ハンジ・フリック監督率いるバルセロナが驚異的なペースで得点を積み重ねている。

 ラ・リーガ第21節が現地時間26日に行われ、バルセロナはバレンシアを本拠地『エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス』に迎えた。
開始早々の3分にフレンキー・デ・ヨングが先制ゴールを決めると、5分後にはフェラン・トーレスが追加点。その後もハフィーニャ、フェルミン・ロペス、ロベルト・レヴァンドフスキが次々とネットを揺らし、最終的には7-1というスコアで快勝した。

 今シーズンのバルセロナが大量得点を奪うのはそれほど珍しいことではない。昨年9月のラ・リーガ第4節ではバジャドリードを7-0という衝撃的なスコアで下しているほか、すでに行われた2度のエル・クラシコでは“宿敵”レアル・マドリード相手に合計9ゴールを奪取。チャンピオンズリーグ(CL)やコパ・デル・レイ(国王杯)などを含めると、5得点以上を挙げた試合は10試合に上る。

 バレンシア戦で7ゴールを挙げたことにより、今シーズンの通算得点数を「101」まで伸ばしたバルセロナ。シーズン開幕から32試合目で大台の「100」を超え、ここまでの1試合平均得点数は「3.16」となっている。

 今後はこの数字をどこまで伸ばすのだろうか。27日のスペイン紙『マルカ』は、バルセロナがシーズン後半戦で挑むことになるであろういくつかの偉大な記録を紹介している。

 一つ目は、2011-12シーズンにバルセロナが達成した年間「191ゴール」という記録だ。この数字は21世紀に入ってからのクラブ最高記録となっており、ジョゼップ・グアルディオラ監督(現:マンチェスター・シティ)が率いたチームはその圧倒的な得点力を武器に、コパ・デル・レイ、スーペルコパ・デ・エスパーニャ、UEFAスーパーカップ、FIFAクラブワールドカップを制覇。エースだったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、一人で合計73ゴールをマークした。
当時のチームは31試合目で100ゴールに到達しており、今シーズンとほぼ同じペースで得点を量産していたという。

 もう一つは、ラ・リーガでのシーズン最多得点録だ。バルセロナが年間「191ゴール」を記録したのと同じ2011-12シーズン、ラ・リーガを制覇したレアル・マドリードは38試合で「121ゴール」を挙げている。これは驚異的な数字ではあるものの、今シーズンのバルセロナはここまでの21試合で59ゴールをマークしているため、必ずしも実現不可能とは言えないだろう。

 欧州屈指の攻撃力を誇るフリック・バルサだが、数字をどこまで伸ばすことになるのだろうか。今後の戦いにも注目が集まる。


【ハイライト動画】バルサがバレンシアを7発粉砕! シーズン100ゴール到達

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