チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・セカンドレグが11日に行われ、リヴァプール(イングランド)とパリ・サンジェルマン(PSG/フランス)が対戦した。

 リーグフェーズで7勝1敗を記録し、勝ち点「21」の首位で決勝トーナメントに駒を進めたリヴァプール。
ラウンド16ではPSGとの“強豪対決”が実現し、劣勢のゲーム展開のなかアウェイで1-0の先勝を掴み取った。大注目のセカンドレグに日本代表MF遠藤航はサブスタート。本拠地『アンフィールド』で準々決勝進出を決めることができるか。

 試合序盤はリヴァプールが攻勢を強め、開始早々の4分に最初のチャンスを作り出す。ハーフライン左でボールを持ったフィルジル・ファン・ダイクが前線にロングパス。動き出したドミニク・ソボスライが胸トラップで収め、バックパスを受けたアレクシス・マック・アリスターがスピードに乗りながらボックス内に入り込む。左足で横パスを選択すると、ボールは大外で待ち受けるモハメド・サラーのもとへ。ダイレクトでシュートを放ったが、ヌーノ・メンデスにブロックされてしまった。

 そんななか、12分にPSGがスコアを動かす。相手のフィードをカットした流れから最終ラインでボールを繋ぎ、N・メンデスがセンターサークルに向けて斜めのパスを供給。フリーで受けたウスマン・デンベレが反転して右サイドにスルーパスを送り、自身はペナルティエリア内にスプリントする。リターンパスは一度イブラヒマ・コナテに防がれたものの、ゴール前で生まれたこぼれ球をデンベレがシュート。
GKアリソンが飛び出していた無人の枠内に決め切り、貴重な先制点を挙げた。

 35分にはPSGが決定機を創出する。自陣からのビルドアップで前進し、ブラッドリー・バルコラが味方とのワンツーで右サイドを攻略。同サイドのライン際を駆け上がるデンベレにボールを出し、ボックス内よりマイナスの折り返しを供給する。グラウンダーのパスはフヴィチャ・クヴァラツヘリアにわたったものの、右足で合わせたシュートがライアン・フラーフェンベルフの足に接触。ボールはわずかに枠の上に外れてしまった。

 後半立ち上がりの53分にはリヴァプールが波状攻撃を仕掛け、トレント・アレクサンダー・アーノルドのシュートがポストに直撃。跳ね返りを自ら拾い、折り返しをソボスライが詰めてネットを揺らす。しかし、一連のプレーの起点となったルイス・ディアスがオフサイドポジションで関与したため、得点は取り消しとなった。5分後にはコーナーキックをL・ディアスが頭で合わせるが、GKジャンルイジ・ドンナルンマのビッグセーブに防がれてしまう。

 70分にはリヴァプールにアクシデントが発生。右サイドでプレスをかけたアレクサンダー・アーノルドが右ひざを痛めて負傷交代を余儀なくされてしまう。
それでも79分には代わりに投入されたジャレル・クアンサーがゴールを脅かす。アンドリュー・ロバートソンのフリーキックにクアンサーが頭で反応。だが、倒れ込みながら合わせたヘディングはポストに嫌われた。

 2戦合計1-1のまま90分間が終了し、勝負は延長戦に突入。109分にはデンベレにビッグチャンスが訪れたものの、GKアリソンが驚異的なセーブを披露してチームを救う。直後の111分にはコナテとの交代で遠藤がピッチへ投入。ファン・ダイクと並んでセンターバックに配置された。

 激闘はそのまま120分を経過し、勝敗はPK戦へ委ねられる。先攻のPSGが連続でキックを成功するなか、リヴァプールは2人目のダルウィン・ヌニェスがGKにストップされた。さらに、GKドンナルンマは3人目カーティス・ジョーンズのシュートもセーブ。PSGは全員が決め切り、PK戦を制した。準々決勝・ファーストレグは来月9日からスタートする。


【スコア】
リヴァプール 0-1(2戦合計:1-1/PK戦:1-4) PSG

【得点者】
0-1 12分 ウスマン・デンベレ(PSG)

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