを担わなければならないのと同時に、レッドブルとともに長期的な成功を目指すのは非常に魅力的なこと」
「私はこの30年近く、リーダーとして活動してきたけど、まずは(各クラブに)話を聞き、感じ取り、学び、これまでの成果を理解したいと思っている。彼らの今日までの取り組みが、素晴らしいものであると断言できるからね。ゼロから始めるわけではないけど、それらを全て結びつけるのは、正直、本当に難しいことだと思う。私たちはそれに挑むつもりだ」
「これまでの仕事では、3日間ごとに試合があり、ただ勝利を求めたり敗北を受け止めたりする日々だった。
また、これまでにMF香川真司(セレッソ大阪)やMFマリオ・ゲッツェ(フランクフルト)、FWロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)らを育て上げてきたクロップ氏。才能豊かなタレントを大成させることにも定評のある同氏は、育成についても語っている。
「人々をより良くする、彼らの翼の下に手を差し伸べる、そんなアイデアを常に持ってきた。それはこれからも変わらない。これまではひとつのクラブで働いていたのに対して、今後はさらに多くのクラブと関わるという違いだけ」
「私たちは皆、特別でありたいと願っている。だから私は、人々がそれを実感できるようにサポートしたい」
監督として志向したスタイルは、“ヘビーメタル”とも評されるほどに苛烈だったが、グローバルサッカー責任者としては各クラブの文化や特性に合わせたアプローチが必要である、とクロップ氏は強調した。
「異なる文化に対して、ひとつの考え方を押し付けることはできない。私たちの試合を見て、シャツの名前を読まずとも『レッドブルだ』と感じられるようなプレーがしたい。